大学生・社会人のための言語技術トレーニング

  • 大修館書店 (2013年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784469213430

みんなの感想まとめ

言語技術を効果的に身につけるためのトレーニングを提供する本書は、大学生や社会人にとって必須のスキルを網羅しています。具体的には、説明、報告、対話、論文作成など、22の言語能力を向上させるための方法が示...

感想・レビュー・書評

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    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00268973

  • # なぜ読もうと思ったのか
    - 文章を読む際に正しく読めていない感覚があったことや、考えを整理する際にロジカルに考えられていない感覚があったため、その課題感を解消するための手段として言語技術を学びたかったため。

    # この本の面白かったところ
    - ドイツにおける国語の授業では、日本の穴埋め形式や一問一答形式とは違い、論述など自分自身の考えを表現することが中心となり、より実践的な教育スタイルとなっている。日本の国語授業では、主に穴埋め問題や、主語は誰かといった問題、マーク形式での問題など、選択肢から答えを選ぶなど一問一答形式となっている。事実、自分自身の答えをまとめよといった課題が出された際や、自分の考えを元にディスカッションする授業を受けた経験がほぼない。そのため、大学院生になったときや、現在の社会人でも自分自身の考えを整理し、まとめ、アウトプットすることが自分自身としても億劫になってしまうし、苦手意識を感じてしまう。その理由を考えた際に、インプットをすることの方がアウトプットすることよりも楽であると感じているからである。それはなぜだろうか。シンプルにインプットするだけであれば、自分自身の考えを整理する必要もなく、「ふむふむ」「なるほど」と頷く受動的な読書姿勢であればよく、つまりは脳を使っていない=エネルギーを消費する必要がないからであろう。また、スマホを見ている時間や、メール・スラックなどを返答している時間を優先してしまう理由も同じような理由であろう。つまりは、自分にとって脳を使っていない時間は「楽」と感じている。

    - 物語や小論文は基本的に同じ構成である。このルールにより、読者が今どのシーンにいるかを瞬時に把握することができるようなっている。物語は長編作品でも短編作品で基本的に、5つのステップで構成されている(①冒頭②発端③山場④頂点⑤結末)。一方で、メロスのように倒置になっている場合は、倒置にした背景・意図が必ず作者にある。また、小論文の構成は、①序論②本論③結論となっている。各構成は、トピックセンテンス→サポートセンテンス→コンクルージョンセンテンスというパラグラフ構成となっている。トピックセンテンスは、次の文章を暗示させる文章かつ読ませるためのフックである。

    - 問答ゲームとは、5W1H(定義:いつ、誰が、どこで、なにを、なぜ、どのように)を元に忠実に文章を読み込んだり、対話することを指す。面接などで聞かれた際は、圧迫面接感を感じるものの、この手法を利用することにより、事実を正しく把握することができる。なぜこの問答ゲームは必要なのかというと、日本語では主語を削除することが容易であったり、事実と意見を混在して話をしたりする人が一定数いるからである。事実と意見は別であり、事実を正しく分けることによって、その事実に基づく自分の意見を表現することができる。またこの手法はクリティカルリーディングやシンキングにも通じる。事実ベースで描かれていること(※この本では絵を元にクリティカルリーディングの説明をしていたため、描かれていると記載)を正しく、①観察②分析をし、その内容を下に③解釈→④自分なりの考えを示すということがクリティカルリーディングである。この本で説明がなかったものの、③と④を分けている理由を自分なりに考えてみると、解釈は気づきや学びであり、考えを示すことは転用であろうか。

    - 大学生でも3・4年生向けの本であり、社会人についても正しい日本語を使えている方々は自分含めて少ないと思うため、ぜひ思考学やアウトプットに課題感を感じている人には、かなりおすすめの本である

  • この本では,大学生が論文執筆や発表の際に必要なアカデミックスキルを学べます.加えて,あらゆる場面で相手に分かりやすく説明するための視点に気づきやすくなります.人間にとって言葉は日常的で,かつ,無意識的なものです(母語であればなおさら!).どれほど語彙を知っていても,それを組み立てて「文章」という構造を作る方法を知ることは外国語学習にも役立ちます.

