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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784473040497
作品紹介・あらすじ
〈感じるお宝、見どころだらけ〉
開館、明治5年(1872)。収蔵品総数、11万件以上。わが国最古の博物館として、質・量ともに日本一を誇る「トーハク」こと東京国立博物館。本書では建築家の藤森照信氏と画家の山口晃氏を案内役に、「美術」「建築」の二本柱から、トーハクの魅力を徹底解剖します。膨大な収蔵品からお気に入りの展示品を独自の視点で選ぶ「勝手にトーハクセレクション」、茶室での特別見学体験、展示や保存修復の舞台裏から果ては館長室まで普段入れないところに潜入し、トーハクの魅力を徹底案内します。
感想・レビュー・書評
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東京国立博物館知ってる?
もちろん!知らなかったらモグリでしょ!特に私なんか博物館フェチを自認しているんですよ。
‥‥ごめんなさい。
知りませんでした。知らないどころか、博物館の1/3も歩いていない。
よーく考えたら、本館と平成館しか行っていない。考古遺物見ただけで、お腹いっぱいになったことを思い出した。
そういえば、時には半日ほど滞在していたこともあったけど、プロローグの山口晃さんのように気持ちいいソファーで2回3回となくうたた寝していたことを思い出した。
本館裏手には茶室あり。
東洋館もまだ行っていないし、
最も見所ある表慶館の日本最古の噂のある空調施設やらも。建築専門家の藤森照信さんたちは、なんと開かずの間である階上を探検する。2階から上、さらにはドームの裏側まで。そしたら明治の宮廷建築の真髄に触れることになる。なにしろね、屋根裏は木組の杉板は当然かも知れないけど全部手で挽いている。漆喰壁には藁を使わず、良質の麻を使っている。(←完全に目に見えない所に高級品を使う。明治国家の威信をかけた建築だったことがわかる)鉄骨も既に使っている(←今だにオレンジ色が鮮やか!英国ドーマン・ロング社の刻印←わざわざ外国に発注したのか!)‥‥等々ビックリするような事を書いてる。ゴメン、つい興奮しました。行ってもそこまで入れないのにね。
平成館前の池の辺りに、昔むかし森鴎外が総長を務めた頃の執務室があったそう。その前で娘や息子が遊んだりしていたのか。
法隆寺宝物館、黒田記念館、九条館、応挙館など、どうして行かなかったのか!答えは簡単。時間がなかったから。うたた寝はしていたけど‥‥。
今度行くことがあったら、必ず本書を携帯したい。
b-matatabiさんの紹介。ありがとうございました♪ -
建築史家の藤森照信氏と画家の山口晃氏が、東京国立博物館の所蔵品や建築、展示の舞台裏を楽しく解説する。
藤森・山口コンビといえば、『なごみ』という月刊誌の連載をまとめた『日本建築集中講義』という本が非常に面白かったので、本書も楽しみに手に取った。
本書の内容は、大きく『美術編』『建築編』『舞台裏編』の3つに分かれる。
『美術編』は、二人の気になる展示品の紹介や、本館裏手に移築されている茶室での茶の湯体験がまとめられている。茶の湯体験は、江戸時代の大名茶人、小堀遠州ゆかりの茶室で遠州ゆかりの茶道具を拝見しながらお茶をいただくというぜいたくなもので、二人とも大変感じ入った様子だ。
私は東京国立博物館に一度だけ行ったことがあるが、あまりにも広いため、本館を少しのぞいて法隆寺宝物館の展示を見ただけで終わってしまった。通年公開ではないようであるが、次に行く機会があれば庭園や茶室ものぞいてみたい。
『建築編』は、敷地内の各建物の紹介である。
東京国立博物館には、昭和13年築の瓦屋根の本館、明治42年築でヨーロッパ宮廷建築様式の表慶館、昭和43年築で鉄筋コンクリート造の東洋館、平成11年築の法隆寺宝物館と平成館、昭和3年築の黒田記念館といった年代も様式も様々な建築が立ち並ぶ。
明治に入ってきた博物館(美術館)という新しい概念の建物を、名だたる建築家が国の威信をかけて設計しているため、建築当時の思想背景や流行が現れていて面白い。
