ハローハロー (opsol book)

  • opsol book (2025年1月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784434349379

作品紹介・あらすじ

【第2回ハナショウブ小説賞 テーマ部門大賞受賞作】

君の「普通」が羨ましい。
少年少女の心の叫びを描く青春小説。

吃音に悩む中学生・加瀬真中は、いじめが原因で不登校となったまま、中学三年生になった。そんな真中のもとに、車椅子に乗ったクラスメイト・明石京子が訪れる。
ピエロのように作り笑顔を浮かべて不都合なことをやり過ごしてきた真中と、自身のことを歩けないカカシだと皮肉る京子。互いを見下し合う関係でいることで、心穏やかな学校生活を送らないかと京子に提案され、奇妙な関係を築いていく二人だが……。

友達でも恋人でもないふたりの関係を、人はなんと呼ぶのだろう。

みんなの感想まとめ

吃音に悩む中学生の加瀬真中と、車椅子の同級生明石京子の物語は、彼らが抱える苦悩や孤独を丁寧に描き出しています。二人は互いに助け合いながら、学校生活の中でのいじめや差別に立ち向かう姿が印象的で、時には心...

感想・レビュー・書評

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  • 吃音で虐められ不登校になった加瀬真中は、車椅子の同級生・明石京子が家に進路調査のプリントを持って来たことがきっかけで2年ぶりに登校する。
    だが明石京子も虐めにあっていた。
    車椅子で苦労する京子に手を貸したことで、必要とされたり、口を聞いてもらえなくなったり、の微妙な距離を行ったり来たりだった。

    泣き虫で気の弱い真中といつも強気の京子だが、彼らの悩みをわかってくれる人は、クラスには誰もいなくて生徒指導の教師すら現状をわかっていないというとんでもない学校内で、よく卒業まで過ごせたなと拍手したい気分だった。
    卒業式に言いたいことを言った2人に凄いと思った。
    それよりも障害者にとってこんなにも苦痛な学生生活を過ごさなければならないという現状になんとも言えない複雑な気持ちになった。
    理解できる人が少ないということは、けっして未来があるとは言えない気がする。



  • 吃音男子と車いす女子のボーイミーツガール。導入部は、阿部暁子さんの『カラフル』を思い出した。親切でも急に車椅子を押すのはやめましょう。

    こちらが違うのは男子も吃音を抱えていること、そして2人が表だって壮絶なイジメと差別を受けること。同級生からも酷いが、教師(芳賀!)からうける差別は本当に気分が悪くなるので注意。

    いじめた人達、差別した人達の罪は改心して謝罪したとしても消えない、一生背負え!と言い切ったのは良かったです。イジメが如何にくだらなくて取り返しがつかないということを感じる上で、特に若い学生がこの本を読むことは価値があるのでは。

  • ブクログの抽選で当選したものの……。
    あらすじが辛そうで、しばらく積読にしていました。
    読むのに体力が必要そうな本って、元気がないと本にのまれてしまうんですよね。

    でも、そこそこ元気があったので何の気なしに読み始めたら――気づけば一気に読了。
    一言で言うと、素晴らしかったです。

    登場人物は、吃音の少年と車いすの少女。
    二人の絆と、彼らを取り巻くクラスメイトからのいじめが描かれています。

    いじめの描写は本当にきつく、あまりにリアル。
    先が気になるのに、何度も本を閉じてしまうほど。
    「この二人は必ず報われてほしい」と祈るような気持ちでページをめくりました。

    何よりも、この小説から自分の知らない世界を教えてもらえたことに感謝しています。

    吃音に関しては映画『英国王のスピーチ』で多少のイメージはありましたが、
    思春期の少年が学校という閉ざされた環境で受ける苦しみは想像をはるかに超えていました。
    しかも、教師までもがいじめに加担するという現実。
    少年へのいじめは、教師の行動によって助長されていたのだと感じました。

    また、車いす生活を送る少女を通して、ハンデを持つ人が抱える繊細な感情を知ることができました。
    健常者にとって「良かれ」と思った行為が、当事者にとっては迷惑や恐怖になることもある。

    印象的だったのは、吃音の少年が少女の車いすをスロープで押そうとして、
    少女に激怒されるシーン。
    なぜ怒ったのか――読んでいてハッとしました。

    突然後ろから押されると、体のバランスが崩れて支えられなくなる危険があるそうです。
    健常者が歩いているときに、いきなり後ろから「ワッ!」と驚かされるようなもの。
    「おそうか?」のひと言だけでも相手を安心させることができる。
    思いやりとは、そういう一言から生まれるのかもしれません。

