“ゆとり世代"を即戦力にする50の方法

著者 :
  • 高橋書店
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本棚登録 : 80
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784471011277

作品紹介・あらすじ

「"ゆとり"は使えない!」と嘆く前に一読を。→リーダーの"やってはいけないこと""やるべきこと"がわかる、困ったときの対処法がわかる、彼らを前向きに生かす方法がわかる。できる社員に育てる。

感想・レビュー・書評

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  • 興味深いタイトルだったので購入。

    しばしばマイナスの意味で使われる「ゆとり世代」というフレーズ、本書は事実マイナスと見られる特徴に加え、「知的レベルが高い」等の長所や、この世代に効果的な育成の方法にも言及する。自分もゆとり世代を部下に持つ身だが、本書に触れてゆとり世代を「何か悪しきもの」と捉えるのは見当違いかもしれない、と感じた。
    いつの時代でも、上の世代が下の世代に「いまどきの若い者は」と言い続けてきたのだと思う。技術や価値観の変化が緩やかな時代ならまだしも、この変化のスピードが極めて速い現代には、必ずしも上の世代の価値観が正しいとは限らないのだろう。
    上司側の価値観が正しい前提でそれを押し付ける方法だけを考えるのではなく、部下だけでなく、自身についても世代の特徴を(長所・短所としてではなく)客観的に捉え、その上で全体の目標に向かって最大の結果を発揮できる、折り合いポイントを見出していかなければならない、と、そんなことを思った。

    もう少し踏み込んで具体的な情報が欲しい、という物足りなさはあったものの、さらっと読めるというよさもある1冊。

  • 1.判断基準をタスクとともに伝える
    2.報告の時間をスケジュール内に組み込む
    3.分からないという理由でタスクが止まる時はどう事象を探す
    ⇨答えを探す事が自分世代の特徴で、思いつく事が苦手なら、探すことに特化させる

  • とても勉強になりました。32歳の私も広義では同じ世代だと思いました。

  • 一定の集合体の意識構造として、ゆとり世代の特徴を良く分析出来ている。上司としても、ゆとり世代側の部下としてもお互いが何を感じているかを知る為に役に立つと思う。

  • 巷間で聞く現代の若者論について、より明らかに知りたくて本書を購入した。

    本書に記載されている内容は、どの年代にも通底するアプローチであることは否定できないが、「ゆとり世代」とくくられている若者たちには高い潜在能力と知性があるという本書のスタンスや分析に強く理解と共感を感じた。

    30代で初めて部下や後輩ができた方に読まれることをおすすめする。

  • このタイトルは興味あったが、かなり大きな課題である。ゆとり世代を教育してきたわけであるが、支援という一つ一つ線路を引きすぎてきたんだろうと反省した。根気強くつきあう、否定しない、根拠を考えさせる、途中段階を確認する、できることをいわせる、なぜそうなったか考えさせるなど育成ポイントが書かれているがどれもこれも、手を出さず目をかけ声をかけして時間のかかることばかり。人の育成に近道はなし。

