人はなぜ老いるのか 老化の謎に挑む科学

  • 大修館書店 (2023年9月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (354ページ) / ISBN・EAN: 9784469269666

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  • BORROWED TIME | Kirkus Reviews
    https://www.kirkusreviews.com/book-reviews/sue-armstrong/borrowed-time-armstrong/

    Sue Armstrong - Watson Little
    https://www.watsonlittle.com/client/sue-armstrong/

    人はなぜ老いるのか - 株式会社大修館書店
    https://www.taishukan.co.jp/book/b630579.html

  • 細胞を不死化するのは生物学的にコストが高い。ここにエネルギーを使うより、生殖して遺伝子を残せば、身体は使い捨てにしてもよい。野生の動物は、老化が問題になるほど長生きしない。生殖ができればいいのが生物。

    ゲノムの不安定説、テロメアの短縮、エピジェネティクスなケンカ、タンパク質の恒常性の喪失、栄養関知の制御不全、ミトコンドリアの機能不全、細胞老化、幹細胞の枯渇、細胞間コミュニケーション(サイトカイン)の変化。

    酸化損傷はそれだけでは老化は説明できない。
    テロメラーゼ療法の結果は安定しない。
    細胞は、損傷が修正不可能な場合、自死する(アポトーシス)か、老化細胞に変化する。免疫が下がると老化細胞を取り除けない。皮膚、関節、動脈硬化など加齢性疾患の部位に集中する。
    老化細胞から、慢性的な炎症物質が周囲にダメージを生じさせる。
    セノリティクス=細胞除去剤を使って老化細胞を除去すると長生きの可能性がある。
    正常なヒト細胞には増殖の限界が約50回。ウェルナー症候群の場合、20回以下。ウェルナー症候群では免疫や神経細胞は影響を受けない。テロメラーゼがONになっていれば影響を受けない。
    栄養関知ネットワークによって生死がコントロールされている。
    カロリー以外は完全な飼料によって老化を防止できる。カロリー制限されたマウスの死因ははっきりしない、突然エネルギーを使い果たして死ぬ。
    バイオファスフィアⅡでカロリー制限の実験をした。免疫系が弱まる。
    クロニーと呼ばれる拠点で実験している。
    身体を冷やすこととカロリー制限との相乗効果で褐色脂肪細胞の発生を促す。
    TORという分子が関わっている可能性。今はカロリー制限ではなく食事制限と呼ばれている。高等哺乳類では寿命延長には否定的な傾向。
    加齢性疾患に共通する要因のひとつは低レベルの炎症。加齢とともに腸に穴が空き微生物が血管に漏れる。
    ミトコンドリアは、太古の昔に、細胞に取り込まれて消化されなかった細菌が起源といわれている。ミトコンドリアが漏れ出して炎症を起こしている。
    脂肪細胞は脂肪は炎症の原因。年を取ると幹細胞が脂肪細胞になり始める。受容体が壊れて筋肉や胸腺を作る命令が受け取れなくなり、脂肪細胞が作られてしまう。
    座っている時間の長さが健康状態を悪化させる危険因子。10時間座っていたら、朝ランニングをしても帳消しになる。
    死別はストレスになって後追いで死にやすい。その場合死因は肺炎が多く、免疫系の故障が原因ではないか。ストレスは免疫を抑制する。
    インフルエンザで高齢者の死亡が多いのは免疫系が弱いから。カロリー制限をしても免疫を抑制する。
    座りっぱなしの生活から、少し運動するように変えるだけで最大の交換が得られる。スタンディングデスクなど。
    老化に伴う免疫系の衰えは、加齢性疾患の重要な要因。
    エピジェネチクスとは、遺伝子を超えたもの、という意味。
    アミロイドを標的にした実験は安全でないか効果が無い。修道女の解剖結果は、アミロイド犯人説の大きな障害。
    アルツハイマーのリスクは遺伝子が占めている。双子の実験では同じ時期に発生する傾向が強い。しかし他の報告ではそうではない可能性もある。
    環境要因ではないか、という説。大気汚染でアミロイドレベルが上昇する。喫煙は重要な要素。
    ソラネズマブの失敗は、投与が遅かったからではないか。アミロイドβの蓄積は症状がでる何十年も前から始まっている。
    メトホルミンは糖尿病以外でも効果がある。カロリー制限と同じように酸化損傷や炎症を抑える可能性がある。
    老化の研究を臨床に役立たせるには大きな壁がある。老化そのものが病気ではなく、介入の理由にはならない。

  • 人の老化、細胞の機能低下、異常について解説する。

    老化の防止に、延命は誰にとっても極めて興味のある課題であろうし、解明されていない分野でもある。つか、衛生状態とかが良くなって、大半が長期間生きていくことができるようになった、この数十年にようやく問題になってきたことかと思う。

    早期老化や、認知症における遺伝子の研究も含め、環境などの要因など、これかねえ、という因子は少しずつ明らかになって来ているようだ。

    まあ、個人としては長生きするのはいいことなのだろう。健康という前提で。

    だが、種としてはどうなのかなあと考えるところもある。
    使い捨ての体論、というのも紹介されていたが、次代に種を繋げば、生命としてはヒャッハーなんで、その後の個体の維持にエネルギーを割くことは、新しい世代のためのエネルギーが不足することになる。
    極論すると、質量保存、エネルギー保存からいえば、地球が閉じた系だと仮定すると、上がなくならなければ、下は構成すらされない。

    うーん。

    結局、種としては衰退するのではないか。
    そんな事も気になった。

    真理の追求は大いに結構というか、どんどん突っ込んでいって欲しいが、社会的、生物学的、政治的に考えると、本当にそれが解決されたときに待っているものは何だろう。

  • ふむ

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067072

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