ケータイ化する日本語―モバイル時代の“感じる"“伝える"“考える"

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  • 大修館書店
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本棚登録 : 88
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469222227

作品紹介・あらすじ

「ことば」は人の「光」なりき-。電話の登場からケータイの普及まで通話機器の発達は、われわれの言語空間をどう変えたか。「声」という共鳴の身体技法獲得以後の人類史をふまえ、「社会」を担う次世代に説く「ことば」の歴史社会学。

感想・レビュー・書評

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  • 「ことば」をめぐる話から、「電話」そして、「ケータイ」へ。
    ケータイによって日本語がー、うんぬんの話ではなく、「ことば」とは何か、どうとらえるのか、から、「電話」がもたらしたもの、その発展としての「ケータイ」がもたらしたもの、と論が展開。
    コミュニケーションの核として「空間の共有」を挙げ、個対個の直接接続が普及した現代において、新たな「公共性」が構築されうるのか、という問いの投げかけで終わる。
    ちょっとタイトルは狙いすぎて本旨とはずれている印象がなくはない。「ことば」をめぐる論考である、と考えればなかなか面白い。

    話の筋からはやや外れるが、本書内で紹介されていたテレビ電話をめぐる考察(90年代に行われたもの)と、今一部の人がお勧めするテレビ電話飲み会の捉え方の違いを考えてみたり、翻訳の効能、「ことば」の不完全性みたいな話も面白かった。

  • もう少し軽い感じだと勝手に思って手にしたのだが,うーん,少し難しすぎる.
    社会学的に言葉を捉えると,こういう感じになってしまうのかな・・・

  • メディア論というよりは言語論の話し。ケータイというよりは言葉の話し。
    公共空間で私的世界に入り込むのは今に始まったことではないってところが印象的。確かに電車内で読書することも一種の私的世界に入り込んでいる行為だよなあ。二宮金次郎さんが例に挙げられていました。

  • 今や日常生活の必需品となったケータイ。「ことば」という道具の歴史と現在とを明らかにし、コミュニケーション変容の意味を考察した本。あなたはケータイをどのように捉えますか?

    Reading this book, you'll see how communication styles have changed through the years.

  • 【配置場所】工大選書フェア【請求記号】810.1||S【資料ID】91123484

  • 社会学者,人文系の人が書く本って,なんだかダラダラと根拠に薄い言説を並べるんだね。この人の言いたいことは,もっと端的にかけると思うが。


    2012/10/27図書館から借用;11/2から読み始めて,11/3に読了

  •  コミュニケーションの道具であるケータイを「ことば」の容器と捉えて、社会とのかかわりを論じた本。
     本論に入る前に「ことば」とは何か、(ケータイ以前の)電話の出現で何が変わったかを歴史的に捉え直すことにほとんどのページを費やしている。しかも(わざとなのか)論文調の硬い文章が続くので、表紙のイメージとはちがって気軽に読める本ではない。

     電話の進化を軸に、さまざまな視点からコミュニケーションの変化を捉えようとしているのは、苦労のあとがうかがえるが、興味をひいたのは「ことば」を第二の皮膚として定義した部分まで。そもそも現在のケータイを電話の延長と捉えていること自体がすでに間違っているような気がして、最後まで違和感があった。2012年5月という最近書かれた本の割には、ケータイを通話とメールの道具としか取り上げていないのも、中途半端な印象を受ける。
     対象を正しく認識できていないから、結論も凡庸なものにならざるを得ない。一部の事象だけを捉えて、全体を論じようとしているが、それが成功するのは仮説が正しい場合だけで、今回は明らかに失敗ではないか。

  • タイトルからケータイを中心とした話と勘違いするかもしれないけど、ケータイが主役ではなく「ことば」が主役であり、そのことばもケータイの出現で日本語が乱れ若者言葉が出てきたというような話でもありません。留守番電話はなぜぎこちないのか、間違い電話はなぜ腹立たしいのか、テレビ電話ではなぜ話しにくいのかなど、電話の時代からのことばの変遷を解明しており大変興味深い内容でした。ただし、私には少々小難しい印象です。

  • 玄関から居間へ、居間から持ち運べる「ケータイ」へ。
    電話が変化することで、日本人の生活がどうかわったかがわかり、同時に通話のタブーやマナーがわかる現代社会のための一冊。
    (匿名希望 教育学部 国語)

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著者プロフィール

東京大学大学院人文社会系研究科教授

「2018年 『文化資源学講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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