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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784469222463
感想・レビュー・書評
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「風に洗われた空の端に白い筋の険しく見える山が出た。朝になると欠かさず通る納豆売りの声が、瓦を鎖す霜の色を連想せしめた。」夏目漱石「門」の一節。江戸の冬の厳しさを納豆売りの声から描いている。イギリス留学を果たした名家夏目家の当主漱石だが、江戸っ子としてのプライドを垣間見せる。本書には多くの文豪たちのそれぞれの目を通したそれぞれの納豆への思いが綴られている。これが頗る興をそそる。庶民の生活にしかっり根付き生活を支えた納豆。文化の薫りが糸をひきながらそこかしこに漂ってくる。
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納豆の発祥、庶民の生活に溶け込んでいた風景、文豪たちにも愛されていた様子が分かる。秋から冬にかけての食べ物だったとは知らなかった!