平成に建てられた法隆寺宝物館、私は良いと思っているのだが、二人の評価はいまいちのようで、なんだか残念だ。
『舞台裏編』は、展示ケースや照明の工夫、十数年前に復活した(それまでは民間委託だった)という保存修理室などを紹介する。
なにげなく眺めているだけでは気づかなかったが、展示品を状態よく魅力的に展示するために細やかな工夫が施されていることが本書を読んでよくわかり、担当者の努力に頭が下がる思いがした。
本書は『なごみ』の特集を加筆・再編集したもので、連載だった『日本建築集中講義』よりも情報量は少ないが、その分写真や山口氏のイラストがふんだんに使われて読みやすくなっている。
東京国立博物館の魅力をコンパクトにまとめた楽しい一冊。 -
国立博物館はいつも企画展の時ばかり行ってしまうし、一つの建物だけで体力使いきっちゃうので、なんでもない時にも行ってみたいな。博識の方と行けたら、こんなに楽しいんだ!と思ったよ~
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<目次>
第1章 美術編
第2章 建築編
第3章 舞台裏編
<内容>
新刊かと思ったら2018年刊でした。建築家の藤森先生と画家の山口晃さんのコラボ。東博の裏側に迫ります。殊に裏庭にある茶室のところが面白かった。茶室の作りの意図や亭主の視点からの茶室の見え方は、なかなかないものでした。館長室なども普通は知らないので。興味津々。 -
建築家・藤森照信センセイと山口晃画伯による東京国立博物館探検記。
写真と文章、それに山口画伯のイラストで、トーハクの魅力をぐぐぐっと伝えてくれる1冊です。
トーハク、行ったことはあるけれど、こんなに見どころがあったとは!
企画展示を見るだけでへとへとで、それ以外をじっくり見たことがなかったのが悔やまれます。
5つも茶室があることも知らなかったし、建物ひとつひとつも意識して見たら面白そう。
次に行ったときには、一流建築家たちが国の威信をかけて築いた建物を堪能したいと思います。
特に本館ラウンジの美しいモザイク壁は絶対に見たい!
お二人のお茶目さが散りばめられているところも本書の魅力。
『日本建築集中講義』も読んでみよっと。 -
赤瀬川原平さんが亡くなってから、しばらくこの世界から離れていたなあと思う。
世の中で一番好きな人だったからなあ。日常の空気を全く違ったワクワクするものに変えてくれる人でした。あ、この幸せの感じ、忘れないでいたい!と思ってもまた逃げていってしまうから、また新刊を読む。この繰り返しだった。だから赤瀬川さんがいなくなってしまったことの喪失感たるや並ではなかった。私だけではないと思う。多くのファンが同じようにガックリしたのでは。
でも、赤瀬川さんのお仲間たちは活動しておられるわけで、こうやって、藤森照信さんの東博の探検も楽しめるのだ。じわじわ嬉しく、楽しい読書だった。
東博に今すぐ行きたくなる。展示物より建築を見に空いてる時に行きたいな。
南伸坊さんや藤森さんの本もまた読んでみたいと思う。 -
タイトルに「探検!」とあるように、東京国立博物館の普段目にできない収蔵品、茶室、建物、舞台裏などを紹介した本。
建築史家・藤森照信先生と画家・山口晃画伯の語り口や掛け合いがとても軽妙で面白い。
建築の話が半分くらいの割合で、藤森先生の解説がかなり詳しく、また山口画伯のイラストでわかりやすく説明されていて勉強になる。
テキストの量はそれほど多くなく、写真やイラストをふんだんに、そしてうまく組み合わせてあり、とても楽しい本に仕上がっている。 -
何がgo toキャンペーンやねん!という想いを封じ込めながら読む。
暫く東京も訪れることは無いだろう。だからこそ、脳内旅行へ誘われる本を求めるのかもしれない。
山口氏の精緻なイラストと、脱力系のイラスト、そして藤森氏のざっくばらんなコメントが読んでいて楽しい。いつの日か訪れる日を夢見て! -
建築家・藤森照信&画家・山口晃による東京国立博物館探検記。
建築家と画家の視点で、トーハクを探検する。
表から裏側まで・・・それこそ屋根裏や館長室、修復の現場と、
入れない場所にも潜入。
その多数の画像と山口画伯の絵が、トーハクの魅力を誘う。
トーハク、好きです!