    中央館3F : 図書 1130073748
    https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/en/recordID/catalog.bib/BB12193376

  • 背ラベル:816-サ

  • 【配架場所】 図・2F総合教育院おすすめ文庫 
    【請求記号】 816||SA
    【OPACへのリンク】
    https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/375755

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB12193376

  •  言語技術とは、言葉を有効に使いこなすためのスキルです。本書では、大学生や社会人に必要な言語能力として、「説明する、報告する、対話する、論文をまとめる、質問する、分析する、討論する」など22の能力が挙げられていて、それらの能力を
    向上させるためのトレーニングが狙いです。
     まず 「グローバル社会に生きるための不可欠な言語技術とは?」 から始まり、「スキルトレーニング」、「クリティカル・リーディング」、「作文技術」など、言語技術のスキルを、総合的にトレーニングできるような構成になっています。授業でのプレゼン発表やレポート・論文作成、そしてこれから就職活動する人に、必見の本です。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:583565 請求記号:816||Sam

  • 大学生・社会人のための言語技術トレーニング。三森ゆりか先生の著書。言葉の力はすごい。言葉の力は偉大。だからこそ言葉を間違って使ったり言葉を誤って使ったりすると言葉の力が悪い方向に働くことだってある。言葉を間違って使ったり言葉を誤って使ったりすると誤解されたり嫌われたり人間関係トラブルを招いたり自分にとって不利益になることだってある。そうならないためには言語技術トレーニングが必要。言語技術トレーニングは大学生・社会人だけではなくてこどもたちにも必要。

  • 2021-10-21 点検読書I 完了。具体的な方法が例示されているのがいい。文章を書く系の本はいろいろあれど、独自のバリューをだしているように見える。とはいえ、この本だけで完結はしない。近接領域のディベート、批評の視点、そもそも接続詞の使い方など日本語をどう伸ばしていくのか。などは別の本の領域である。

    練習が必要なという意味では、対象を自分で見つけてやってみる系の積極さが必要です。

  • 主語を省略しない。日本語はこれが多いため、国語の問題になる。外国語ではありえない。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00490356

    世界基準の“ことば力”を身につける

    欧米では小学校から体系立てて教えられている「言語技術」。グローバル社会で求められる言語力の土台となるスキルを、具体的な例文や課題を通して学んでいきます。自らの日本語を磨きたい大学生・社会人だけでなく、ことばの教育に携わるすべての人に必須の“世界基準”の知識です。(出版社HPより)

  • 「大学生・社会人のための言語技術トレーニング」の感想: プログラマの思索 http://forza.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-7830.html

  • 我が国の国語の授業を根本から変えた方が良いのではないかと思わせるくらい、有益な本。おすすめします。

    元東京都知事猪瀬直樹氏が、副知事時代くらいからずっとこの言語技術の必要性を説いていた。
    その頃はこの本自体が手に入らなかったが、最近ふとアマゾンを探してみたら普通にあったので購入した。

    この本では言語技術という、我が国以外の国語教育でやられているものを紹介している。
    文章は徒然なるままに書くのではなく、型に当てはめて書かせる。
    その目的は曖昧さを回避し、意志の疎通を完全にするためである。
    サッカーにも応用されているというが、たしかに役立ちそうである。

    我が国の国語教育は、自分が中学生のときの山中先生を除いては、悉くクソのようだと考えていたが、それが裏付けられた感がある。
    山中先生の授業は、言語技術とまではいかないが、文章の読み方書き方を技術的に教えてくれた。
    そしてその山中先生はサッカー部の顧問であった。

    我が国の国語教育はまだ、教育と言える水準にないと思う。
    英語教育云々を語る前に、国語がちゃんとしていなければ、同世代的にも世代間的にも意志が伝わらず、学問も仕事も観光も、あらゆる分野で衰退するだろう。
    教科書にしなくてはならんくらいにおすすめする。

  • 表紙は柔らかめだが、中身はガチガチの論理トレーニングの本。「考えるにしても表現するにしても使うのは言葉」ということで、タイトル通りロジカルに言語を使いこなすための技術がテーマ。訓練方法も具体的で、非常に参考になる。

  • ★あらすじ・概要

    著者である三森ゆりかさんが提唱する「言語技術教育」の全体像が分かる1冊です。

    言語技術教育とは何か?に加えて、
    そのスキルを身に付けるための具体的なトレーニングが掲載されています。

    対話、要約、説明、報告、物語などなど
    言葉を有効に使いこなすためのスキルが満載です。

    これらのスキルを身に付ける事で、論理的な思考力と表現力を磨いていきます。

    ★こんな方におススメ!

