それぞれの東京―昭和の町に生きた作家たち

著者 :
  • 淡交社
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本棚登録 : 25
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473036797

作品紹介・あらすじ

作家の足あとをたずねて「ノスタルジー都市」東京を歩く。昭和の町の記憶をたどる23篇。

感想・レビュー・書評

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  • 昭和の町に生きた作家たち23人の物語。
    現代の写真がいい。

  • まさにタイトル通り。昭和を生きた作家が東京でどう生きたかを短編集みたいにまとめてあり読みやすくなっています。当時の作家が愛用していた場所、作品が今も残るところがあることにもカンゲキしました。

  • その町に 行ったことはない
    それでも おもしろいと思った
    その作家のすべての作品を読んだわけではない
    それでも その人となりが十二分に伝わってきた
    歩いて暮らすことが
    どれほど 人生を豊かにしてくれるか
    そんなことを しみじみと
    伝えてくる 一冊

  • 副題に「昭和の町に生きた作家たち」とあるように、ジャーナリストの著者が、23人の文人たちが暮らした東京の各エリアを訪ね、各人の著作や人生を振り返りながら懐かしい日々を偲ぶ記録。淡交社の美術雑誌「なごみ」に連載されていたものだが、添えられている写真(撮影・田村邦男)が素晴らしい。 取り上げられている文人たちは、明治28年生まれの画家・鈴木信太郎から昭和4年生まれの向田邦子まで。中には水上勉のように地方出身者も含まれているが、多くは東京生まれの東京育ちの人々ばかり。それも下町の出の人が多い。それには理由があるようで、戦前の下町には山の手と違って江戸以来の消費文化が根付いており、芸能事や洒落たものにうつつをぬかす趣味人が多かったからだと著者は分析している。 ぱらぱらと好きな作家や写真家、女優の項を見開きながら、ひとしきり彼此の人生について思いをはせるのが正しい読み方か。ひとしきり昭和の東京の思い出に浸れば、過去のノスタルジーの中に積み重ねられていく時代がまたひとつ増えたのだと気がつくものだ。

  • 東京への愛が伝わる。川本さんいわく「単なるノスタルジーでいいじゃないか」。納得。本当に大切なものに対する思いは共有なんてできないですよね。

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著者プロフィール

1944年東京生まれ。東京大学法学部卒業。評論家。1991年に『大正幻影』(新潮社、岩波現代文庫)でサントリー学芸賞、1997年に『荷風と東京』(都市出版、岩波現代文庫)で読売文学賞、2003年に『林芙美子の昭和』(新書館)で毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、2012年『白秋望景』(新書館)で伊藤整文学賞を受賞。
著書に、『ロードショーが150円だった頃』(晶文社)、『ギャバンの帽子、アルヌールのコート』(春秋社)、『成瀬巳喜男 映画の面影』『「男はつらいよ」を旅する』(いずれも新潮選書)、『サスペンス映画 ここにあり』(平凡社)、『映画の戦後』(七つ森書館)、『我もまた渚を枕』(ちくま文庫)、『東京抒情』『物語の向こうに時代が見える』(いずれも春秋社)、『老いの荷風』(白水社)などがある。

「2018年 『「それでもなお」の文学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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