年に何回か、庭を散策して、国宝館と総合文化展を楽しみます。
なので、この二人の視点での探検は新たな発見が多く、
次に行くときの参考にしようと思いましたよ。
表慶館入口の階段の石とか、本館入口ホール正面の時計とか。
茶室は入る機会がないので、茶の湯「鑑賞」探検は嬉しい内容。
そして、楽しそうな両人の姿とユルさ、ぽわんとした画伯の絵!
次は、藤森館長の江戸東京博物館を探検して欲しいです(#^.^#) -
藤森先生と山口晃さんとで、東京国立博物館の建物を巡ってみました~という本。基本的に写真多数の絵本で、東博に毎月通っている人には内容が薄いかなぁと。とはいえ、茶室と表慶館の屋根裏は普段入れないので、そこの写真は見ごたえがあります。あと、山口晃さんの絵が良いですなぁ。
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藤森先生と山口画伯のコンビは「日本建築集中講座」に続き、2冊目をフォローしている方の本棚に見付け、本屋へ。
前作より薄いし、画伯のポップイラストは使いまわしが多いし、先生の放言や好き勝手は影を潜め、画伯の小さなグチも聞こえてこない。笑いが少ないんだな。でも、まあこれでイイかな。
何しろお二人がニコニコしているのがわかる。特に藤森先生の家形埴輪を見るときのうれしそうな顔。
筑摩のプレーリー文庫では縄文土器を旧石器時代にこんな芸術造形が見られるのは、世界にも例がないと褒めていたんだから、そっちも取り上げて欲しかったかな。
カラーで写真も多い。画伯の絵解きは妹尾河童さんのような俯瞰も交え、判り易くて臨場感がある。
本館の帝冠様式は、昔は違和感あったけど、こうしてみるといいもんだナ。またゆっくり上野の山に行ってみたいなあ。 -
あの建築探偵藤森先生とあの稀代の絵師山口画伯による「トーハク」こと東京国立博物館のレポート&ガイドとくれば面白くない筈はない、と購入しました。
内容は、博物館本体や茶室といった建物や、建物絡みの収蔵品―茶室とセットで寄付された茶道具や家型埴輪など―の紹介が中心です。学芸員ほか東博を支える裏方の皆様のお姿にもしっかり言及されています。
数々の名品を収蔵する東博はどこか畏れ多い場所ではありますが、先生と画伯の細やかで鋭い観察力を発揮しつつどこか緩やかでとぼけた語り口の効果で、終始肩肘張らずに読むことができました。
最も印象に残ったのは、茶室「転合庵」のレポートでの「(茶室の)点前座はコックピット」という画伯の発言です。大名茶人・小堀遠州が建てたこの茶室は身分の高いお客を迎え入れることを前提に茶人とお客の空間に隔てを設けていますが、その一方で茶人は点前座に座ることにより、
「この茶室を操縦して仕切るのはこの自分である」
といった感覚を有することが許されるという観点は面白いと感じました。 -
おお、コンビ復活! 楽しんで読んだけど、「日本建築集中講義」と比べれば、ボリュームも違うし、全体に薄味な感じであった。藤森先生の「言いたい放題芸」も心なしか控えめ。「日本建築~」の続篇的なのをまたやってくれないかしらん。
東京国立博物館は二回ほどしか行ったことがないが、「建物も中味も京都の勝ち!」という印象だった。ただ、京都国立博物館も改装されてピカピカとこぎれいになり、ヒネクレ者としては残念。 -
トーハクの名で親しまれる東京国立博物館の魅力を、建築家・建築史家の藤森照信と画家の山口晃が紹介している一冊だ。
このふたりのコンビ、『日本建築集中講義』ぶりだけれど、相変わらず緩くてゴーイングマイウェイな力の抜けた感じがいい。
収蔵品はもちろん、特徴あるそれぞれの建築についても語られていて、改めて博物館訪問をしたくなった。 -
お二人の『日本建築集中講義』の番外編といった趣がある。
そういえば、本館入口の大階段で”グリコ”をやって遊んだことがあったなぁ(^^ゞ -
山口晃さん、いいですねぇ。
個展へ向けてのTVドキュメンタリーで、
開催日まで作品制作が間に合いそうにない状況にもかかわらず、慌てることなく坦々と制作されておりました。
