子どもの本と〈食〉物語の新しい食べ方

著者 :
制作 : 西村 醇子 
  • 玉川大学出版部
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  • 本棚登録 :24
  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784472403408

作品紹介・あらすじ

ピーターラビット、ぐりとぐら、砂の妖精、小公女、秘密の花園…ル=グウィン、モーパーゴ、ベジタリアンのドラゴン、そして卵の味は?児童文学を"食"で斬る!物語の本質に迫る画期的論稿。

感想・レビュー・書評

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  • 研究書
    論文


    食べる=快楽 憧れ
    食べ物を口に入れることでその世界(ファンタジー)に入ることもある

    食べることで、あちら側の世界の人になってしまう
    例)イザナミノミコト、ペルセポネ エドモンド(ライオンと魔女)

    食べたものが身体の一部になる
    食べ物=アイデンティティ
    プーさんの蜂蜜、イーヨーのアザミ

    食べて大きくなる(成長)=心のゆらぎ(とまどい)
    アリス

    子どもの食=大人の性 いずれも生存の本能

    食べる=自然界の連鎖 『豚の死なない日』

    食べる動物=もの言わない動物(ナルニア、あらしのよるに)

    食べ物=安心感
    『センダックのかいじゅうたちのいるところ』

    食を通じた現代家族のコミュニケーションを描く
    『ローラ・ローズ』

    食べ物=文化
    『ロールパン・チームの作戦』(ベーグル ユダヤ)
    『シュトルーデルを焼きながら』(ドイツ系移民)


    1)絵本と幼年文学

    絵本に描かれた食
    食べさせるのは親の義務
    『ピーター・ラビットのおはなし』
    『ベンジャミン・バーニーのおはなし』
    『フロプシーのこどもたち』

    親のいいぶん 孤食
    『ぼく、おかあさんのこと』
    『よるくま』

    みんなで食べるとおいしい
    『みんなのマドレーヌ』


    ★『妖怪アパートの幽雅な日常』
    幽霊のるり子さんの超絶美味美麗完全無欠弁当


    2)古典をもう一度味わう
    『砂の妖精』(エブリディマジック)と食
    サミアットは砂を食す


    空腹の少女たち

    食べ物をコントロールする人=権力者
    『小公女』
    自らは飢えても人に食べ物を譲ることができうるという自己犠牲の精神は、ヴィクトリア朝のヒロインたちにとって、精神的に優れているかどうかの尺度である。P89
    身体を養う食べ物より、精神を養う愛と優しさが重んじられる。

    満腹の子どもたち
    『秘密の花園』
    食欲を健全で正しいものとして表現している

    ★卵 『この湖にボート禁止』ジェフリー・トリーズ
    と『ツバメ号とアマゾン号』ランサムの比較

    ★見たことのないメニュー
    ポリッジ、ターキッシュ・デライト、スコーン、クロテッド・クリーム、クリーム・ティー、


    3)児童文学
    *魔法使いの食卓~アースシーシリーズの食卓

    食べない男ーゲド
    毒を食べる男ーゲラック
    食料を準備する女ーケスト
    喰らわれた女ーテナー
    喰らわれた子どもーテハヌー

    生き続けるモモの木

    *モーパーゴ
    『シャングリラ』ポプシクル(棒付き飴と言う名前の主人公)、コンデンスミルク

    うれしい食べ物=ドーパミン

    ★イギリス人と魚
    フィッシュアンドチップス
    『砂』ウィリアム・メイン
    『リリィのどたどたバンド日記』グエン・グラント
    『海辺の王国』ロバート・ウエストール
    『おわりから始まる物語』リチャード・キッド

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  • 児童文学を「食」の面から分析。

    いちおう学術的な本だけど、扱っているのが児童文学とそこに出てくる食べものや食事の在り方なので、
    「わー、懐かしい!この絵本読んだなあ。なるほど、こういう見方もあるのか!」
    と、軽く楽しく読めます。

    出てくる本は、「ピーター・ラビット」「ぐりとぐら」「ちびくろ・さんぼ」「エルマーとりゅう」「ゲド戦記」「小公女」「あらしのよるに」「ぼくは王さま」「いやいやえん」他多数。

    巻末のブックリストもおすすめ。
    図書館で児童文学あさりをしたくなります。

    そして、本の装丁がかわいらしい。

  • 【6/19-】県図。巻末に「お奨め独断ブックリスト」あり。邦訳書に書名原綴、原書出版年を付してるところが気に入った。「おいしい」本で満たされている。

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