訳あり悪役令嬢は、婚約破棄後の人生を自由に生きる (2) (レジーナ文庫 レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 21
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434260025

作品紹介・あらすじ

異世界の公爵令嬢に転生した、元看護師のレティシア。前世ではあくせく働き通しだったので、今世ではのんびり人生を送るつもりだったのだけれど……。巻き込まれ体質が災いして暗殺されかけ、素性を隠して隣国へ亡命することに! そして今度こそ穏やかに暮らそうと思っていたものの、新たな事件が息つく間もなく発生して!? 次なる野望はビーチでのんべんだらり生活……のはずが、どこへ行ってもトラブル三昧!? ものぐさ悪役令嬢ファンタジー、文庫だけの書き下ろし番外編も収録!

感想・レビュー・書評

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  • 公爵家令嬢に転生した元看護師のレティシア。平民レティーとして隣国へ亡命した後の話が描かれる。
    乙女ゲームの続編の舞台であるその隣国。レティーはぐーたら生活を送りたいはずが、色々巻き込まれてこの巻ではほぼぐーたらせず懸命に働いている印象。乙女ゲームの続編ヒロインポジションのキャラクターの悪意とか手段がえげつなすぎてちょっとしんどかったけど、母国の天才魔法使いシモンと協力しつつ医療を発展させていくのは、シモンとレティーの性格的にも強引に話を進めている感じが、むしろ爽快な感じすらあって楽しかった。
    番外編は、本編後のお話で、レティーの人たらしっぷりが実感できて、周りの人たちが皆楽しそうで微笑ましかった。

  • のんびりと暮らしたいと思っているはずのレティシア。巻き込まれ体質な上に、周りの人を放っておけないレティシアにはその目標を達成するのは難しそう。そんな目標があったのを忘れるくらい、忙しく動き回っているのだから。クロードとのジレジレの関係も、お互いのことを大切にしているのがよく分かるからか、見ていて楽しかった。2人の今後も見てみたくなる。

  • 1巻が『少し毛色の違う悪役令嬢もの』といった感じで楽しかったのだが、2巻はガッカリだった。

    主人公が亡命先で購入した家に纏わる騒動に巻き込まれるのだが、執拗にその家を欲しがる存在を認識していながら『家自体』に関して全く調べようとしなかったことが腑に落ちなかった。
    読み進めるうちに、初期に家を調べていたら後半の物語の展開に響いていただろうということが分かったが、そこに至るまでモヤモヤが続いていたし、理由が判明しても、やはりスッキリ納得はできなかった。

    2巻で舞台となる国は、1巻を舞台としたゲームの続編という位置付けで、新ライバルも続編ヒロインというよくあるパターン。
    ゲームプレイヤーだった前世の記憶持ち転生ヒロインが自己中心的に歪んだ行動をして主人公と対峙し、結果的に破滅するザマァ展開なのもよくあるパターン。
    そこに作者独自の色での面白さがあれば良かったが、新ライバルは主人公を引き立てるためだけに悪女に仕立て上げられたような薄っぺらさしかなく、物語の展開も同様。「この先どうなるんだろう」というわくわく感は皆無で、ただただ読み進めただけで終わった感じだった。

    『前世の医療知識と今世の魔法を組み合わせて病気を治す』という行為も、『治せない病気はない』というところにまで行きつき、そこからの大規模病院経営はさすがにご都合主義すぎたかなと。一看護師の知識でそこまでできるものだろうか……。

    一番期待していた主人公とヒーローの恋模様も、斜め上に走った挙句あっさり終了で「え?!」となった。
    主人公の傍にいたサブキャラ同士が結婚して、子供まで出来ていたのには更に驚いた。二人の関係は、数行の主人公の独白で簡単に済まされていて、その辺りもなんだかな……という。

    今作はなろうの書籍化作品だが、なろう版は結末が違うらしいので、消される前のなろう版を読んでみたかったなと思う。

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著者プロフィール

2013年よりwebにて執筆を開始。2017年「訳あり悪役令嬢は、婚約破棄後の人生を自由に生きる」で出版デビューに至る。

「2020年 『訳あり悪役令嬢は、婚約破棄後の人生を自由に生きる3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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