    この小説を読んでいるとき、ふとYouTubeで見た
    シークエンス・はやともさんの「性格が悪いとは?」という話を思い出しました。
    彼はこう言っていました。(ざっくり下記のような事を言っていたと記憶している)

    性格が悪いとは、視野が狭くて想像力がないということ。
    狭い世界で作った自分の基準を正しいと思い込み、他人にそれを強要すること。

    まさに、いじめる側の人間に当てはまる言葉だと思いました。
    結局、人を傷つける人は精神的に成長できていないのだと。
    読みながら、登場人物の金田(いじめっ子)にその言葉を重ねていました。

    ラストでは、一皮むけた二人の姿が見られて本当に感動しました。
    つらい物語だけれど、読後には温かい光が差し込むような余韻が残ります。

    思いのほか、たくさんのことを考えさせられる一冊でした。

  • 危ない!数ヶ月、積読していました!1人でいいから、ちょっとした味方がいるだけで救われます。本作品には、たくさんいる。だからか、クソ教師の場面も耐えながら読み進めることができます。

  • ダントツ、今年のベスト1です。
    (ブクログにて当選した本ですが(笑))
    ダイバーシティ、ジェンダーフリーの世の流れで、この物語はいろんな人に読んでもらいたい小説です。
    私はリハビリ関係の仕事をしてますが、障がい者やその周りの方の気持ちをここまで記述・描写、出来ている小説は素晴らしいの一言です。
    ここに出てくるクラスメイトや教師など今のご時世あってはならない登場人物ですが、未だに何処かにはいそうだと考えています…
    障がいを持った方々とその家族に寄り添うことがどれほど尊いことか、どれほど難しいことか、どれほど理解出来ていないか、身に染みて感じることができます。
    もう一度言いますが、老若男女、全ての人に読んでもらいたいです。

  • ブクログさんの企画で当選していただきました。
    ありがとうございました。
    間違えて電子書籍で登録して感想を書いてしまっていました…。

    淡い優しげな表紙からは想像できないくらい過酷ないじめと明白な差別が次々に起こります。
    途中で休憩が必要で、読み終わるまで時間がかかりました。
    想像力や寛容の無さがこんなに人を残酷にさせるんですね。

    でも最後まで読めて良かったです。
    主人公の真中くんと京子さんが悩んで答えを出す姿は思わず応援していましたし、年相応な場面にはつい笑顔になっていました。
    ラストもとてもスカッとして良かったです。

    主人公と同じ世代の中学生は勿論読んでいただきたいですが、すっかり大人になった方々にも読んでいただきたいです。

  • 「介護・医療・福祉」がテーマの作品。 吃音に悩み不登校だった加瀬君がイヤイヤ行くようになった学校で車いすで通う明石さんと二人で分かり合える周りからの視線と息苦しさ、偏見を 二人なりに捉え乗り越えていってた。 乗り越えるというか自分たちの考え方を自分たちなりに変えて受け止め方を変換し生きて行く方法を模索し進んでいく感じがした。卒業式の答辞がサイコウ!! 【26.12】

  • Amazonの紹介より
    君の「普通」が羨ましい。
    少年少女の心の叫びを描く青春小説。
    吃音に悩む中学生・加瀬真中は、いじめが原因で不登校となったまま、中学三年生になった。そんな真中のもとに、車椅子に乗ったクラスメイト・明石京子が訪れる。
    ピエロのように作り笑顔を浮かべて不都合なことをやり過ごしてきた真中と、自身のことを歩けないカカシだと皮肉る京子。互いを見下し合う関係でいることで、心穏やかな学校生活を送らないかと京子に提案され、奇妙な関係を築いていく二人だが……。友達でも恋人でもないふたりの関係を、人はなんと呼ぶのだろう。


    第2回ハナショウブ小説賞 テーマ部門大賞受賞作

    いじめという理不尽な状況に心苦しかったですが、それでも懸命に学校生活をおくる2人に勇気づけられました。
    もうとにかく見ていて、いじめっ子達にイライラしてしまいました。

    自分とは違う存在だからと貶すいじめっ子。吃音で言葉がたどたどしいから笑うならまだしも、それがエスカレートしていく描写に、イライラするばかりでした。
    さらに先生のキャラもイラっとしてしまいました。

    吃音だからと、みんなの前で矯正しようと音読させたり、きちっとした学生にさせようと言葉で押し付けたりと、昭和の先生を象徴するような存在と対応にも、イラっとさせられました。

