異世界でカフェを開店しました。 (1) (レジーナ文庫 レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 84
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434229992

作品紹介・あらすじ

突然、ごはんのマズ~い異世界にトリップしてしまった理沙。もう耐えられない! 食文化を発展させるべく、私、カフェを開店しました! 噂はたちまち広まり、カフェは大評判に。妖精のバジルちゃんや、素敵な仲間に囲まれて、異世界ライフを満喫していた矢先、王宮から遣いの者が。「王宮の専属料理人に指南をしてもらえないですか?」いつの間にか、理沙の作る料理は王国中に知れ渡っていた!? そしてなぜか宮廷料理人とガチンコバトルに発展して――異世界で繰り広げられる、ちょっとおかしなクッキング・ファンタジー!! 文庫だけの書き下ろし番外編も収録!

感想・レビュー・書評

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  • 自宅のベッドで寝ていたはずが、気づいたら異世界にいたリサ。
    「女神の思し召し」と精霊たちに守られて、王宮魔術師のギルさん夫妻の養女となったものの。
    パンはカチコチ、お菓子は存在すらない、そんなこの世界の食事情にリサはとうとう、クロード家の食事担当を申し出る。
    あれやこれやで、食文化を発展させるべく、カフェを開店することになったリサ。
    カフェは大評判になり、やがて、王宮から使者が。

    塩、胡椒、砂糖はあるけれど、まずい食事。
    オムライス、サンドイッチ、クッキー、そんな普通の食事がご馳走になる世界で、美味しいものを広めるために奮闘するリサ。
    ふかふかのパンもとっても美味しそう。
    大きな事件が起こるわけでもなく、ご近所さんのちょっとしたトラブルを描く感じが「ぼったくり」に似てるような。

  • この世界の文化のいびつさや、主人公の万能すぎるところなど、違和感を感じて仕方ない部分を、最後に外伝でズバッと説明しちゃうところがやりおるって感じ。
    でもなあ、砂糖もあるし胡椒もあるし、調味料の要は全部そろってるのに、宮廷料理人なんて職業も存在しているのに、食べ物に無頓着だったってのは、やっぱり不自然さを感じずにはいられないけどなあ…。
    そういえば、食材は色々当地の名前がついてるけど、砂糖は砂糖で胡椒は胡椒。調味料はそのままなのね。
    巻末の話を読むに、これはもしかしたら、後から慌てて持ってきたのかな。
    不便さを感じなければ、人間は工夫しないってことなのね。

    食べ物以外でも、羊皮紙を使っていたかと思えば伝票を簡単にメモにするし…伝票は多分普通の紙よね…。いろいろあるけれど、こまけえこたあいいんだよ、ってことかな。

  • 異世界にトリップしたリサ。
    だがトリップ先の食事状は残念で・・・。
    そんなリサが異世界の食事状改善を目指し、
    お店を開店させ、美味しい食事を世界へと広めていくお話。

    個人的には番外編のルトヴィアスが
    料理人になる夢を持つ話が好き。

  • 食事からスイーツ、パン作りだけじゃくて、米の脱穀から醤油、味噌の醸造まで!料理の世界のスーパーウーマンですね、しかも、この年で。女神としてもこの人、一択だったんじゃないかな。楽しく読めて、次も楽しみだけど、番外編の精霊の話読んで、ちょっとご義父母夫妻が切なかったんですけど。。

  • 好き

  • 文庫版読了。

    ひょんな事からごはんのまずい異世界にトリップしてしまったヒロイン・リサがカフェを開店し、地球の美味しい料理を異世界に広めようと奮闘する異世界料理革命ストーリーです。

    原作未読で、先にコミカライズ版から入りました。
    コミカライズ版の作画とストーリーが本当に丁寧で面白く、先の展開が気になって書き下ろし小説が収録されている文庫版1〜9巻(2019年6月現在)を大人買いしてしまいました。
    コミカライズ版はコマ割りと頁数の都合でカットしている細かなシーンもあると思うので、その違いを楽しみながら原作を読みました。
    感想もコミカライズ版との違いになると思います。

    まず、コミカライズ版だけでは分からなかった各キャラの好物を、巻頭にある登場人物紹介頁で初めて知りました。

    コミカライズ版ではあっという間だったカフェの開店準備が、原作ではじっくり描かれています。
    あとは、味噌と醤油の作り方が懇切丁寧に説明されていました。
    コミカライズ版でもリサが「大変だった…」としみじみ呟いていましたが、確かにこれは地道で手間が掛かる大変な作業です。

    ジークとの出会い方も、コミカライズ版とは違いました。
    原作ではジークの制服に納豆汁はかけていません(笑)。

    カフェの制服もコミカライズ版ではオープン日からリサは着用していましたが、原作ではヘレナの放火未遂騒動後の再オープンに合わせて作られていました。

    1巻は世界王室会談のエピソードで終わっていました。
    ちなみに、コミカライズ版であった世界王室会談1日目にパイ生地が粉々になるという事故は起きずに、ミルフィーユがちゃんと出されていました。
    ミルフィーユから急遽パフェに変更となったのはコミカライズ版オリジナルエピソードだったようです。
    あと、2日目にジークが「デザートを2品も任せてもらえて光栄でした」と告げるシーンも原作にはなく、コミカライズ版オリジナルエピソードでした。
    個人的に、このシーンはちょっと感動したので、お気に入りとなっています。

    コミカライズ版のキースがカフェを訪れてドリアを食べるシーンも、原作にはありませんでした。
    このエピソードもお気に入りです。
    原作とコミカライズ版のキースの性格が微妙に違うように感じました。
    あと、キースの年齢が32歳である事を知りました。

    本編の他に、番外編3本と書き下ろし番外編が収録されていました。

    番外編1は、リサが異世界に召喚された時の義両親ギルフォードとアナスタシア視点でした。
    クロード夫妻が今でも、かなり仲の良い事が分かります(笑)。

    番外編2は、コミカライズ版にもあった異世界の女神がリサを召喚した理由でした。
    ただ、クロード夫妻に子供が出来なかった理由とリサが異世界に召喚された事が関係していたのは、正直切なくなりました。

    番外編3は、コミカライズ版にもあったルトヴィアス視点のリサとの出会いエピソードでした。
    原作を読むと、ルトヴィアスがリサを人生の師匠として、かなり崇拝している事が分かります。
    コミカライズ版ではアメリアが友達とカフェでケーキを食べるシーンがありましたが、原作にはありませんでした。
    このエピソードも可愛らしくてお気に入りです。

    書き下ろし番外編は、魔術具店の看板娘アンジェリカ視点のリサとの出会いと、大好物になったエッグタルトとの出会いが描かれていました。

    原作小説は読みやすく、夢中になって1冊を読んでしまいました。

    1巻を読み終えての感想は、コミカライズ版のお気に入りシーンは全てオリジナルエピソードだった事が分かりました。
    やっぱり、コミカライズ版は神がかっている事が分かりました!

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著者プロフィール

青森県出身。2012年「異世界でカフェを開店しました。」にて出版デビュー。

「2020年 『異世界でカフェを開店しました。9』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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