東京「多叉路」散歩 交差点に古道の名残をさぐる

著者 :
  • 淡交社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473043962

作品紹介・あらすじ

〈坂や高低差だけじゃない。東京は「多叉路」が面白い!〉
〈古道の交差点は、地形と歴史の雄弁な語り手だ〉

辻=十字路、往来の多い交通の要所。日本古来の都市空間における「辻」は、市場にも集会所にもなる自由で豊かな場所でした。
時を経て現代の東京には、古来の主街道や古道が交わるところに新しい自動車道が通り、複雑かつ特徴的な多叉路となっている場所が数多くあります。一見ただの交差点でも、そのかたわらには庚申塚や道祖神、一里塚など、「江戸以前」を感じることのできる遺産が残っている場合も。そのような面白い辻・多叉路・追分の例を、「タモリ倶楽部」出演経験もある古道研究家の著者が実際に訪れ、古地図や現代地図、現況の写真をふんだんにもちいて詳しくガイドします。新しい切り口で「歴史地形散歩」をしたい方必見の書です。

感想・レビュー・書評

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  • 東京に無数にある多叉路。
    その成り立ちと歴史の変遷から、時代の道の姿を探る。
    第1章 九叉路 第2章 八叉路 第3章 七叉路 第4章 六叉路
    第5章 五叉路 第6章 四叉路 第7章 三叉路 第8章 二叉路
    コラム①~③
    出典一覧、クレジット、掲載頁一覧、参考文献一覧、有り。

    多叉路というピンポイントを探っていくと、
    道の成り立ちだけでなく、周囲に広がる歴史が見えてくる。
    辻は多くの人々が行き交う道筋。
    昔から人が多く行き交う古道による多叉路があれば、
    新道や水道道路が加わって多叉路もある。
    古地図や明治~昭和期、そして現代の地図で考察し、
    航空写真や俯瞰写真、360度パノラマ写真で検証している。
    見えてくるのは、古代からの道、鎌倉街道の伝承、堤、
    豪族本拠地のクランク道、橋が出来たことでの新道など。
    周囲には、思わぬ名所や旧跡があったり、
    さりげなく道標や庚申塔、宝篋印塔や一里塚が佇んでいたり。
    九叉路の存在や追分、札の辻、何よりも平安時代の
    『延喜式』に記される古代東海道には驚きました。
    道一つに様々な歴史が秘められていて、面白かったです。

  • 荻窪さんの『東京多叉路散歩』が、東京散歩の参考書になる | flick!
    https://funq.jp/flick/article/572567/

    『東京「多叉路」散歩』荻窪圭著 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/616923

    東京「多叉路」散歩 | 淡交社 京都の茶道美術図書出版社
    https://www.tankosha.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=2451

  • 不思議な道に歴史あり

  • ふむ

  • 古道だけでなく水道道路や堤防も関わっていて行ったことある場所が多く、面白かったです。

  • ブラタモリでやりそう、と思ったらタモリ倶楽部に出演済みだった。

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著者プロフィール

1963年生まれ。東京農工大学工学部卒業。IT系フリーライターとしてデジタルカメラやスマートフォンの記事を書く傍ら、古地図収集と古道探索を行っている。著書に『東京古道探訪』(青幻舎)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 江戸・東京 古道を歩く』(山川出版社)などがある。「タモリ倶楽部」(テレビ朝日)に古道研究家として出演経験あり。新潮講座「東京古道散歩」や「まいまい東京」などで、東京の古道や歴史を案内する野外講座のガイドも務めている。

「2022年 『古地図と地形図で発見!鎌倉街道伝承を歩く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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