    車椅子としては、あるきっかけで車椅子生活を送ることになってしまったのですが、クラスメートとの確執や車椅子ならではの悩みには、心が痛かったです。

    そんな人達が集まった学校にめげずに登校する2人に、凄いなと思ってしまいました。一人だけだとなかなか頑張れないと思いますが、「仲間」がいることで、もしかしたら頑張れるかもしれません。
    仲間がいることの大切さや相手を理解することの大切さ、痛みを知ることの大切さなど、色々な大切さを学ばされました。
    時にはぶつかり、時には離れたりと2人の関係は変化していくのですが、卒業までに頑張る姿が印象的でした。

    卒業しちゃえば終わりなんだから。卒業までに目標を立てたり、あともう少しの我慢だと思って、いじめに耐えたりと、とにかく登校していることが凄いなと思いました。

    そんなこんなでの卒業式。もうスカッとしました。今迄の鬱憤が爆発したかのように、2人の心の叫びが放った瞬間は、読んでいて爽快感がありました。現実だと、その後の展開がどうなるか、恐くて知りたくはありませんが、とにかく2人の行動に、スカッとしてしまいました。

    今後の2人の人生にも応援したくなる作品でした。

  • 吃音がきっかけでいじめられ不登校となってしまった真中と車椅子に乗った京子が出会い物語は動き出す。
    若さ故の残酷さを感じたり、その残酷さに気づきながら見て見ぬふりをしたりかぶせていく大人の冷酷さを感じたり…
    「普通」ではないと苦しむ2人を思いながら、普通って何だろうと考えながらポロリ。
    自分と違うことは普通ではないことではないはずなのに…
    卒業式での真中の叫びと京子の答辞が心に突き刺さり、理解者であった笹谷先生に対して思いを寄せる2人がとても愛しく思えた。

  • 吃音症のせいでいじめに遭い、中学校に行けなくなってしまった加瀬くんと、不慮の事故で車椅子生活を余儀なくされた明石さん。
    二人が結んだ協定は「お互いに障がいを持つもの同士、見下し合いながら学校に通う」ということ。
    そんな自虐的にもほどがある、皮肉な関係だけど、それが二人にとっての防壁になる。

    読んでいるだけで怒りが沸いてくるクラスメートたちからのいじめ、生徒指導の教師・芳賀からの嫌がらせ。
    それでも二人は負けない。

    それまで溜まっていた鬱憤を晴らすような、ラストの卒業式のシーンは、痛快すぎてスカッとした!
    でも一方で、二人の怒りをぶつけられる側に自分がなっている可能性もある…と思うと、複雑な気持ち。
    気づかないところで、あるいは意図して、見て見ぬふりをしてしまうことも、実際ある。
    でも、気にして声をかけてくれた梅月さんや、さりげなくフォローしてくれた笹谷先生みたいな存在になりたいと思う。

  • 加瀬くうううーん!明石さあああーん!!(←卒業式シーンで思わず身悶えして叫ぶ図)

    すごく良かった……あっという間に終わってしまった。

    始めは互いの身体に存在する欠如に優越感に似た支えを得て、見下し合うことで成り立つ関係だった二人が、あんなサイコーな卒業式に繋がるなんて誰が想像したでしょうか。
    式の後、いつもの土手の下で互いへの感謝と尊敬を吐露しあって涙する二人の肩を抱き寄せて、わたしも泣いてた。いや、わたしが一番泣いてた。おばさんうるさくてごめん。

    まだ拙い言葉でしか話せない彼ら――でも拙いからこそ真っすぐに伝わってくる。
    吃音症である加瀬くんの場合はいっそうそれが伝わってきて、後半は読みながらずっと拳を握って力が入ってしまった。

    加瀬くんは嫌がってしまうかもしれないけれど、彼が明石さんや岡本くんなどに、ここぞというときに心を渡そうとするとき、つっかかりながら一生懸命言葉を紡ぐのをつい「うん! うん……!!」と一音一音に力強く頷いて、分かるよ、伝わってるよ、だから最後まで君の言葉を聞かせておくれということを思わず伝えたくなってしまう、そんな風に思わせてくれる彼の成長が本当に眩しくて、物語の当初、いじめにより身体も精神も壊れて傷だらけになっていた彼のとても弱く頼りなく痛々しい姿からのそれがとても自然な流れで、彼がたった一人でではなく他者の力を借りて前へ進む努力を続けていく感じや、前を向き続けようとする強さが補強されていく感じがちゃんと物語を追うごとに自然と読者に思わせてくれるスピードや分量になっていて、胸にぐいぐい入ってくるのが心地よかったです。(興奮してめっちゃ一文が長くなってしまった!)

