封神演義の世界 中国の戦う神々 (あじあブックス 6)

  • 大修館書店 (1998年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784469231465

みんなの感想まとめ

中国の神怪小説の一つを概説し、その魅力や背景を深く掘り下げた本書は、物語のあらすじから登場人物、成立背景までを幅広く紹介しています。特に、従来の神怪小説とは異なり、神が人間に降りてくるのではなく、人間...

感想・レビュー・書評

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  • 中国唐代の神怪小説『封神演義』を概説・紹介する本。中国の民衆に愛され、またその宗教思想に多大な影響を与えた『封神演義』の特色や由来を解説する。
    中国殷末を舞台に、幾多の神・仙・人・妖が入り乱れて戦う神怪小説『封神演義』。文学作品としてはかの有名な四大奇書に遠く及ばないものの、その物語は中国の人々から愛されて、その神仙観に大きな影響を与えてきた。本書は『封神演義』のあらすじの紹介から始まり、その特色や成立背景、登場"神"物の由来や同時代の神怪小説作品を概略的に解説したものである。
    本書を読んで興味深く思ったのは、『封神演義』がそれまでの神怪小説の発想を逆転させたものである、という指摘である。『封神演義』以前の神怪小説では、基本的に神は下凡するもの――即ち、天上にいる神が一時的に人間となって地上に降りてくるものとされてきた。『封神演義』の物語の源流とも言える玄天上帝神話でも、或いは『封神演義』の直接の種本である『武王伐紂平話』においても、「○○という人物の正体は××という神であった」というのが一種のパターンとして出てくる。しかし『封神演義』はこれを逆転させ、「陣没した○○という人間が××という神の座に封じられた」とする。この着想こそ『封神演義』の面白さとする著者の意見は成程と感じられた。
    解説の前半部は兼ね作品としての欠点の指摘が多く、いささか鼻に付く感じもするが、(巻末の翻訳や研究紹介も合わせて)最初に『封神演義』の世界を大まかに知るには役に立つ本と言えよう。

  • 図解が多く、日本で認識している「封神演義」と、本番が認識している「封神演義」の差異に唸らされる。他の媒体や時代へのアプローチも多いが、やや著者の主観的な部分を含む為、原典を知った上での「カルチャー」や「辞書」としておすすめしたい。

  • 中国の古典小説「封神演義」について正しく知りたいなら是非読んでください。読みやすくて内容がしっかりしている良書です。

  • 良書。ブームに大変ご立腹なようですが過ぎ去った今となっては…。あらすじもしっかりしているので原典で挫折した人は此処から入ってもいいかと。

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著者プロフィール

関西大学文学部教授

「2021年 『神仏融合の東アジア史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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