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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784473038166
みんなの感想まとめ
香りの表現とその文化的背景を探求する本作は、古代日本人の感性を新たな視点から照らし出します。著者は、日本文学における「香り」の位置づけを再考し、香木や草花の香りから、排泄物や血のにおいに至るまで、幅広...
感想・レビュー・書評
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借りたもの。
日本人は、香りに鈍感であったか――
本居宜長『玉勝間』の中での言及に異を唱え、文学の中から香りに関する日本人の感性を垣間見る。
「におい」について語源から時代を下っていくにつれての変遷が意外で面白い。
臭い、匂い、その2つだけが価値ではない。「におい」の世界。
香木の雅な世界かと思いきや、思いがけず排泄物のにおいから始まる。
そして血のにおい、野蒜や葱の強いにおい、次第に梅や橘などの草花を表現するようになってゆく。
これらにおいが地名の由来にもなっていた等、香りだけに留まらない。
目に見えぬが存在するにおいというものを、色(視覚)に喩えたり「聞く」(聴覚)と表現した。
そこには「香り」の持つ霊力を感じて、言葉は少なくとも表現しようとした古代の日本人の感性が垣間見れた。 -
古より人は「香り」をどのように感じ、とらえ、そして表現しようとしてきたのでしょうか。『古事記』や『日本書紀』などの古き書を「香り」という観点から見つめ、読んでいきます。
(匿名希望 教育学部 国語専修) -
上代の香り
日本文化は繊細に象られている、そんなイメージを持っていた。
香道も類に漏れず、古来より四季の中に立ちこめる複雑な香りを楽しんできたのだろうと思っていた。
・・・が、どうやら学術的な認識ではどうやら違うようだ。
というのも、本居宣長による『玉勝間』において、「万葉集に香りを扱った歌が少ない」という主張があるからだという。
しかし、著者はこれに反論し、表現の違いや作者の階級などを引き合いに出している。
・・・その内容はどうあれ、事実に対する考察が些か行き過ぎていると感じてしまった。
断定が多く、「その事実からそこまでは言えないんじゃないか?」と疑問に思うことが強かった。はじめの方では。(こういうところで引っかかっているから私は純粋に楽しめないんだよね;)
まぁ、さておき。
古来の文化の香りに対する扱いは興味深い。
香りと色を同等に扱うのは世界中でも独自の文化だとか。初耳!
芳香もあれば悪臭もあるわけで。
臭いにおいというのはなかなか想像しづらい。
現代社会に本書にあるような死臭であるとか、腐敗臭であるとかがないためだろう。
このような方向性を目指している意味では成功していると思うが、感覚の幅が狭いのは残念。
かぐわしき、古典。
著者プロフィール
樋口百合子の作品
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面白そう、、、図書館に予約します。。。
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