英国の貴族: 遅れてきた公爵

  • 大修館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469240979

感想・レビュー・書評

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  • 歴史はへたなワイドショーより面白い。
    その一念で大学まで行ってしまった下衆が勧めるのは申し訳ないが、確かに「そういう意味」でも興味深く読める本である。名だたる王侯・貴顕・偉人に権力者が本書でくり広げる右往左往は、まったく人間なんて古今東西、上つ方も下々も、たいして違わぬ愛すべき生き物だと教えてくれる。

    公家ごとに列伝風にまとめてあるので、別の本を読んでいてたとえば「モンタギュー=ダグラス=スコット家って何だっけ?」となった時、さっと要点をつかめる便利さもいい。同じ著者の「英国王室史話」と並んで、我がマストアイテムである。 

    惜しむらくはすべての家が網羅されておらず、「機会を見て残りの公家についても紹介したい考えである」との言葉もむなしく、著者がすでに鬼籍に入っていることだ。
    お弟子さんでもはたまた赤の他人でもいい、どなたか「完全版」をものしてはくれないものか。

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著者プロフィール

森 護 (もり・まもる)
1923-2000年、奈良県生まれ。早稲田大学商学部卒、同年NHK入社。政治部記者、神戸放送局放送部長、国際局報道主管等を経て、1980年定年退職。西洋紋章学や英国王室史に関する著書を多数出版。著書に『ヨーロッパの紋章・日本の紋章』『英国王妃物語』『英国王室史話』『スコットランド王国史話』『シェイクスピアの紋章学』『スコッチ・ウィスキー物語』『ユニオン・ジャック物語』『紋章学辞典』『英国の貴族』など。

「2022年 『紋章学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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