箸とチョッカラク: ことばと文化の日韓比較 (ドルフィン・ブックス)

  • 大修館書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469212877

作品紹介・あらすじ

似ている文化同士は、互いの違いが見えにくい!?よりよい相互理解のための必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • ことばと文化の日韓比較

    ・日本:反復確認型、韓国:一回完結型
    ・韓国:命令形によるあいさつ
     あいさつとしての包装 日本 包む文化
    ・断り-理由を具体的に述べ、代案を提示:韓国
    ・スキンシップ 目上がとるイニシアティブ:韓国
    ・あまるほど振る舞ってこそ本当のもてなし:韓国
    ・相手の立場に焦点を当てる日本人と自分の気持ちを積極的に伝えようとする韓国人
    ・日本人のウチ、ソト意識
    ・韓国人の目上、目下意識

  • 朝鮮語を勉強してると「言葉は一見似てるけど、どこからどこまでがわたしと同じ意味で使ってるんだろう」って思ったりする。また、韓国ドラマを見てるとその人の呼び方について、かなり日本と違うなあって思ったりする。最近、そういうニュアンスの違いというか、文化の違いに興味が出てきて、こないだ行った本屋で「日韓の言語文化の理解」という本(学術書だと思う)を買ったんだけど、図書館で似たような本が見つかったので借りてきたのがこれ。

    ただ、この本は言葉の比較というより、文化の比較の方が圧倒的に重点が置かれて書いてあって、それを読んでるうちになんかすごく息が詰まりそうになった。

    誰々がこういうシチュエーションでこれこれをしたときに一体どういう行動をするか、っていうのは、言ってしまえば「ある集団にとって常識的な行動はこうです」と言っているに等しく、わたしはその「常識的」っていうのがものすごく嫌で、別にこの本がそう言ってるわけじゃないんだけど、その常識を押しつけられてるような気がしてくるんだよね。だから、息が詰まりそうだった。日韓の行動の比較をしているのに、わたしは別のところで反応してしまった。


    あと、ここで書かれていることは取り敢えずアンケートを取った結果を踏まえてあれこれ考察されてるんだけど、「日韓の言語文化の理解」の本の方はもっときちんと統計的に処理されていてその上で分析されてるので、どうもこっちの方は単なる著者の感覚的なもので言ってんじゃないだろうかとか、そういう印象を持ってしまったのも読んであんまり楽しいなと思わなかった理由になってるかも。

    ただ、英語を勉強してるときは言葉の持つ範囲なんてあんまり考えてなかったけど、朝鮮語は日本語と近いので逆にそういう細かな違いがとても興味深い。これ、この言葉を勉強するまで全く思ってもなかったことなんで、自分にこういうことが起こるなんて本当に面白いと思っている。

  •  本書のタイトルにある「チョッカラク」とは韓国語で「箸」という意味です。
     箸とチョッカラク、一瞬同じ物に見えますが、良く見てみるとそこには色々と面白い違いが見えてきます。同じアジアの国として、文化的に共有している点も多く、言語的にも類似している点が多いと言われる「お隣の国、韓国」。しかし、韓流やKPOPブーム以外に知っているものがあるかな…というと、なかなか見つからないものです。
     韓国での生活経験を持つ日本人、それから日本で生活経験を持つ韓国人の二人の著者らが、異国の生活で感じた生の体験から、また社会言語学分野のプロフェッショナルとして語る専門的な話まで、異文化コミュニケーションのスタートとして、まずはお隣の国のことから知ってみるのはいかがでしょうか。
    (ラーニング・アドバイザー/人社 KIM)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1206376&lang=ja&charset=utf8

  • 『COOL!AKJ48~アメリカ・韓国・日本を知る48冊~』
    <閲覧係より>
    似ている文化同士は、互いの違いが見えにくい? 似たもの同士で見落としてしまいがちな日韓の文化の違いを、様々な領域から着目。言語以外にも意外な違いがたくさん発見できる、面白い日韓比較。
    -------------------------------------
    所在番号:829.1||イム
    資料番号:20095550
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  • (2010:川口さち子先生推薦)

  • よく似ていると言われる朝鮮語(韓国語)と日本語。両者の言い回しの違いみたいなものをまとめた記事は、「ハングル講座」的なものでしばしば見ることがあります。しかし、単に言葉を表面的に比較しただけのものや、印象だけに基づく「文化」比較にとどまったものが少なくありません。本書はそういうものとは多少異なり、言い回しの違いのなかにどのような文化的背景を読みとることができるか、あるいは言い回しの違いがどのような意識の違いを生み出す/表すか、といった視点から話を進めています。韓日文化比較に関しては、ただひたすら差異を強調して「断絶」を招く語り方がはびこるなかで、「交流」をめざすために「違い」を認識しようとする本書の姿勢は、高く評価したいと思います。(20070520)

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