世界の文字を楽しむ小事典

  • 大修館書店 (2011年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (274ページ) / ISBN・EAN: 9784469213355

みんなの感想まとめ

言語と文字の関係を深く掘り下げたコラム集は、世界中の文字の成り立ちや文化的背景を楽しく学べる内容です。文字がどのように歴史を経て発展し、各地域のアイデンティティにどのように影響を与えてきたのかを知るこ...

感想・レビュー・書評

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  • 世界の文字の話題を取り上げて書かれている。巻末には現在世界で使われている文字種が紹介されている。インドと西アジアには文字が多いな。

  • pedia

  • これも出版時から気になりつつ、読みそびれていた本。

    世界の文字(の中でもユーザーが多めのもの)に関する、言語学にもとづいたコラム集。わりあい見落としていることだが、文字と言語は違う。言語と文字は最初から1対1対応じゃないし、対応していたとしても、歴史的・文化的にその結び付きを切り捨てて、より表しやすいほう、共通化しやすいほうに最適化されてきた様子がよくわかる。

    意外に思ったのが、こういった文字は古くからのものを改良してきたというスタイルのものがほとんどであるけれど、その中に、「この人が作り上げた」といえる、天才的な才能を持った人が出てくる場合が結構見受けられること。しかもかなり近世のものが多いのだが、たぶんそれは情報伝達が格段に速くなり、自分たちの世界にないものを見たことで衝撃を受けたこともあるだろうが、そこにあったであろう、情報を記録するまたは伝える手段を開拓していく熱量の高さに地味に感動した。

    全巻を通して、ひとつのトピックを2~4ページ程度でまとめてあるので気楽に読める。自分の知識がなくてついていけない部分も多々あるのだけれど、そこは「そういうもんだ」ということで読み進んでいけばいいと思う。どこから読んでもいいような気がするけれど、トピックの運びかたからみて、最初から読んだほうがいい。

    個人的には「5. 文字文化圏 旅人たちの見た文字 」と、「6. ラテン文字のはなし 発音と文字の一筋縄ではいかない関係」が面白かった。特に後者はいろいろとあきらめがつくので、英語学習者にはおすすめできるかと。

  • 言語学の、文字に焦点を当てたコラム集。文字の成り立ちや広がりだけでなく、外からやってきた文字を自分たちの言葉に取り入れる工夫や、文字が文化や民族のアイデンティティに与えた影響など、タイトル通り「楽しむ」本だった。そもそも、人が話す言葉と文字は相互に関係しているということすら意識してなかった。
    第2部が、現役で使用されている世界の文字をサンプル付きで紹介しているけど、イスラム系がアラビア文字、欧米がラテン文字・ギリシア文字・キリル文字である程度共通化されているのに対し、インド系文字の派生の多さにビックリ。(編集者がインド言語専門だから?)

  • やっと読み終わった。
    必ずしも前から順に、全ての章を読む必要はない本かもしれない。
    でも、多少時間をかけてでも、全ての章を読んでよかったと思う。
    これまで、文字に関して興味があって、何種類かこの手の本を読んできたが、一番発見が多かった気がする。

    現在使われている文字だけでなく、希少な文字文化、無文字社会、滅んでしまった文字、顔文字など新しい文字の使用法、多言語表示などの問題など、文字に関わるトピックが幅広く集められている。

    政治や宗教、経済状況により、言語は大きな影響を受けてきた。
    同じローマ字を使っていても、発音が全く違ったり、その土地の言葉の音を表せず、つづり方や補助記号に変化が起きたり・・・。
    固有の文字を持たない、または固有の文字を捨てて他の文字に変えてしまう言語がけっこうあることも、驚いたことだ。

    欲を言えば、参考文献リストや、もっと知りたい人のためのブックガイドがついていれば、なおうれしかったのだが・・・。

  •  私たちが普段から使っている「文字」についてその歴史をひもときながら説明してくれる本です。
     古代文字からネット上の多文字社会、そして世界各地の文字を収めたこの本は、文字に興味をもった人はもちろんのこと、歴史や世界史好きにもおすすめの一冊です。
    (教育学部・国語専修/匿名希望)

  • ちょっと欲張って手を広げすぎた感があります。ひとつひとつの項は面白いのだけど、それぞれが断片的で、扉を開けて向こうに進んでいく、というようなワクワク感は得られません。
    付録のマップは、ともすれば絶滅寸前の文字をないがしろにした誤解を受けるのでは、と危惧するとともに、ラテン文字の幅の効かせ方にあらためて気がつきます。
    「ひらがな(カタカナもだけどね)」は俺たちしか使ってないぜ! と胸をはりたくなりますが、本文中では日本語は大した扱いはされていません。

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著者プロフィール

1951年生まれ。アラハバード大学修士課程修了、東京外国語大学修士課程修了。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て、同大学名誉教授。専門は南アジア言語学、文字情報学。

「2021年 『図説 世界の文字とことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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