    最初、どうしても主人公の特性上、内面の気持ちを地の文で表すことが多くなることが少しまどろっこしく感じることもあったのですが、読み進めるたび加瀬くんの気持ちをいちいち文で追うことこそ彼に寄り添うことであり、これぞ小説!という心地良さもあって最後はそんな主人公の、内面を吐露する癖は可愛さにすらなっていました。

    一見、真っすぐな王道シーンとして捉えがちな展開も、そのどんな場合にも常にこちらを撃ち抜く説得力があるのでそのたび頬を張られるような感覚でした。
    これはもう絶対に目を離さないで最後まで伴走するから!と背筋をまっすぐにして読みました。
    偉そうですみませんが、九津先生!この真っすぐさに最後までがっぷり四つで向き合い続けて書ききってくださってありがとうございます!と握手を求めたいほど、久しぶりにまだ青い、未熟な青春を味わいました。

    一つ気になるとすれば、岡本くんのエピソードでしょうか。
    岡本くんの中に起こった気づきや後悔は確かに、加瀬くんと同じ吃音症の人間に正面から向き合おうとしなければ生まれないのかもしれません。
    もちろん、許されようとする岡本くんの姿を明石さんが気持ちの良いくらい一蹴してくれるし、加瀬くんが初めて岡本くんに対し正直な気持ちをぶつけるシーンなので胸を打たれるのですが、それでも加瀬くんや明石さんに「それ」を言わせる、岡本くんに「その立場」に立たせるためのご都合主義的なシーンに思えてしまうのが残念でした。
    もちろん、伝えたいことを書ききるためにそれの何が悪い!ともいえるのですが、すべてのシーンがとてもいいだけに少し気になりました。

    しかし、前述しましたがなんといっても卒業式のシーンがとても良いので、もうなんでもいいんです最高だったんですありがとうありがとう!
    土手まで、少し小走りで車椅子を押して滑走する二人の姿がまるで本当に見たかのように目に焼き付いています。
    どんな理不尽が君たちを襲おうと、君たちのこころはいつだって君たちだけのものだよ、などと熱くなって思ってしまう。
    アラフォーなんだけどわたしもハロハロに入れてくんないかな。だめか。

    -------------------------------------------------------
    余談ですが、本書は企画で頂きました。
    ブクログ様、ありがとうございます!
    あらすじと書影をひと目見たときからとても楽しみにしていたので、思い切って応募して良かったです。
    あのとき応募していなければ、もしかしたら全く出会うことなく、こうして読書の中で熱く言葉を交わし涙することもなかったのだと思うと、小説との出会いというのは本当に縁だなあなどと思うのでした。
    明石さんと加瀬くんの縁も、末永く続きますように。

  • 「推し」が推薦コメントを担当したとのことで数年ぶりに本を読みました。以下感想です。


    「自分より不幸だと思って安心した」というようなセリフに、ドキッとさせられた。
    自分自身、上手くいかなった時、嫌なことがあった時、辛かった時に自分より下手な人、嫌な思いをしてる人、辛そうな人を見て、まだ大丈夫と安心したことがあるからだ。

    登場人物の心の叫びに痛みすら感じた。中学校という世間から見れば狭い世界の話。だけど、学生時代を思いだせば、学校という場は世界そのものような気さえしていた。
    そんな場所で、いじめ被害や理解のない教師が自分達を責めてくることの辛さや痛みは想像を絶する。それでも彼らは、お互いを思いやり、誰よりも前に進んだように思えた。
    卒業式のシーンは、これまでの境遇を考えればとても気持ち良く、スカッとした。簡潔に言えば「最高! 」だった。

    自分の心が揺れるとか震えるとかではなく、読了後はとにかく心に何かが突き刺さったような感覚があった。
    この感覚は、いちご同盟を読んだときと似ていると思った。令和の時代のいちご同盟ともいえる作品でした。是非一度読んでみて欲しい作品です。

  • いじめをされた側は何年経っても忘れない!忘れたくても頭にふとよぎる瞬間があって、許す心が大切と言われるけど、その狭間とで苦しむという悪循環に陥る。
    ただそれを少しでも和らげるために、自分の大切な手札を増やすことが一番だと思って生きている。だからこの本の少年の叫びはもっともだと思った。

  • ブクログのプレゼント企画で当選しました。
    ありがとうございます!
    ようやく読めた~。

    吃音の少年と、車いすの少女の物語。
    吃音の少年はソレがゆえにいじめられ、不登校に。
    あるとき、学校からのおつかいてきたのは車いすの同級生。
    自分が学校に行ってたときは健常者だったのに!!

