大学と学問 知の共同体の変貌 (リーディングス 日本の高等教育 第5巻)
- 玉川大学出版部 (2010年9月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784472404146
作品紹介・あらすじ
大学の学問といえども社会と無関係ではなく、知の共同体は戦後社会の変動とともに変貌をとげてきた。大学教授職、学界や専門分野、研究ネットワーク、学術政策や科学政策、研究体制(研究組織や研究費)、大学院と研究者養成、学問と経済、学問研究の倫理、そして産学連携などに関する諸研究を通じて、その変貌をたどる。
感想・レビュー・書評
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4725円購入2010-11-08
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https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00174691 -
最初は、図書館で借りていたが、読んでいるうちに、これは購入すべきものと判断し給与天引きで購入した。
この本でいうt学問の学問・Research on Research というメタ的な分野は新しい研究対象だ。1960年ころから社会工学の分野で発達した。
研究計画書の参考とすべき箇所は以下のとおり。
・学術研究と社会の相互関係、媒介するもの pp6
・1990年ごろから競争的資金の増加でマルチ・ファンディングが進む pp143
・自主的な研究⇔アカウンタビリティ pp163
・戦後の経済成長が大量の科学技術者を必要とした pp171
・大学附置という研究方法 pp197
・小林信一『大学の研究機能』 pp203
・産学連携 pp306
・大学のイノベーションにおける役割:高度な知識豊かな、良質なプールとしての役割 pp330
・共同事業や研究契約などの企業側の戦略的なコミットメントを要する連携に依存 -
教養知はかつて友人に差をつけるファッションだった。
大学型専門知も、1960年代半ば頃までは文学部や教育学部の学生は大企業への就職は困難だった。1990年くらいから日本企業は人手不足になった。
私なんかそんなこと言ったら、大学での学問なんか業務で全く生かせていないが人生では大いに役立っている。ニーチェらと格闘していた大学時代の学習に比べたら、人事部長だろうと社長だろうと怖くもなんともない。それらの知識をつけてから、私に挑め、って感じだ。