- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784469221657
作品紹介・あらすじ
「フランケンシュタインが本当に手に入れたかったものは人並みの容姿などではなく、まさしく人間のことばだった。彼は人間としてことばを交わしたかったのだ」。多才な言語学者が綴った謎と驚きに満ちた"言語ワールド"。
感想・レビュー・書評
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人間にとって最も大切なもの「ことば」。言語学者が綴った多くの謎を含み、興味と驚異に満ちた20の「言語ワールド」案内。気軽に読める、ことば学的エッセイ集。【「TRC MARC」の商品解説】
関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40029509詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本、誤植多すぎ…。
言葉についての書籍で、誤植が多いのは致命的。
自分がわかる範囲での誤植は、何とか自分で拾うとしても、わからない範囲の誤植は、もはや手の施しようがない…。
また、タイトルも不適切かと。
著者が、いろんなところに書いた文章(ことばにまつわる文章)を集めたものなので、必ずしも一貫性が保たれているわけではなく、論理的あるいは意図的な並びにもなっていないように見えます。
しかも、著者は、英語の研究者であり、日本語は専門外…。
たまたま、今回収録された文章のうちの1つのタイトルが、「なぜ日本人は日本語が話せるのか」だっただけであり、しかも、その文章を読んでも、「なぜ日本人は日本語が話せるのか」の理由は納得できないままでした(著者は、自信満々で、「なぜ日本人は日本語が話せるのか」が理解できるはず、に近いことを書いていますが…)。
というわけで、いろんな意味で残念な本でした。
著者の今井邦彦さんが何者であるかを知らない人は、手に取らないのが無難。 -
言語学の読み物として傑作です。
話の脈略がズタズタになりがちな雑学本がぼくは苦手。
冒頭の「20篇からなる随筆」と筆者が言い始めたとき、しまったツマラナイものかもしれない!と思ってしまったが、杞憂。
筆者の少し意地悪で粋な性格がこんなにも滲み出る言語学本は珍しく、おかげで楽しく読める。
言語学に明るい方には、読み物として、そうでない方には入門本としてオススメです。 -
日本語のもつ特性を英語との比較で解説する言語学教授による本。講演会的なリラックスした語り口でしっかりと教えてくれる。
印象的なところは、日本語ジョークは、ひとつひとつしっかりと説明を要する構造に対して、英語ジョークは文脈を読み取る構造となっているとの箇所だ。こうしたところが物事の考え方にも大きく影響しているのだろう。 -
図書館所蔵【804IM】