- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784473035912
感想・レビュー・書評
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四神相応の都、平安京から始まり、京に伝わる様々な異界のものとのやりとりをした現場が語られている。
有名どころを紹介しているので、新しいものに出会うことは少なかったが、「鬼門、裏鬼門を文明発達の象徴である電車が走る」という話は、地図と合わせて掲載されていたので、えらく納得した。
京都は、異界のものと切っても切れない年なのだと思う。
だからこそ、寺社が多くあり、異界のものへの祭等が古来から残っているのだと思う。
でも、異界のものを信じる心は嫌いじゃない。
人間が生きていく上で、異界のものを信じ、異界のものと共存することが、環境、文化を護っていると思うから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
京都に点在する「あちら」と「こちら」の境界スポットとそれにまつわる人間の業のエピソードを紹介した京都の魔界案内。掲載されているネタはその道の通にはおなじみのものが多く、やや食い足りない感があるが、京都のもうひとつのバックグラウンドとして町歩きの参考には十分なり得る本である。また、昨今の伝記物系漫画、ゲーム、ラノベの元ネタを知る上でも役に立つ。
それにしても京都は「境都」なんだなぁとつくづく実感してしまう。 -
魔界をつくるのは人間であるということなのだ
「訳ありの床板を供養のために寺の建材に使ったのが血天井の目的」
なんだって -
京都でこの手の話題で出てこないはずがないあの兄弟…!とはいえ深く掘り下げてはないだろうと立ち読みして終わらせるつもりがその最中取り落としそうになって頁をぐしゃっとやっちゃったのでいかんと思い買うに至る。
(今見るとそんなに傷んでない)
全体的にネタ小出しですがへえと思うものもあってなかなか面白かったです。
確かに鬼門と裏鬼門に電車走ってるな。