    ・そもそも、国語で学ぶスキルとは何か?を知りたい方
    ・言語に関する教育に携わっている方
    ・学生の時、国語の授業が苦手だった方

    ★感想&まとめ

    三森先生の言語技術トレーニングに参加した時、こんな事を聞かれました。
    「あなたが子どもの頃、国語の授業で、何を学んだか覚えている人はいますか?」

    回答は「スイミー」「ごんぎつね」「こころ」「赤い実はじけた」などなど…

    先生はこうおっしゃいました。
    「それは単元で扱った作品です。そこからどんなスキルを学びましたか?」

    私たちは、数学の公式や理科の実験のように、具体的に”何か”を国語科から
    学んだと言えない、という事に気付かされました。

    その具体的な”何か”を明示したのがこの本です。

    この「言語技術教育」という考え方はひとつの提案です。

    よく間違えられて残念だなぁ、と思うのは、
    これまでの国語科の否定ではありません。

    体系的に、言語の教育としてこういうトレーニングしたら、
    こういうスキルを<意図的>に身に付けることが可能です、
    ということを示しています。

    また、日常生活には使えないという批評もありますが、
    どう使うかはご自分で判断していただけるかと思います。

    あくまでも、これはトレーニングメニューという認識でいます。
    トレーニングをして、論理的な思考力と表現力の型を身につける。

    日常的に泳ぐ仕事なわけではないけれど、ジムで水泳をすることで
    肺活量や筋力を上げて、疲れにくい身体づくりをするようなものです。

    私としては、国語科の可能性がぐっと広がった感覚になりました。

    大人になってからでもトレーニングは可能です。
    むしろ、大人の方が言語を意図的に使い分ける事で、その価値を
    充分に納得してもらえるんじゃないかな〜と感じています。

  • いわゆるロジカルな文章の書き方、ロジカルな話し方の訓練本。これができると日本じゃ暮らしにくくなります。

  • 著者:三森ゆりか[つくば言語技術教育研究所 所長]
    執筆協力:三森利昭[森林総合研究所]  第V部。
    あとがき(の執筆):カルメン・オンドサバル[つくば言語技術教育研究所 講師]
    装丁:井之上聖子
    イラスト:ますこひかり
    編集協力:日高美南子

     〈http://www.laitjp.com

    【内容紹介】
     欧米では小学校から体系立てて教えられている「言語技術」。グローバル社会で求められる言語力の土台となるスキルを、具体的な例文や課題を通して学んでいきます。自らの日本語を磨きたい大学生・社会人だけでなく、ことばの教育に携わるすべての人に必須の“世界基準”の知識です。

    この本では、こんな <言語技術> が学べます
    <対話> : 面接などにも役立つ、論理的な受け答えの方法が身につく
    <物語・要約> : 物語の構造を理解することで、要約や速読の力がつく
    <説明> : 分かりやすく情報を伝達することができ、話に説得力が出る
    <報告> : レポートや報告書などで、事実や進捗状況を的確に伝える力がつく
    <記録> : 話し合いの経過や結果をまとめ報告する議事録が的確に書ける
    <クリティカル・リーディング> : 文章を論理的に分析し、解釈できる読解力が身につく
    <作文技術> : 論理的に構成されたパラグラフで、分かりやすい文章を書く力がつく

    ※以上、大修館書店の商品ページより
    http://plaza.taishukan.co.jp/shop/Product/Detail/21161


    【簡易目次】
    1 グローバル社会に生きるために不可欠な「言語技術」
    2 スキル・トレーニング
     対話/物語/要約/説明/報告/記録
    3 クリティカル・リーディング
     絵の分析/テクストの分析と解釈・批判
    4 作文技術
     基本技術/バラグラフ/小論文
    5 理系のための言語技術



    【目次】
    はじめに(三森ゆりか) [iii-v]
    本書の使い方 [vi-vii]
    目次 [viii-x]

    I グローバル社会に生きるために不可欠な「言語技術」 
      [1]大学生・社会人に必要な言語能力 003
      [2]世界基準の言語教育「言語技術」 004
      [3]「言語技術」とは何か 006
      [4]「言語技術」の獲得によって可能になること 010
      [5]ドイツの教育 015

