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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784472400612
感想・レビュー・書評
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アメリカを中心とした英語圏の教養教育について、大学と社会の関係から始まり、カリキュラム論までの重要な論稿ばかりを収録したのが本書。重要な個所を以下に引用した。
教養がある人はフルートが上手くてはいけない、という例えに一瞬ドキリとさせられた。「フルートを見事に演奏できると悲惨な末路をたどることになるのである。」(P.149)は、もちろん比喩的な表現なのだが、達成度と熟達に関心が向いてしまうと自己が「分割」されてしまうという。分割されたものは測定され、その結果には競争が生じ、「闘争と野心が不安定と無秩序を生み出す世界」に立ち戻ることが懸念される。支配層は専門家ではないことをいっているのだった。
日本の大学に教養学部等に音楽を学べる課程を置く大学があるが、どのように考えているかが最近の関心でもあったので、ヒントを得られた気がする。
一般教育と教養教育の違いは、制度的にはわかっていたつもりだが、3章を読むことで元来の意味の違いまで理解できた。大きな収穫だ。
リベラル・エデュケーションの特性(P.155)
(1)自己や自己の各部分からの知的、情緒的解放。ないしは、社会から、もしくは社会や偏見の制約からの解放。
(2)視野の幅広さ、関係性を理解する能力。つまるところは、重大な決断や判断をなす能力。
(3)視野の幅広さ、偏見や先入見からの自由によって生まれる精神の自立。
(4)人間の性質、人間の行動、敷衍すれば、制度や基本的な人間の構造の動機ならびに根源の理解。
・補足
現在の単位制の考え方は、カーネギー教育振興財団によって考えられたとのこと(P.118)。関連研究: http://rihe.hiroshima-u.ac.jp/viewer.php?i=125詳細をみるコメント0件をすべて表示
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