ことりの古民家ごはん 小さな島のはじっこでお店をはじめました (アルファポリス文庫)

  • アルファポリス (2025年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784434355042

作品紹介・あらすじ

都会に佇む弁当屋で働くことり。家庭環境が原因で、人付き合いが苦手な彼女はある理由から、母の住む島に引っ越した。コバルトブルーの海に浮かぶ自然豊かな地――そこでことりは縁あって古民家を改修し、ごはん屋さんを開くことに。お店の名は『ことりの台所』。青い鳥の看板が目印の、ほっと息をつける家のような場所。そんな理想を叶えようと、ことりは迷いながら進む。父との苦い記憶、母の葛藤、ことりの思い。これは美味しいごはんがそっと背中を押す、再生の物語。

友達、恋人、親子――料理が繋ぐ絆を離島生活とともに描く、心温まる感動の長編小説!

みんなの感想まとめ

心温まる再生の物語が描かれています。主人公のことりは、家庭の事情から離島に移住し、古民家を改修してごはん屋を開くことになります。物語は、彼女が新しい環境での人間関係を築いていく過程を描き、特に料理を通...

感想・レビュー・書評

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  • こういう新しいお店を開くよ!みたいなテーマの作品の主人公は底抜けに明るく、輝く未来に向かってひたむきに前進していくというのがお決まりだと勝手に思っていたけど、それがこの作品で覆されて、自分はなんて浅はかな人間なのだと自覚させられた。この経験を新しい本を読むたびに繰り返してる気もするけど……

    母が暮らす島に移住し、そこでごはん屋さんを開く、という話なのだけど、主人公:ことりが移住した理由もネガティブなもので、これといった志もなくただ無気力に日々を過ごしていた時期の話はこちらも段々と鬱屈した気持ちになり、少し読むのがしんどかった。

    しかし、元バイト先の同僚:隼人が合流してからは、トントン拍子に話が進み、ちょっとした地元民との軋轢などがあったものの、無事にお店をオープンするところまで来てしまった。
    この流れの作り方は本当に見事で、序盤のペースの遅さが噓だったかのようにページを繰る指が止まらなかった。
    そう考えると、この物語を主導するのは隼人の方で、
    真の主人公はこの隼人なのかもしれない。というのは言いすぎかもしれないが、それくらいの重要人物なのはたしかだ。……いけ好かない陽キャのチャラ男だと思ってごめんよ。。。

    全体を通して、自分の身の回りの人、いつでも側に寄り添ってくれる人の大切さ、尊さに気づかせてくれるいい小説でした。
    やっぱりごはんとかお店をつくるとかがテーマで、それに加えてネコが登場する小説にハズレはないね。すごくおもしろかったです。

  • 初読み作家さんでしたが、かなり読みやすかったです!!
    隼人が本当にいい子過ぎる(笑)
    この物語はある意味再生の物語だなと私は感じながら読みました!!
    島という小さなコミュニティだからこそって感じる所も沢山あって読んでて割と忙しかったです??感情が??笑

  • 帯やあらすじからだと、ことりがお店をやるのだなあらと思っていたけど、相棒いるやん!というか元々は相棒が始めようとした感じじゃないか、何故帯にも紹介がないの?とちょっと不思議だった。

    父親のことは思っていたより深刻な問題で、逃げ続けるの辛いなあと悲しくなった。
    ごはんはもちろん出てくるけど、それよりも島の人との交流とか相棒の大らかさ、社交性が物語を占めていた。

  • 本屋さんで見つけて、一目惚れしました。
    初めて読む作家さんです。

    優しいお話でした。
    出てくる食べ物がおいしそうなのはもちろんですが、日常の描写が特に印象的でした。情景が目に浮かぶようで、読んでいる私も、ゆっくりとした時間を過ごせました。
    それだけに、読み終わるのがもったいなくて、なかなか読了できませんでした…笑

    主人公のことりちゃんはもちろん、出てくる人たちみんな悲しい思いを背負っています。だから、読むのがつらく感じるときもありました。
    でも、最後まで読めてよかったです。

    ことりちゃんのお父様との向き合い方がよかったです。すっきり仲直りとは言えないけれど……。
    これが、決別というのでしょうか。

    隼人くんがとっても素敵な男の子で、ずっとずっとときめいていました!
    ことりちゃんとお幸せに。

    個人的には、浩二くんと月子さんの関係もお気に入りなので、この二人のサイドストーリーも読めたらいいなあ。

    宝物のような本を、ありがとうございました!

  • 隼人くんがいい男すぎて惚れる。
    ことりちゃんのことすごく好きだろうに、甘さを全然出してこないところもいい。ことりちゃんも、周りの人たちも、幸せになってよかった。

  • とても好きな雰囲気です。
    ちょっと心配なスタートでしたけど主人公のことりが前を向いて進み、ハッピーエンドで綺麗に終わりましたね

    やはり隼人の存在が大きかったですねぇ…ことりを支え引っ張って行く姿が微笑ましい…

    島に移住する話だと大体苦難ばかりですが、このお話では勿論最初は苦難も有るもののどちらかと言えば小さな島だからこその暖かさや支え合いを強く感じました。
    チョーさんもツンデレでしたし

    細かめに何話にも分かれた描き方も凄く読みやすくて好みでした




  •  如月さんの誠実さが伝わってくる作品だ。辛い過去を抱える「ことり」だが、隼人や津久茂島の人々に支えられながら前を向いていく。隼人の「幸せになる権利は誰にだってある。幸せになるための道を進むのも、自分次第なんだよ」が最高!宝物の一冊だ!

  • 古民家でお食事をいただくほっこり系のお話かなと思っていたら、存外話が重かった件。
    何せ作中で何人かお亡くなりになる。
    主人公もヒーローも過去にトラウマ持ち。
    これで軽い訳がない。
    何度も主人公が落ち込む場面があるし、彼女に限らず別キャラでも病気になったり、島特有の余所者に対する風当たりのきつさがあったり、とにかく心休まる読書という話ではなかった。
    癒しは猫の西郷さんとマリーさん、あかりちゃんくらいかなあ。
    特にマリーさんは個人的に推し。
    オネエキャラにとことん弱い……それに面倒見のいい方なんです。
    好き……

    癒しもあるにはあるが、とにかく次から次へとトラブルが来るので大変。
    何より主人公の父の話が一番重い……その割に幕切れは呆気なかったが。

    あとこれはあくまで個人的な話なのだが、ヒーローがとても苦手なタイプで。
    とにかく第一印象がチャラすぎて、その後すごくいい仕事をしていたし、最終的に主人公と家庭を築くまでになったのに、初手の印象と苦手さを引きずってしまい最後まで好きになれなかった。
    第一印象って大切だなとしみじみ感じた。
    ごめんよ……

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