    II スキル・トレーニング 
     1.対話 020
      [1]不十分な言葉に敏感になる 021
      [2]論理的、建設的に対話をするための方法 026
      [3]対話のトレーニング 029
      [4]「問答ゲーム」の効果――小論文と英語 034
      [5]長い話や文章への反応 035
      [6]事実と意見 036
     2.物語 038
      [1]物語の構造 039
      [2]視点 052
     3.要約 056
      [1]要約の技術1 「キーワード法」 057
      [2]要約の技術2 「因果関係法」 066
      [3]説明文・論説文などの要約 068
     4.説明 070
      [1]説明の種類 071
      [2]空間配列 073
      [3]描写――主観を入れて説明する 081
      [4]重要度の順序(Importance Order)082 
     5.報告 084
      [1]トレーニングの目的 085
      [2]物語の報告文への書き換え 086
      [3]新聞記事 087
      [4]事故の報告 089
     6.記録 092
      [1]議事録の訓練の目的 093
      [2]議事録の役割 093
      [3]議事録の種類 094
      [4]議事録の書き方 097

    III クリティカル・リーディング 
     1.絵の分析 104
      [1]実施方法 105
      [2]実践例 109
      [3]立証の構造を意識する 112
      [4]「絵の分析」の効果 114
     2.テクストの分析と解釈・批判(クリティカル・リーディング) 119
      [1]テクスト分析とは何か 121
      [2]テクスト分析の対象 123
      [3]テクスト分析の分析項目 124
      [4]テクスト分析の実践例1――詩 125
      [5]テクスト分析の実践例2――物語 129
      [6]テクスト分析の実践例3――超短編小説 134

    IV 作文技術 
     1.基本技術 140
      [1]主語 141
      [2]かぎかっこ 143
     2.パラグラフ 147
      [1]パラグラフの重要性を知る 148
      [2]パラグラフとは何か 149
      [3]パラグラフの基本構造 150
      [4]トピック・センテンスの作り方 152
      [5]サポーティング・センテンスの作り方 155
      [6]コンクルーディング・センテンスの作り方 156
      [7]様々なパラグラフ 156
     3.小論文 
      [1]小論文(Essay)の型 168
      [2]序論 173
      [3]本論 175
      [4]結論 177
      [5]アウトライン 177
      [6]様々な小論文 180
      [7]小論文の先へ 197

    V 理系のための言語技術 
      [1]理系にこそ言語技術は必要 201
      [2]理系に必要な言語能力と教育の現状 202
      [3]理系に必要な言語技術 206
      [4]理系が抱える言語の問題点 213

    あとがきにかえて(カルメン・オンドサバル) [217-218]
    参考文献 [219-220]
    解答例 [221-252]

  • この本1冊を読むことで研修3日分の内容又は効果があることを保証する。時間の無い学生は、第Ⅳ部だけでも読んだ方がよい。美術館で様々な絵画を楽しみたい方は第Ⅲ部を一読することをお勧めする。この1年間で論文執筆を進めているが、今ほど言語技術が必要だと感じるときはない。また日々の課題でも、専攻の知識の有無より、知らず知らずのうちに、結果的に言語技術の習熟に重きが置かれていたように思う。早く論文を脱稿して好きな本を読み、好きな音楽を聴き、好きな絵画を鑑賞したいものだ。

  • ドイツなどの海外では教育課程で必ず学ばされるという言語技術だが、日本では体系的には教わらない。
    そのため、どのように教育しているのかという解説書。

    ・対話の方法
    ・ストーリーの構築
    ・要約、説明、報告、記録の技術
    ・絵の分析
    ・作文技術

    など言語を使って論理的にコミュニケーションするための方法が幅広く練習問題もありつつ書いてある。

    社会人になってこれらの技術の不足のために苦労したことも多かったので、改めて復習するのに良かった。

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著者プロフィール

つくば言語技術教育研究所所長。日本読書へのアニマシオン協会副会長。財団法人ソニー教育財団評議委員。平成18年度文部科学省言語力育成協力者会議委員。
日本サッカー協会コミュニケーションスキル専任講師、麗澤中学・高校非常勤講師、茨城県立中央看護専門学校非常勤講師、朝日カルチャースクール講師、
東京生まれ、中高4年間をドイツで過ごし、ドイツ式論理トレーニングを学ぶ。上智大学ドイツ語学科卒。丸紅勤務後、1984年にドイツ式作文教室を主宰、1990年言語技術教室開設(現つくば言語技術教育研究所)。
主な著書=『外国語を身につけるための日本語レッスン』『子どものための論理トレーニングプリント』

「2002年 『手のなかのすずめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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