みんなで国語辞典2 あふれる新語

  • 大修館書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469222029

感想・レビュー・書評

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  • 今年も女子中高生ケータイ流行語大賞がやってきた。なかなか面白い言葉が並んでいた。1位は「てへぺろ」、2位は「きゃわたん」、3位は「ワイルドだろ」だった。気になったのが「きゃわたん」だ。記事によると、「かわいい」という意味で、「たん」は特に意味ないが、音がかわいらしく聞こえるから使われているという。じゃあ、「ワンタン」や「タンタン」もかわいいのだろうかとひねくれた人は思う。

     読んでいて驚いた言葉がある。それは「パ」だ。これは「中途半端」の略とある。「半端ない」も略しすぎと思うがここまで来るともう一種の業界用語のようで、知らない人にはもうわからない世界だ。現代社会は、中途半端というのが煩わしいほど、時間に追われる社会になっているのかなとふと思う。

    気になった単語がいくつかある。「超」では感情表現をするのに物足りなくなったのかさらに上を行く単語が出てきた。それは。「鬼」と「激」だ。「鬼」は著書によると、(言葉の前に付けて)ものごとの程度が激しいことを表すとある。「激」は、(言葉の前に付けて)ものごとの程度や様子が激しいさまをあらわすとある。これから先、「鬼」や「激」を上回る言葉がつかわれるようになっていくのか楽しみだ。

     これはうまいと思った表現がある。それは「甘下り」、「検討師」と「地味ん党」だ。「天下りについては「天下り」のもじりだとすぐにわかる。「検討師」とは、他人の相談を受けて成功の是非などを検討する職業、たとえばコンサルタントや占い師などを指すとある。なかなかひねりがあって面白い。「地味ん党」は、とても地味な人の集まりを意味する。今回の選挙で勝った人の中に個性的な人はいるのかな。

     世相を反映したものなど野茂英雄投手のトルネード投法なみにひねりが入っていて、面白いものがあって笑った。笑う門には福来るというので、笑って年越しをしたい方には良い本です。

    女子中高生ケータイ流行語大賞に関する記事

    http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/612255/

  • より辞書っぽく。

    それにしても、色んな言葉が使われてるんだなぁ、と思います。
    言葉は生きてる、まさにそれ。

  • 普段使わないだろ…って言葉がたくさんあって、ついていけなかった。

  • 造語法について考えたい人には役立つかもしれませんが、
    一般の人が読んでもイライラして終わるんじゃないでしょうか。

    この本は中高生の応募を元に作っているらしいですが、
    応募数と各見出し語に対する応募数の比がすごい。

    第3回募集は全体で62,805通のうち、
    (応募が多かった順に数えて)第30位が145票。0.23%程度。
    そんな状態で約1200語の見出し語があるって…あふれすぎ。

    そうした見方でも、広く定着した語は多くは無い気がします。
    「何かおもしろい語が浮かんだら送ってください」とでも募集したのかな?

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