  • チェック項目16箇所。私がとらえている若者の傾向は、多くの上司の方々の相談や、若者たちとの対話を通じて得た私なりの仮説ですが、その仮説によって若者を育てることの悩みから解放される人たちが増えてきたため、「それならばぜひ、私の仮説をみなさんに活用していただこう」と思い立ち、本書を企画しました。今の若者世代の背景にあるのは、・ゼロ成長経済&不況、・物質的成熟社会、・高度情報化社会、・ゆとり教育、です、それらの背景が若者世代の考え方に与えた影響については、・モノへの強い欲求がない、・失敗や不安を極力回避しようとする、・情報の影響を受けやすい、・競争に慣れていない。今の若者たちは非常に知的です、多くの情報に触れて育った彼らは、他の世代の同時期と比較にならないほど多くの知識を持っています、その知的な面というのは、表面的にはわかりにくいため、大人たちが正しく認識できる機会がないのです。かつて「新人類世代」といわれた世代が、平均的な若者世代の親です、「新人類世代」は、思春期・青春期がバブル期と重なるため、比較的派手な世代といわれています、彼らは消費意欲が高く、いろいろなモノを積極的に購入しました。少子化という子供の少ない環境で子育てした若者たちの親は、それまで以上にひとりの子供に手をかけました、子供の多かった時代に比べ、親子の関係性はそれまでより密接で、親が子供に意見を言う機会も多くなったのです、親の影響はより強まったのです。ネット環境から流れ出る情報は非常に大量です、よって今の若者は、かつての世代の人たちが例えば20歳までに知り得た情報量とは比べ物にならないほど、豊富な情報を持っているのです。「ゆとり教育」が目指したものは、詰め込み型の教育ではなく、自ら考えて学ぶための教育でした、しかし、受験状況に変化はなかったため、有名校・人気校に進学するためには、学校の勉強だけでは足りず、塾で受験勉強する必要がありました、一方、学校では運動会でもみんなで一緒にゴールするというように、順番をつけない傾向が強まりました、これでは、勉強以外のことで一番になる喜びが生まれません、若者たちは、少しかたよった競争の中で育ったのです。何を若者が「あたり前」と考えているのか、そして大人たちの「あたり前」との違いがどれだけあるのかを知っておくことは、彼らを育てるときにとても大事なことなのです。今の若者たちは、育った時代を背景にして次のようなメンタリティーを持っています、・答えは必ずどこかにある、と思っている、・、情報はあるのがあたり前、と思っている、・間違えたくない、と思っている、・自分へのマイナス評価が、気になる、・多数派になりやすい面を、持っている、・できるだけ客観的に見たい、と思っている、・内面を見透かされたくない、と思っている、・現実的に考えたい、と思っている。あなたの心に留めておいてほしいことは、あなたが育てられたように、若者を育ててはいけないということです。【答えは自分で作るもの】……先生が教壇に立って話していることを生徒が聴く、という教育環境で育った日本人は、”ある課題について、生徒たちが自分の意見を言い合う”という場をあまり経験してきませんでした、「自分の意見を言うことがもっとも大切だ」という教育がされていないのです。仕事を教える時も、ひととおりのやり方を教えるだけで終わらせるのではなく、「もっといい方法がないか、考えてみて」と問いかけるべきなのです、指示するときも、「この仕事をするために、どんなことが大事で、何が必要だと思う?」と問いかけてみてください、そういう問いかけを繰り返しながら、自分なりに答えにたどりつく訓練をさせてほしいのです、そのとき、必ず「君が作り出した答えを見たいんだよ」というあなたのメッセージを付け加えてください。「自分探し」とは、「自分は何がやりたいか」という自分の本心を見つける意味もありますが、もうひとつ大切な意味があります、それは「自分はに何を提供できる人間なのか」という自分の価値を見つけることです。彼らへの働きかけはマメに行なってください、本書で述べた育成方法も、マメに繰り返さなければ効果が出ないこともあります、大きな構えとマメな働きかけを意識して、・意識して対話する、・問いかける、・思い切って任せる、・失敗を許す、という心がけを実践してください。

  • 結果だけでなく、行動や存在を認めてあげる。
    考えさせる。
    ミニミーティングなどコミュニケーションを密にとる。
    過去ではなく、未来の意見を聞く。
    自分の出きることを宣言させる。
    リーダーはweとIを上手に使い分ける。

    答えは必ずあると思っている。
    情報があるのは当たり前。
    多数になりたがっている。
    自己評価が低いかどうかが非常に気になる。
    間違いたくない。
    現実的に考えたい。(指示には根拠が必要)


    10日までに仕事を終わらせるように‥分かった?ではなく
    10日までに仕事が終わるかどうか教えてほしい。といった聞き方をする。

  • たまたま本屋で読んだが、凄いw

  • 観点が面白い

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著者プロフィール

いのうえ・けんいちろう
組織開発デザイナー。中小企業診断士。
アカラ・クリエイト㈱代表取締役社長。
究和エンタープライズコンコード㈱顧問。
慶應義塾大学、経済学部卒業後、
㈱ソニー・ミュージックエンタテインメントで
制作、営業、プロモーションを経験。
責任者としても数多くのプロダクツを手がけた。
「クリエイティブな世界における成功の裏で、
人の感情の動きが大きく作用する」という経験を活かし、
現在、「感情」に焦点をあわせた企業の組織開発を支援している。
「経営者が考えなければいけない組織の土台づくり!」をテーマに、
特に人材に関する幅広いサービスを開発、提供している。
「採用アセスメント」「人材育成型評価制度」「リーダー育成」
「組織運営手法」などについて、
コンサルティング、講演、研修に携わっている。
定期勉強会「経営組織アカデミー」主宰。www.acala-cr.co.jp
主著:『部下を育てる「ものの言い方」――
人を変える組織を変えるリーダー必須の条件』(集英社)、
『ゆとり世代を即戦力にする50の方法』(高橋書店)。
共著:
『デキる部下だと期待したのに、なぜいつも裏切られるのか?』
(ダイヤモンド社)。

「2015年 『「弱いリーダー」が会社を救う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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