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- Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
- / ISBN・EAN: 9784469243147
感想・レビュー・書評
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キャンベルが、世界各国の視覚的なイメージ(絵や像)を紐解きながら、神話のイメージについて語る本。
いつものキャンベルなのだが、相当量の図版があるため、伝わってくる感じがかなり違う。
というか、ある意味、キャンベルの世界観が、コンパクトに凝縮された形で整理されているかな?
ここでは、古今東西の文化的な差異よりも、全ての文明、人間の神話的なイマジネーションの共通性にフォーカスが当たっている。
キリスト教と仏教の教義は違うのだが、ストーリーとして見ると、かなりの類似性があるし、それはこういう世界宗教だけでなく、色々な民族の色々な宗教的なイマジネーションとも連続している。
ユングの集合的無意識を巡るビジュアルツアーという感じかね。
ちょっと前に、ウンベルト・エーコの「美の歴史」を読んで、西欧美術における美の概念の変化、相対性みたいな話に微妙な違和感を感じなところなので、こういう時代と地域を超えた共通性の話は一段と心に響くな。
人間は、宇宙は、どこから来て、どこにいくのか、それは誰かの夢なのか、そして目覚めとは。生と死。愛と暴力などなど、人間という存在の普遍的なクエスションとそれに対する普遍的なアンサーが浮かび上がってくる、感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
£8
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『七つの愛の物語』の巻末て紹介
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