    そして彼女から言われるのが
    「お互いを見下しあおう」

    自分よりも下のやつがいると思ったらなんとか前を向ける。
    めちゃくちゃ後ろ向きな前向きww
    でも、人間ってそういう事もあると思う。

    でも、ここにでてくる同級生たちのイジメが最悪で、
    しかも生活指導の先生も最悪。
    今どきは「吃音」が音読でどうにかなるって思っている先生、いるのかな?
    昔気質の先生とかは、新しい教育の仕方とか受け入れられなくて、
    根性と気合!!みたいなとこ、まだあるんかな?
    そして担任はちょっとわかってくれる・・・っぽいけど、結局なんもできてないやん!!!って私は思ってしまった。
    全然いい先生じゃないよ。生活指導の先生にモノ申してほしかったし、
    クラス・・ってが学校内のいじめをどうにかしようとおもう意識が全然見えない。

    同級生たちにむかつくよりも、
    周りの大人にちょとむかついたわ。

    そして、男女の話だけど簡単に恋愛に発展しないのがよかった。

  • ブクログさんの献本キャンペーンで当たった本です!

    吃音の障害がある男の子と足が不自由な車椅子の女の子の心の叫びを描いたお話。

    2人の叫びがものすごく心に響いた。しかし私も傍観者の立場なんだろう。
    想像力が足りない人が多いんだろうな。傷つけることで自分は優位に立っていると思っているのだろう。こいつらはこの卒業式も自分たちの良いように変えて話すんだろうな。クソだ。

    岡本くんへの明石さんの言葉と、2人の卒業式での叫びがガツーンときた。

  • 点訳のために読んだ本ですが、意外と言っては失礼ですが、面白かったです。吃音症の男子中学生と友人とのトラブルがきっかけで車いす生活になった女子中学生とのストーリー。2人ともいじめに遭っていて、それを契機に友達に。中学生の淡い青春ストーリーですが、やはり車いすであることの辛さや吃音症であることの辛さが上手く描かれていました。特に車いすの人との接し方は、接してみないとわからないことが多いのですが、その辺りのことも丁寧に描かれていた印象です。吃音症の男子中学生は、あまり好きにはなれませんでしたが、最後はスカッと楽しく読めました。

  • ブクログの抽選で本が当たった。
    ありがとうございました。

    吃音症の男の子と下半身付随で車椅子の女の子のお話。
    中学生で、思春期だとこういう低俗ないじめがあって本当に心が傷つくと思う。
    その中でもお互いを支え合う「ハロハロ」の中になれてほんとうによかった。
    タイトルのハローハローってどういう意味だろ?と思って読み始めたけど、お互いだけの挨拶っていうのがすごく素敵。
    卒業式後の川原での加瀬くんと明石さんのやりとりに涙が出た。
    離れてもこの関係はずっと大切にしてほしい。
    心が温かくなる話だった。
    元々医療系で働いていたので、そういう視点でも考えさせられた。


    ただ私はやっぱりミステリ小説が好きかなとも思った。。

  • 些細なことでも揶揄われてしまうような、
    多感な時期に吃音、車椅子に乗っている、は
    わかりやすく標的にされてしまいますね…。
    いじめ、ということをしなくても手助けもせず見てるだけの傍観者。
    本人はいじめていないし…と思っていても、
    いじめられた側からしたらいじめてきた人と何も変わらないんだなとつくづく思わせられました。
    最後の卒業式で、特にひどくいじめてきた人の名前をいうのではなく、明石さんは「いじめっ子だらけ」と言ったのは傍観者も含めているからなのかなと思いました。

    最初はお互いを見下しあう関係だったかもしれないけれど、ひとりぼっちがふたりぼっちになるのは確かに大きな救いだなと。
    いろんな事情から、苦しんでいる中学生、高校生は多いと思います。そんな彼らがこの本を通じてひとりぼっちではなく、ふたりぼっちになれたらいいなと思います。友達ではなく、挨拶をするだけでも自分の存在を認めてくれている、そんな気持ちになるはずです。

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著者プロフィール

1987年生まれ。兵庫県加古川市出身。2024年に『ハローハロー』が第2回ハナショウブ小説賞 テーマ部門大賞を受賞、同作にて小説家デビュー。野球観戦とゲーム配信視聴が趣味。

「2025年 『ハローハロー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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