[高等教育シリーズ] 成長するティップス先生 (高等教育シリーズ) (高等教育シリーズ 104)

  • 玉川大学出版部
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784472302572

作品紹介・あらすじ

本書の前半では、若手の教師ティップス先生があれこれ悩み、トライし、失敗しながら、一学期間の授業をどうにかやりとげるまでを日記風に描いています。後半では、コースを設計する段階から、学生の成績評価をし、自分の授業について反省する段階まで、注意すべきこと、改善のためのヒントなどを体系的にまとめました。

感想・レビュー・書評

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  • 今までの人生で、面白かった授業や講義ってどのくらいあるだろう。
    ほとんどないといっていいんじゃないか?
    この本は、かなり実践に則してかかれているので、
    実際に講義をする人には、かなりおすすめだ。
    ティップス先生のような授業ができれば心に残るはずだ。
    人前で話をする機会がある人には、一読の価値があるでしょう。

  • ティップス先生は、授業はよくなるはずだということを信じて、さまざまなことを試みる、とっても素直な先生だと思う。
    こんなたとえは失礼かもしれないが、なんだか「おさるのジョージ」みたい。トライアンドエラーを楽しんでいるようでもある。
    大学の先生は、研究はもちろんのこと、膨大な事務仕事や、高い室の授業を求められる、とても忙しい職業だ。
    何でも負担感を減らすためには、面白いと感じられるくらいまで取り組むことなのかもしれない。

  • シラバスはその分厚さから電話帳と言われているが、本来その講義を受けるものだけが入手するものであるらしい。

  • 教員向けの授業づくりの指南書。

    ・内容紹介
    “名古屋大学ウェブ版ティーチング・ティップスを元により一般化して、大学のみならず、高校、各種教育機関でも使えるように作成された普及版ガイドブック。大学教師の授業日誌編、授業の基本編の2部構成に加えて、関連項目の参照、FAQ、コラム、索引が充実していて、複合的に大学授業のコツを学べるようになっている。”


    【メモ】

     “来人嘔吐(クルト・ゲーデル)”

            ∧∧
           ヽ(・ω・)/   ズコー
          \(.\ ノ
        、ハ,,、  ̄
         ̄

    ※WEB版では
    http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/tips/diary/1110.html


    【目次】
    授業日誌編
      開講が気になりはじめた
      開講が迫ってきた
      授業が始まった
      試行錯誤の毎日
      ゴールが見えてきた

    授業の基本編
      1章 コースをデザインする
       1.1 コース・デザインの発想を持とう
       1.2 コースをいかにデザインするか
      2章 授業が始まるまでに
       2.1 本当のシラバスを作ろう
       2.2 教科書を選ぶ
       2.3 講義ノートは改訂を忘れずに
       2.4 コースパケットをつくる
       2.5 開講直前のチェックを忘れずに
      3章 第1回目の授業
       3.1 初日における学生の関心
       3.2 初日における教師の関心
       3.3 初日にこれだけはやっておこう
       3.4 コースの内容について適切なオリエンテーションを行う
       3.5 学生と契約しよう
      4章 日々の授業を組み立てする
       4.1 明日の授業の作戦を練ろう
       4.2 導入部は刺激的に
       4.3 展開部はスリリングに
       4.4 エンディングは印象的に
      5章 魅力ある授業を演出する
       5.1 授業は研究室からすでに始まっている
       5.2 俳優としての教師
       5.3 授業の大道具・小道具
       5.4 助けを借りる
      6章 学生を授業に巻き込む
       6.1 質問・発言を促し授業に活かそう
       6.2 効果的なディスカッションをリードしよう
       6.3 学生の参加度を高めるさらに進んだ方法
      7章 授業時間外の学習を促す
       7.1 学習を上手に促す課題を与えよう
       7.2 書く力を学生に与えよう
       7.3 オフィス・アワーなどを通した学生指導
      8章 成績を評価する
       8.1 学生が納得できる成績評価をしよう
       8.2 テストによる成績評価
       8.3 論文による成績評価
       8.4 成績評価にまつわるトラブル
      9章 自己診断から授業改善へ
       9.1 毎回の授業をチェックしよう
       9.2 コース全体をチェックし来年のコースにつなげる
       9.3 あなたのスキルを磨くためのその他の情報源
      10章 学生の多様性に配慮する
       10.1 すべての学生の学習環境を守ろう
       10.2 留学生の学習を支援するためのティップス
       10.3 障害を持った学生の学習を支援するためのティップス
       10.4 セクシュアル・ハラスメントは問題外だ!
       10.5 学生がもちかけてくる個人的相談にどう対処するか

      索引
      FAQ
      参考文献

  • 授業改革のヒントを得ようと読んだ本である。大正解であった。
    シラバスの大切さ、講義ノートを作成する必要性、コースパケットの便利さ、日々の授業を導入部・展開部・エンディングに分けてのやり方、授業の演出法、学生を授業に巻き込む方法、成績評価などなど、試してみたいアイディアが満載である。
    高校の授業はこれらのほとんどがお仕着せの、出来合いのものを用いているので、こうした授業から評価に至るまでの設計を意識することはない。だが、本来授業とはこうしたものだろう。教科書という厳然たる建前は、ある意味では怠惰な自分自身の隠れ蓑である。
    考えてみれば、アメリカやイギリスなどの,教科書のない国では、教師が自ら教科書を選定し、指導要領を意識して授業をデザインしているのだ。その方が健全だよね。日本も、教師を雑用から解放させて、授業にもっと時間を注ぎ込めるようになれば、教科書など必要ないのだ。

  • 大学の授業改善手法の分かりやすい解説書。
    大学職員にもオススメできる本です。

  • 大学の授業改善に役に立つ本です。

  • 本棚に未読で積んであったが、著者に戸田山さんが入っているのに気づきひっぱり出してざっと読んだ。おすすめ。しばらく勤めてから読み返すとよくわかるかも。ついでに、本のもとのウェブサイト→http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/tips/

  • もっと早く読んどきゃよかった。
    シラバスの書き方から授業運営,成績評価の仕方に学生の対応など欲しい情報が満載。
    かゆいところに手が届く感じで,初めて大学の授業を担当する人は必須ですね。

    というか,僕が授業を受けた何人かの先生方にも是非読んでもらいたいものである。
    同じ内容がウェブ版で公開されているのを知っていたら買わなかったんだけどなぁ・・・。

  • 当たり前のこと、と言われればそれまでなんだけど、再度確認しておく必要があるんじゃないかなぁと。

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著者プロフィール

追手門学院大学学長補佐・基盤教育機構教授

「2016年 『アクティブラーニングを創るまなびのコミュニティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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