それでも間に合わず、未完成で展示。
展示中も開館時間外に手を動かされている姿が印象的でした。
結局最終日まで未完成。いやぁ~、なかなかないキャラクターです。
その展覧会、確か水戸芸術館に観に行きました・・・
で、東博ですが、とても勉強になりました。 -
大好きな二人が大好きな建物に。表慶館だけはまだ入れてないのでいつかは。
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日本最古の博物館である東京国立博物館を建築家の藤森照信と絵師の山口晃が博物館の「魅力を徹底解剖」とあるように、いろいろな姿が見られるのが今回の本だ。
美術編、建築編、舞台裏編の3点から東京国立博物館を紹介している。美術編で気になったのは、家形埴輪で、「世界の美術史を見渡しても、こんなに古く、家屋を模したものが立体的に造られたことはない」という感想を藤森が述べている。よく今の時代まで残っているなあと思った。
建築編では、「日本の伝統を表した実験場、東博」というように、初代本館は、なぜかイスラム様式で、表慶館はフランス式で、関東大震災後に建てられた二代目の本館は、和洋折衷といった具合にいろいろな形式を織り交ぜている。
舞台裏では、まずお目にかかることのない博物館の裏側を垣間見ることが出来る。
上野で何か展示があるときについでに寄ってみたくなったなあ。
著者プロフィール
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感想 :

東京国立博物館ってテーマパークみたいなところだったんですね!今度東京に行くことがあったら是非行ってみたいです。
東京国立博物館ってテーマパークみたいなところだったんですね!今度東京に行くことがあったら是非行ってみたいです。
コメントありがとうございます♪
テーマパークみたいなところありますよね。ここは未来館、ここは歴史館みた...
コメントありがとうございます♪
テーマパークみたいなところありますよね。ここは未来館、ここは歴史館みたいな。
で、気がついたんですが、国立博物館や美術館は、どの国も威信をかけて建築物を作るんですよ(大英博物館、ルーブル美術館)。1日じゃ巡れない程に。でも改修しても統一感を持たせる。
でも、日本の国立博物館は違うんだ。分館を作って、作って、統一感なんて一つも考えないんだ!と今さっき気がつきました。それが博物館を1/3も歩かなかった理由です、と言い訳(^_^;)。
これはもうね、加藤周一によれば、日本文化の極めて柱とも言える特徴なんですよ。建築物は生命力が200-500年あるから、流行があるのと同時に、普遍的な特徴も示すわけです。日本文化は左右対称を求める西欧とは違う。むしろ非対称をよしとする(茶道の茶碗)。建築も、統一感をもたせるよりか、付け足し付け足しで作ってゆく場合がある(旅館の増築)。そして何にこだわるかというと、細部にこだわる(東京国立博物館本館のステンドグラス、時計、タイル等々)。といういみでは、正に日本らしい代表的な建築群なのかもしれません。是非とも博物館行ってみてやってください!
統一感のないことこそ日本らしい!良く分かります。ヨーロッパは石やレンガで建物が出来ていて、何百年前のものをそのまま使っ...
統一感のないことこそ日本らしい!良く分かります。ヨーロッパは石やレンガで建物が出来ていて、何百年前のものをそのまま使っていて、町全体が統一感ありますものね。イタリアだけ行ったことがあるんです。それに比べて日本は全然統一感ないなって思いました。木造の家の横にコンクリートのビルがあったり。本当に日本らしさを出そうとすれば、東京国立博物館もお寺みたいな建物にすれば良かったんでしょうが、それだと燃えやすいですよね。でも、その統一感の無さこそ面白いのでしょうね。「あっ、こんな所にステンドグラス」とか「ここのタイルが」とかいう発見があるのでしょうね。明治時代そのものを表したような建築なのかもしれないですね。