茶の湯事件簿

著者 :
  • 淡交社
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本棚登録 : 15
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473031419

作品紹介・あらすじ

ひとつの茶道具が国を動かした時代があった。気鋭の歴史小説家が新たな視点で描いた傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 信長、家康クラスの誰でも知っている有名人から、誰?と思う人まで多くの人と茶の湯との関わりが紹介されていた。
    有名人であればこんな側面があったんだと思えたし、知らない人もこんな人がいたんだとかなり楽しめた。
    今まで秀吉のことがあまり好きではなかったが、この本で少し好きになった。サルとか呼ばれ、成り上がりで派手好きで女好き、狭量な印象を持っていた。しかし様々なエピソードから、豪快さや器の大きさ、なんであれ美を愛した側面を知り、今までとは違った秀吉像を持つことができた。
    面白い話や人が多かったので、また忘れた頃に読みたい。

  • 一家に一冊。茶の湯事件簿。

  • 武士のたしなみとして広まった茶道。茶席は教養を試される場であり、茶道具をそろえる事は己の力を誇示する事であったがゆえに、多くの諍いが生じた。信長に、愛用の”平蜘蛛の釜”を奪われまいと、釜を抱いて爆死した松永弾正をはじめ、数々のエピソードが綴られている本書。骨董好きにはもちろん、歴史好きな方にも読み応え充分なのは、さすがNHK大河ドラマも手がけた歴史小説の重鎮、火坂雅志氏の書であるといえる。芸術の秋、いにしえの名器に思いを馳せてみませんか?

  • 茶道を志していなくても面白く読める。
    有名な茶人だけでなく、(私にとっては)意外な人がでてきたり。
    明治・大正・昭和の章の、「山田寅次郎」。
    この人、すごいなぁ。
    20代半ばで、当時のお金で5000円(現在の一億円)の義援金を集めて届けるなんて!
    船が紀州沖で沈没して、その折の恩を今も忘れずにいてくれるトルコ。
    こういう人の活躍も、あるからだろう。
    茶道に興味がなくても、オススメです。

  • わかりにく~いお茶の世界の物語から
    面白いところだけをリストアップして
    年代順に並べているので、一通りの知識は得やすいし、
    何よりも、普通のテキストではよくわからない
    人物像や、時代の雰囲気が伝わってきました。
    こういう内容は、お稽古でお話を聞いているだけでは
    頭の中で有機的につながっていかないので、
    お茶を習っている人にも、歴史好きにもよさそう。

    淡交社の「なごみ」という雑誌に連載されていたものなので
    信憑性も十分にあるし。
    ただ、1冊続けて一気読みしてしまったので
    個々の印象はちょっと薄くなったかも。
    もう一度、自分で読みなおせばいいんですけどね。

    あと、しいて言えば、あまりにも有名なお話が多いので
    「一般寄り」にして、お茶の面白さを伝えるか、
    「茶道愛好者寄り」にして、内輪っぽいネタを加えるかなど、
    読者を絞って書いたら、小説としてはもっと面白いかも。

  • 茶の湯の歴史エッセイ。
    戦国時代から江戸、近代まで25人の茶人・数奇者にまつわるエピソードを紹介しています。
    著者は2009年大河ドラマ『天地人』の原作者・火坂雅志。
    茶の湯(茶道)とは、ただ茶を点てて飲んでおしまいではなく、茶会・茶席の演出から手がけ、茶器や美術品などの名物、庭園や花の配置、懐石料理まで含めるということを、素人の身がようやく判りましたw
    意外な人物が茶人であったり、茶の湯と深い関わりがあったりするのにも驚きます。
    ただし、松江藩主の松平不昧については名物の蒐集に狂ったというだけで終わり、あとは文化の創造者として高く評価していますが、藩財政を破綻させた暗君だという負の面にまで言及していないのが物足りないですね。

    ニン、トン♪

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著者プロフィール

作家

「2017年 『左近(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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