ちんちん千鳥のなく声は: 日本人が聴いた鳥の声

著者 :
  • 大修館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469220674

作品紹介・あらすじ

テッペンカケタカ、ヒトクヒトク、ヤチヨ、ノリスリオケはどんな鳥の声?日本人は鳥の声をどう聴いてきたのか?そこには知られざる日本人の顔がある。ホトトギス、ウグイス、チドリ、フクロウなど、様々な鳥の声をうつす言葉の歴史。

感想・レビュー・書評

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  •  
    ── 山口 仲美《犬は「びよ」と鳴いていた ~
    日本語は擬音語・擬態語が面白い ~ 20020820 光文社新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4334031560
     
    ── 山口 仲美《ちんちん千鳥のなく声は ~ 日本人が聴いた鳥の声
    198904‥ 大修館書店》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4469220671
     
    ♀Yamaguchi, Nakami 国語学 19430525 静岡 /埼玉大学教授
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/20021122 ぬばたま
     
    (20150915)
     

  • 鳥の声のオノマトペに関する論文を、一冊の本にまとめ直したもの。紹介されている鳥は、カラス、ウグイス、ホトトギス、トビ、ヌエ、スズメ、フクロウ、キジ、チドリ、ウトウ、ガン、ニワトリの計12種。ぶっちゃけ、オノマトペ目的なら、後日、同作者が光文社から出した「犬は「びよ」と鳴いていた」の方が読みやすいし、面白いような気がします。大体似通った内容だし。鳥にこだわりあるならこっちだけど。ところで、天狗はトビに化けるそうだが……!

  • 日本人にとって馴染み深いカラス、ウグイス、スズメなど12種類の鳥について、その鳴き声が古来どのようなことばで表されてきたかを解き明かしている。挿絵や写真も豊富で、楽しく読める。ニワトリの鳴き声は、奈良時代では、「コケ」などのカ行音、室町・江戸時代では、それに加えて、「トーテンコー」などタ行音での聞き表わしがみられるということだが、単なる聴き表わし方の違いというより、品種の違いによるものとは考えられないのだろうか。奈良時代には隋より小国鶏(声良鶏、尾長鶏の祖)が入ってきたそうだし、江戸時代には軍鶏も入ってきている。youtube(!)で聞いた軍鶏の声、私には「トッテクウカー」と聞こえた。カラスの章では、ハシブトガラスとハシボソガラスの鳴き声の違いにふれていただけに、ニワトリでも、そのあたりのことを、もう少し追求してほしかった。

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著者プロフィール

一九四三年生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社)、『ちんちん千鳥のなく声は』(大修館書店)など、擬音語・擬態語の歴史的研究は、高く評価されている。論文「源氏物語の比喩表現と作者(上)(下)」で日本古典文学会賞、『平安文学の文体の研究』(明治書院)で金田一京助博士記念賞、『日本語の歴史』(岩波書店)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。また、「日本語に関する独創的な研究」が評価され、二〇二二年に日本学賞を受賞。二〇〇八年紫綬褒章、二〇一六年瑞宝中綬章を受章。

「2023年 『日本語が消滅する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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