英語習得の「常識」「非常識」 第二言語習得研究からの検証

  • 大修館書店 (2004年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (194ページ) / ISBN・EAN: 9784469244984

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第二言語習得のメカニズムを探る本書は、興味深いテーマや俗説を研究の視点から検証しています。具体的には、母語習得や外国語学習の方法についての疑問を取り上げ、論理的に解説されています。特に、音声の習得や教...

感想・レビュー・書評

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  • 【書誌情報】
    編著者:白畑知彦
    著者:若林茂則
    著者:須田孝司
    ジャンル 英語教育
    大学テキスト 英語教育
    出版日 2004/12/01
    ISBN 9784469244984
    判型・ページ数 A5・194ページ
    定価 1,870円(本体1,700円+税10%)

    英語習得の「定説」「俗説」、そのウソ・ホント

    「英語は早期教育で決まる」「英語は『右脳』で学習する」「聞くだけで英語はできるようになる」「男より女の方が英語が得意」・・・などなど、外国語学習について多くの「定説」「俗説」が巷に流布しているが、果たしてその根拠は? あやふやな「説」を何となく信じてしまわないために、第二言語習得研究で明らかにされた客観的データをもとに、そのウソ・ホントを検証する。
    https://www.taishukan.co.jp/book/b197023.html

    【目次】
    はじめに:あやふやな説にだまされないために

    第1章 まず母語習得について考える
    【検証1】 「母語は模倣によって習得する」のか?
    【検証2】 「母語習得で誤りの訂正は役に立つ」のか?
    【検証3】 「生まれつき備わっている言語取得能力がある」のか?

    ■コラム1
    茶飲み話と第二言語習得研究と(その1)―あまりにも大ざっぱでは話にならない

    第2章 学習者の習得順序と外国語の学習法について考える
    【検証4】 「教科書で習った順番に覚えていく」のか?
    【検証5】 「繰り返し練習すると外国語は身につく」のか?
    【検証6】 「外国語学習は音声から導入されるべき」か?
    【検証7】 「聞くだけで英語はできるようになる」のか?
    【検証8】 「多読で英語力は伸びる」のか?

    ■コラム2
    茶飲み話と第二言語習得研究と(その2)―さらに話題を絞る

    第3章 学習者の誤りについて考える
    【検証9】 「教師が誤りを直すと効果がある」のか?
    【検証10】 「日本人学習者も goed や comed と発話する」のか?

    ■コラム3
    第二言語習得と第二言語教育(その1)―研究の応用の難しさ

    第4章 学習者要因について考える
    【検証11】 「やる気があれば上級学習者になれる」のか?
    【検証12】 「頭のいい人の方が外国語学習で有利」なのか?
    【検証13】 「ものおじしない性格の人は第二言語習得に向いている」のか?
    【検証14】 「第二言語学習者と外国学習者では習得の仕方が違う」のか?
    【検証15】 「学習者の言語適性はテストで測定できる」のか?
    【検証16】 「言語学習においては女性の方が男性よりも優れている」のか?

    ■コラム4
    第二言語習得と第二言語教育(その2)―研究を外国語教育に役立てる

    第5章 臨界期仮説について考える
    【検証17】 「第二言語学習は幼少期から始めないと遅すぎる」のか?
    【検証18】 「大人になって始めてはネイティブ並みにマスターできる領域はない」のか?
    【検証19】 「幼い内なら日本人でも/l/と/r/を聞き分けられる」のか?
    【検証20】 「運動機能の衰えが言語取得の到達度に影響する」のか?
    【検証21】 本当に「言語習得の臨界期はある」のか?

    ■コラム5
    実際の第二言語習得研究(その1)―その測定方法

    第6章 脳科学からのアプローチにについて考える
    【検証22】 「『英語耳』や『日本語耳』という区別はある」のか?
    【検証23】 「英語は『右脳』で学習する」のか?

    ■コラム6
    実際の第二言語習得研究(その2)―理論やモデルの必要性

    第7章 簡単に信じない力と研究の面白さ
    科学研究に対する一般的な誤解
    なぜ俗説を信じたくなるのか?
    研究成果は「机上の空論」なのか?
    研究の面白さと、それを楽しむために

    引用・参考文献
    索引

  • 目から鱗なお話ばっかりなのに、わかりやすくておもしろい。

  • 第二言語習得の研究をしている人間として、

    世間のみなさんにぜひともご理解

    いただきたいことが丁寧に説明されている。


    コラムの部分だけでもいいから、

    ぜひ多くの人の目に触れて欲しい。


    一部「この点はまだ論争中だ」

    というふうに説明しておいた方が

    いいんじゃないかと思うところもあるけれど、

    それを差し引いても☆☆☆☆☆かな。

  • 「母語は模倣によって習得するのか?」「教科書で習った順番に覚えていくのか?」「繰り返し練習すると外国語は身に付くのか?」「外国語学習は音声から導入されるべきか?」「教師が誤りを直すと効果があるのか?」など、興味深いテーマ(俗説?)について、第二言語習得研究の見地から検証する。研究論文等を基に論理的に書かれてはいるが、「第二言語習得研究」は、外国語習得のメカニズムを探る研究であって、「外国語教育研究」とは別のものという。そういう意味ではやや期待はずれな感じ。俗説の問題点がいろいろと指摘されてはいるが、じゃあどういう方法がどう効果的なのか、というところには及んでいないのが残念。

  • 『外国語学習に成功する人、しない人』とほぼ同時期に出版された本、こちらの方が例も詳しくわかりやすい。第二言語習得研究の現状がよくわかる。英語のlとrに関して、子どもは音声に関して全く白紙の状態で生まれ、余分な音を識別しなくなるという指摘は面白い。第二言語習得研究イコール外国語学習法研究にはならないが、いろいろヒントを得ることができる。

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著者プロフィール

白畑知彦(しらはた ともひこ) 静岡大学教育学部教授
静岡県遠州森町生まれ。博士(文学)(大阪大学)。著書に『英語指導における効果的な誤り訂正』(大修館書店),『英語教育用語辞典 第3版』(共著,大修館書店),『ことばの習得』(共著,くろしお出版),『第二言語習得研究モノグラフシリーズ(4巻)』(共編, くろしお出版),『詳説 第二言語習得研究』(共著,研究社)など。

「2020年 『英語のしくみと教え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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