一歩すすんだ英文法

著者 :
  • 大修館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469242676

作品紹介・あらすじ

最近の英文法は難かしい、わかりにくいという声がよく聞かれる。イェスペルセンの文法、構造言語学をへて生成変形文法に至った現代英文法は、確かにひとつの頂点を極めたといえよう。本書は、従来の学校文法の枠組みをさらに一歩すすめて、最新の言語理論で英語の文法現象を平易に説き明かしたものである。

感想・レビュー・書評

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  • 著者:今井邦彦、中島平三、外池滋生、福地肇、足立公

     タイトルからは推測しにくいが、変形生成文法の観点で英語の文法を扱う本。よって、ミニマリスト云々は出てこない。まして受験生が背伸びして読むものでもない。
     この本は探し物の最中に偶然あたった。全体をざっと見たが当時の調べものに対しては参考にしにくい部分があったので、数章つまみ食いしただけで図書館に返却。1989年の本にしては綺麗だったのは利用者がいないからだろうか。


    【目次】
    第1章 序論
    1.生成変型文法の目的
    2.仮説
    3.個別文法
    4.原理とパラミタ
    5.統語論(syntax)

    題2章 平叙文
    1.文の構成
    2.句構造規則
    3.単文
    4.複文(名詞的従属節)
    5.複文(副詞的従属節)
    6.助動詞の構造
    7.数・人称の一致
    8.否定文

    第3章 文法の仕組み
    1.Xバー理論
    2.補部と付加部
    3.Xバー理論とパラミタ
    4.指定部とその一致
    5.辞書
    6.2種類の主要部
    7.句構造規則の解体
    8.D構造の生成
    9.モジュール文法

    第4章 統率と束縛
    1.名詞句の指標
    2.束縛
    3.束縛原理
    4.A束縛
    5.PRO

    第5章 名詞句
    1.名詞句の構造
    2.拡大DP分析
    3.動名詞
    4.代名詞
    5.付加部

    第6章 分詞構文
    1.分詞構文と関連構文
    2.現在分詞の分詞構文
    3.過去分詞の分詞構文
    4.従属接続詞
    5.with と without
    6.慣用的分詞構文

    第7章 命令文
    1.命令文の特徴
    2.命令文のD構造
    3.Do
    4.自己統御可能性
    5.3人称命令文
    6.接続法(仮定法現在)

    第8章 yes-no疑問文
    1.主語・助動詞の倒置
    2.主要部移動
    3.機能範疇の素性
    4.COMPフィルター
    5.間接疑問文
    6.Do挿入
    7.否定疑問文

    第9章 wh疑問文
    1.疑問詞の移動
    2.島の制約
    3.下接の条件
    4.境界範疇の問題点
    5.バリア
    6.バリアと島の制約
    7.VP付加
    8.定形節と不定詞節
    9.空範疇原理
    10.空範疇原理の簡素化

    第10章 名詞句移動
    1.受身文と繰上げ構文
    2.θ位置と★位置
    3.格理論
    4.格フィルターと名詞句移動
    5.名詞句移動と下接の条件
    6.名詞句移動と空範疇原理
    7.最小バリア

    第11章 非有界的移動
    1.WH移動の一般性
    2.話題化構文
    3.関係節
    4.分裂文
    5.Tough 構文

    第12章 右方移動
    1.右方移動の特殊性
    2.名詞句の外置
    3.重名詞句移動
    4.倒置文

    第13章 ゼロ代用形
    1.PRO
    2.pro
    3.省略
    4.Gapping
    5.Right Node Raising

    第14章 接続詞
    1.従属接続詞と等位接続詞
    2.従属接続詞
    3.等位接続詞
    4.まとめ

    第15章 その他の構文
    1.例外的格付付与構文および小節
    2.There 構文

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著者プロフィール

今井邦彦は東京都立大学名誉教授

「2019年 『チョムスキーの言語理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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