- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784473042989
作品紹介・あらすじ
〈「完全主観」でたどる平成〉
〈平成時代を生きた8人の表現者が、それぞれの記憶を語る〉
この30年間を象徴する物事=「平成遺産」。2019年5月に改元を控えたいま、後世に遺したいものとは何か? その姿から、我々がどんな時代を生きてきたのかが見えてくる──。これまで平成論を語ることのなかった8人があえて平成にフォーカスして語る、一筋縄ではいかない現代社会文化論。
執筆陣にはライター・武田砂鉄をはじめ、詩人・最果タヒ、保育士/ライター・ブレイディみかこ、言語学者・川添愛、漫画家・みうらじゅん、漫画家・田房永子、政治学者・栗原康と、各分野で独自の存在感を放つ7人が参加。さらに写真家・川島小鳥が本書にあわせて選んだ初公開作品も収録します。いわゆる重大事件の解説ではない、個々人による「完全主観」の平成から時代の空気に迫る一冊です。
感想・レビュー・書評
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先に読んだ『コンピュータ、どうやってつくったんですか?』の著者、川添愛さんを辿っていて見つけたもの。
Amazonより抜粋
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〈「完全主観」でたどる平成〉
〈平成時代を生きた8人の表現者が、それぞれの記憶を語る〉
2019年5月に改元を控えたいま、後世に遺したいものとは何か?
これまで平成論を語ることのなかった8人があえて平成にフォーカスして語る、一筋縄ではいかない現代社会文化論。
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私が特に興味深く読めたのは、以下お二人の寄稿。
●【川添愛さん(言語学者)/情報技術とAIから、ゆるく平成を振り返る】
先の一冊では見えてこなかった川添さんのキャラクターが大分見えてきた。とても親しみやすく、ユーモアのある方だなあ、という印象。
テーマの通り、学術的なお話だけでなく、身近なコンピュータやゲーム機器の変遷も書かれており面白い。
私がもう少し世代が近かったら、もっと楽しめただろうな…。
●【田房永子さん(漫画家)/平成0年代、女子高生ブームの時ちょうど女子高生だった私 】
全く知らない世代ではないものの、少し後、そして地方から見ていた私にとっては『そうだったんだ…!』の女子高生ブーム。
コンテンツとして女子高生を消費する〝大人〟の存在に目を向けています。
改元ブームの波に乗れず、ちょっと冷めた目で眺めていたけれど、平成の終わりに読んでみてよかった一冊でした。
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相変わらず、みかこ姉さんが秀逸
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平成の終わりに著名人たちが平成時代を総括する。
平成が終わってはや3年、平成時代とは何だったのか。振り返ってまとめよう、という(よくある気がする)本。著者は、武田砂鉄さん、ブレイディみかこさん、最果タヒさん、みうらじゅんなどの著名人で、その分野がそれぞれちがうので、違う視点から平成時代を見ているのが興味深い。おもしろい、と思ったのはブレイディみかこさんの、流行語大賞からふりかえる平成。イギリスと日本の2つの拠点を持つブレイディさんならではの視点から、新自由主義が台頭した平成という時代を捉えた。JKが消費し尽くされた時代として平成を表現した田房永子さんの章もおもしろかった。残念ながら令和になってもJKは商品であり続けている。マチズモな男社会が続く限りは優良な商品であり続けるのだろう。
そんなこんなで平成という様々な視点が述べられた後、そうして時代で区切ることの馬鹿らしさをぶち上げるのが最終章の武田砂鉄さんで、え?じゃあ今までの章って何だったの??ってなったりする。ただし言うこともよく理解できて、平成は昭和の続きに過ぎなくて、平成の始まりの時も終わりの時も昨日と変わらない日々が続くだけで、時代の区切りはほとんど全ての日本人にとって不連続的なものではなかっただろう。そういう視点から平成、そして「時代」というものも考えさせられた。
人生の大半を過ごした平成という時代、自分にとってはどんな区切りだったのか、ぼんやり考えてみるのも一興だが、一方で僕は元号などという非合理的なシステムは、少なくとも官公庁で早く廃止してもらって、情緒の世界で使われ続けてほしいと切に願っている。そういう社会である間は生産性もジェンダーも人権もずっと昭和のままであろうよ。 -
最果タヒさん、文章つまらない
武田さんとの対談も、なぜかつまらない
ブレイディさんも、なんだろう、つまらない
全体的におもしろくなかったけど、栗原さんは、いつもと同じでおもしろい -
途中で離脱
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みんないろんなことを考えてる
個人的にはブレイディみかこさんの論考が一番興味深かった -
平成とは、どういう時代だったのか。
人によって、いろんな見方があるんだなあと
素直に感心しながら読む。
どういう切り口で語るかで個性が出る。
改めて、冷静に俯瞰で見れば、
やっぱり変わった時代だったんだな。
そんな中で、わたし達は青春を過ごしてきてんだな。 -
読みやすくて面白かった
特にブレイディ、田房、砂鉄 -
一番面白かったのは川添愛、つまらなかったのは最果タヒ。
著者プロフィール
武田砂鉄の作品





