僕らの歌舞伎 先取り! 新・花形世代15人に聞く (淡交新書)

  • 淡交社 (2016年10月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784473041197

作品紹介・あらすじ

伝統芸能の魅力を次世代につなげる新書シリーズ企画。主に現在30歳前後までの若手歌舞伎役者総勢15名に、芸と役、家、将来についてなどを聞いたインタビュー集です(松也・梅枝・歌昇・萬太郎・巳之助・壱太郎・新悟・右近・廣太郎・種之助・米吉・廣松・隼人・児太郎・橋之助〈年齢順、敬称略〉)。聞き役は元NHKアナウンサーで、伝統芸能をわかりやすく伝える活動を続ける葛西聖司さん。歌舞伎界の将来を担う役者たちの、現在の立ち位置を記録した資料としても有用な書です。カラー口絵では各役者の舞台写真も掲載。

みんなの感想まとめ

伝統芸能である歌舞伎の若手役者たちの真剣な思いや取り組みが伝わるインタビュー集です。各役者が自身の役や役柄について語ることで、歌舞伎の奥深さや魅力が浮き彫りになっています。特に、彼らの一所懸命な姿勢や...

感想・レビュー・書評

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  • 10年ほど前の歌舞伎若手のインタビュー集です。
    具体的な役・役柄について話されているのが印象深い。
    歌舞伎は演じる役の種類が、そう多くはないし、
    誰もがやれるわけでもないからなぁ…

  • 15人の若手俳優のインタビュー

  • 歌舞伎では、主役をやってじゅうぶんお客を呼べる人気と実力と、そしてまだまだ若々しい引き締まった肉体とを併せ持つ、まさに花盛りな年頃の役者を花形といいますが、いま、「花形」世代といったら、市川染五郎(1973/1/8生)くらいから中村七之助(1983/5/18生)くらいのことを指すようです。
    (染五郎さんは幸四郎を襲名するし、もう花形は卒業なんでしょうか)。

    この本でスポットが当てられているのはその下の世代。
    尾上松也(1985/1/30生)を筆頭に中村橋之助(1995/12/26生)までの若手役者15人に、元NHKアナウンサーの葛西聖司さんがインタビューしたものです。
    2016年10月出版の本で、取材時期はその少し前。

    1984年5月生の私はちょうどどちらの世代グループにも重ならないのですが、松也さんは早生まれなので同学年で親近感があり、境目だけどどちらかと言えば私も若手…という気持ちで読みました。
    …といって、自分の年を歌舞伎界に投影しても何の意味があるかはわかりませんが、それでも「若手の終わりかけ」というお年頃感は、やはり相通ずるものがあるような気がします。
    歌舞伎ファンとして楽しく読んだのはもちろんながら、同時代の同世代の彼らと一緒に私もがんばろう的な思いを抱かされたのは、予想外の収穫。



    以下、備忘メモ。

    ・尾上松也。お父さんを早くに亡くし苦労している、ということはなんとなく知っていたが、もがきながら色々挑んだ頃の語り、ぐっときた。

    ・中村萬太郎(1989/5/12生)。故勘三郎の思い出。細かいことは言わない、基本は「いいんだよいいんだよ」、本番はおじさまの目を見るだけで台詞が出てくる。すごい人だったのだなあ。萬太郎くん不器用そうなところが好きです。

    ・中村壱太郎(1990/8/2生)。愛之助ブレイクを間近で経験しましたね、の問いかけに、おにいさん自身は全く変わらないところが素敵です、とのこと!上方でよく拝見していたので上方の人と思っていたが、生も育ちも東京なのだそうだ。意外。

    ・坂東新悟(1990/12/5生)。お父さん(坂東彌十郎)、すごく怖く厳しくて、萎縮しているところがあった(ある?)らしい。ラジオでは別の歌舞伎役者から、昔からおとなしい印象と評されていた。そんな人となりを知りちょっと興味がわいた…。

    ・中村隼人(1993/11/30生)。イケメン君ですが、そんな特性を自覚してか(?)、片岡仁左衛門様を意識している模様。2015年の大阪松竹座で共演した際にガンガン教えを乞いにいった姿を見て、周囲からも「すごい度胸だね」と言われたとか。仁左衛門様、聞けばなんでも丁寧に教えてくれたそうです。

  • 若手歌舞伎俳優のインタビュー集。想像以上に真面目にきちんといろいろ考えて歌舞伎に取り組んでいるのがわかる。一所懸命さと若さの持つ高揚感がとてもよく伝わってくる。読むとなぜか明るくなれる。自然な爽やかさが感じられていい。

  • 旬を迎える若手歌舞伎俳優15人の「今」が詰まった対談集。元NHKアナウンサー、古典芸能解説者の著者が、「ブレイク」前後の心境と体験、各々の芸に懸ける思いを聞き出す。
    (2016年)
    — 目次 —
    尾上松也:「十年の歳月」を乗り越えて
    中村梅枝:古風な色香の女形
    中村歌昇:播磨屋ひとすじの昇り龍
    中村萬太郎:着実に階段を上がる若武者
    坂東巳之助:古典の力で現代を生きる
    中村壱太郎:プリンス&プリンセス・カズ
    坂東新悟:背を伸ばし、さらに高みへ
    尾上右近:血が騒ぐ好漢
    大谷廣太郎:曾祖父を目指す明石家の担い手
    中村種之助:「初一念」を心に秘めて
    中村米吉:素顔はおきゃんな姫君
    大谷廣松:歌舞伎の大きな流れに生きる
    中村隼人:ハヤブサ万華鏡
    中村児太郎:ひたむきに女形の本道を
    中村橋之助:国生から橋之助へ

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著者プロフィール

古典芸能解説者。NHKアナウンサーとしてテレビ、ラジオのさまざまな番組を担当してきた。現在はその経験を生かし、歌舞伎、文楽、能狂言、邦楽など古典芸能の解説や講演、セミナーなどを全国で展開。 日本演劇協会会員(評論)、早稲田大学公開講座、NHK文化センター、朝日カルチャーセンター、山梨文化学園講師。著書に、『僕らの歌舞伎』(淡交社)、『文楽のツボ』(NHK出版)、共著に『能の匠たち』(小学館)、『能狂言なんでも質問箱』(檜書店)、『教養として学んでおきたい能・狂言』(マイナビ新書)など著作も数多い。

「2021年 『教養として学んでおきたい歌舞伎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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