もし「右」や「左」がなかったら 言語人類学への招待 (ドルフィン・ブックス)

  • 大修館書店 (1998年5月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784469212228

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

言語が思考や認識に及ぼす影響を探求する本書は、言語人類学の視点から、さまざまな文化や環境による言語の違いを興味深く紹介しています。例えば、特定の言語には「右」や「左」という概念が存在せず、絶対的な方向...

感想・レビュー・書評

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  • 使用する言語によって考え方に影響を受けることを「サピア・ウォーフの仮説」というそうです。

    そういえば中学生の頃、関西人の友達ができて仙台人の我々はみんな一気に関西弁になってにぎやかになったことがありました。(だからといって関西の人がみんなにぎやかとか言いたい訳ではもちろんありません)

    例えば英語の場合は「I think~」など主語と述語がはっきりして自己主張が強くなりそうです。そういう人種が多いからその言語が出来たのか?それとも先に言語があったからそういう性格の人が増えたのか?
    本書はそこにはあまり触れませんが様々なデータをもとに言語の違いを検証します。

    聞いた話によるとエスキモーには雪を表す言葉が20くらいあるとか、アメリカでは虹は5色と数えるとか、環境・文化の違いが考え方・認識の違いに現れる例は意外とたくさんありそうです。

    これらのことからまたまた一つの結論が導き出されました。
    自分の考え方や性格を変えたいなら違う言語を覚えてみる!です。

    • lemさん
      Manideさん、コメントありがとうございます!

      面白いですよね。七ヶ国語話せる人は七重人格になるんでしょうか??(^^;)

      プログラム...
      Manideさん、コメントありがとうございます!

      面白いですよね。七ヶ国語話せる人は七重人格になるんでしょうか??(^^;)

      プログラムを学ぶと論理的思考が高まる、というのも非常に興味深いですね。私も論理的になりたいのでプログラム学んでみたいです。
      参考にしていただき恐縮です。
      2023/02/14
    • Manideさん
      七重人格いいですね(^-^)
      七重人格いいですね(^-^)
      2023/02/14
    • lemさん
      一週間日替わりできますね(^_^)
      一週間日替わりできますね(^_^)
      2023/02/15
  • すごく面白かった。

    昔、中国人で英語と日本語がかなり上手いトリリンガルの同僚に「別の言語を話すってどんな感じ?」と聞いた時に「性格が変わる」と言っていた。
    実際、日本語と話している時と英語を話している時で雰囲気が変わる友人もいる。

    性格が変わってしまうと思うくらい、話す言語は考え方に影響するんだと思う。

    私は日本語しか話せないから、それを体験出来ないのがとても残念に思う。日本語の「左右」を、別の言語で話す時は違う捉え方をする。そんな体験をしてみたい。英語をもう少し頑張ってみようかな。

  • 「言語人類学」という分野のさわりとして、一般にも理解しやすそうな調査研究結果を紹介する本。右や左という語彙がなく、東西南北という絶対的な方向感だけで成り立つ言語があるというのが驚き。こうした言語的な特徴を、文法や語彙の問題だけと捉えずに、人間が外界をどのように認知しているかという視点で研究しているのが面白い。それ以外にも、名詞の可算/不可算の区別がある言語の話者は、そうでない言語圏の人と比べて、モノの個数に敏感だという。
    日本語と英語の差だけでも不思議が多いのに、世界にはもっと多様な言語----つまり、認知のカラクリが、たくさん存在しているということか。

  • 当たり前だった右左の概念も、同じ人間の中であったりなかったりすることが意外だった。
    客観的、主観的という分け方にも影響するのだろうか。

  • ことば

  • 言語によって表現法が違い、それはその民族の感性に基づくものだという著者の分析を説いた一冊。

    特に前半の「右」「左」の表現がない部族は絶対方位で表現し、実際に頭の中に150km*300km(北海道の約半分)の地図が入ってるというのは驚きでした。

  • 1 ことばが空間を切る(「右」も「左」もない言語
    テネハパ族の「左」「右」
    空間はこうして切り分ける ほか)
    2 ことばが身体を切る(上唇に髭が生える!?
    形にこだわるツェルタル語
    レモンの「鼻」はどこ? ほか)
    3 ことばがモノを切る(「本」と「水」との違いは?
    モノの分類基準
    「アメリカ人一匹。」 ほか)

  • ある地域では東西南北や左右といった言葉を使わず山側、陸側で方角を表す。面白かった。

  •  言語が人間の考え方に大なり小なり影響を与えるというサピア・ウォーフ仮説が実際の世界の中でどのように現出しているか、ということについて、極めて平易な文で書いた本。
     サピア・ウォーフ仮説には、異論や批判もあるが、そういうことを無視して読むには面白い本だと思った。
     一つ一つが具体的に書かれていて、思想について書かれた本であるにもかかわらず、話が抽象的にならず、また、ほかの言語が、どういう特徴を持っているのか、ということも興味深かった。
     それから、日頃日本語だけを使っていて意識していないことも結構書いてあり、視野が広がる、というか、これまでとはまた違った目線で世界を見ることができるようになる契機に成り得る、と思った。

  • 入門書と言うか、学問の概観としてはとても良く出来ていると思う。
    無用な断定を避け、実験事実に語らせる形は好感度高い。テーマも面白いし。

  •  言語は世界を切り取るもの、という言語学の基本的な考え方があるが、では具体的に、それぞれの言語がどのような切り取り方をしているのか、という点について、主にメキシコのマヤ語族の言語やオーストラリア原住民の言語、インドのタミル語の例を解説する本。空間の切り取り方、身体の切り取り方、モノの切り取り方について扱っている。
     もし「右」や「左」がなかったら、という魅力的なタイトルのとおり、日本語やヨーロッパの言語しか知らない者にとっては、まったく視点の異なる空間把握の仕方を知ることができる。また、このような「切り取り方」と実際の認知のされ方の実験・研究など、興味深い。特に指示枠、の話が面白かった。ただ個人的には、例示とその解説が延々と続くという感じで、退屈してしまう。例の解説も分かりやすいとはいえないのが残念だった。(09/01/02)

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