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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784473045270
作品紹介・あらすじ
〈『トッカン』『上流階級』著者最新作にして、初の"茶道具擬人化"小説!〉
〈この館には、付喪神が棲みついている。それも、本能寺の変で焼失したとされる幻の白天目茶碗の付喪神である──〉
神戸山芦屋のとある古い館で、本能寺の変で焼失したとされる名品「白天目茶碗」が掘り出された。ところが、白天目茶碗の付喪神である「シロさん」は、どうして自分が割れずに残ったのか、自分自身の来歴さえ思い出せない。シロさんはなぜ芦屋に埋まっていたのか? 本能寺の変の真相は? シロさんの持ち主である「先生」、茶道具を偏愛するアラブ人の「ほうっかむりさん」、そしておしゃべりで無邪気なお道具たち(※国宝級)が繰り広げる、異色の骨董ファンタジー!
みんなの感想まとめ
異色の骨董ファンタジーが展開される本作では、名品「白天目茶碗」の付喪神「シロさん」が主人公となり、彼の過去や本能寺の変の真相を探る旅が描かれています。神戸山芦屋の古い館を舞台に、茶道具たちが擬人化され...
感想・レビュー・書評
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"なんでも鑑定団"で聞いたことのあるような、古い茶器をはじめとするお道具たちの昔語。
形式はおもしろかったけど、やや読みにくい。
淡々と進むところが、安心して読めるとも言えるが、少し物足りない感もあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お茶の雑誌で連載されているものを読むのにはちょうどいいのかもしれませんが、単行本として読むには物足りなさが残りました。
茶器の説明をただただ読んでいる感じで、付喪神などの設定を活かして、物語としての肉付けがもう少し欲しかったです。 -
なんと淡交社が出している茶道具小説。そして、不思議なところに着地する。
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思っていたのとは違ってた。
お話としては面白いところはあったけれど、擬人化されてるのは…ちょっと苦手かな。 -
信長や徳川家など時の権力者が所有していた茶道具が付喪神になって、当時の思い出を思い思いにおしゃべりする。
織部が茶道具を割るのを見て、怖かったという付喪神や、青磁に遠慮する天目など、茶道具の違いや当時の流行などを主観的に読めて新鮮だった。
シリーズ化してほしい。 -
まさかの茶道具の擬人化小説!?
異色の骨董ファンタジー
芦屋でたまたま掘り出された白天目茶碗・シロさん
シロさんを茶漬けに使ったり日常使いしている浮世離れしている感が漂う・先生
シロさんの元々の所有者は織田信長
ということで、織田信長が所有していた茶道具さんたち全員集合~!
でもって、茶道具たちの記憶を集めて綴った本能寺の変の真相とは…
「マボロシの茶道具図鑑」と照らし合わせながら読むと楽しめます。 -
お茶の道具の付喪神達が芦屋の館に集まり、信長や秀吉を語る。
本能寺の変で消失されたとされる道具、行方不明の道具などなと。
お茶道具から語る信長さんも興味深い。 -
神戸山芦屋のとある古い館で、本能寺の変で焼失したと思われていた「白天目茶碗」が発掘された。その白天目茶碗の付喪神「シロさん」は、何故割れずに残ったのか記憶に無くて…
付喪神と言うと茶碗その物が話すのが一般的ですが、これは擬人化していて斬新でした。
付喪神達のおしゃべりも楽しくて和みました。
シロさんと先生の話し方もほんわかしてて、そこがお気に入りでした。 -
信長や本能寺の変の解釈は面白かったが、全体的に茶道具の来歴が述べられているだけな気もした。擬人化することで「説明」がお話になったのかな。茶道具に興味をもつきっかけになるかもしれない。
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上流階級が好きで、茶道具についても知りたいなーと思って呼んだら面白くなかった。。
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読了。
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擬人化された茶道具の思い、会話にクスッと笑える反面、歴史を見て来た茶道具たちの存在は重くも感じた。
誰にも、ずっとそばにいて愛着のあるものがあるだろう。それらを擬人化してみると、どう思っているのか?想像してみるのも面白いとふと思った。 -
付喪神(つくもがみ)ー100年を経過した器物に宿り、化けたり人に害をなしたりするとされる精霊。
擬人化のお話は他作品でも読んだことあるけど、今作品は茶道具。お茶に馴染みがないが、ファンタジーで雅な雰囲気を楽しめた。
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>先生がある日庭に埋まっていた白天目を見つけたら付喪神のシロさんが付いてきた。
>シロさんは記憶の欠落があるのでどういう名物か推理しようとする先生。この辺がメインテーマかと。
>そして茶道具のウンチクものでもある。名物とはなんぞや、茶とはなんぞやとかも。
>これと言ったことは起こらない。付喪神たちが語り合っている。
>本能寺の変の真実は? ここらで現実世界(歴史)の謎を解こうとするミステリになっていたりする。
>鑑定団を観ていた時期もあったので、先日読んだ同じ著者の戒名の話よりは親しみやすかったけどそれでもなかなかマニアックですなぁ。
■茶道具の付喪神たちについての簡単な単語集
【犬山灰被:いぬやまはいかつぎ】黒い天目茶碗の付喪神。信長が所有していたことがある。黒い肌に星屑のような銀色をまとわせている。
【上さま】シロさんの前の持ち主。安土の城に住んでたらしい。って、あの人やん!!
【美しい松本さん】青磁茶碗、安土でシロさんと一緒だった松本青磁の付喪神。ナルシスト。
【高麗さん】高麗茶碗の付喪神。信長が所有していたことがある。
【小茄子さん】珠光小茄子の付喪神。茶入れ。関西弁でしゃべる。今の持ち主はほうっかむりさんで外国に自家用機以外で行くときは先生に預ける。シロさんとは安土のお城以来のつきあい。珠光さんという奈良のお坊さんが主人だったこともある。元々は播磨法師という人のもので師匠の珠光さんに進呈したが小粋すぎて趣味ではなかったようだ。波乱万丈で国内では持ち主が始終変わりさらに外国に流れ転々とした。
【護法童子】鴉のような羽を持つ精霊。付喪神が百鬼夜行化しないよう見張っている。イザとなったら破壊する。というか破壊したがってるフシがある。ざっくり言えば「妖怪警察」。護法童子組織は横のつながりは薄い縦割り社会のようで他の地域のことはよくわからない。
【佐保姫】茶壺の付喪神。おしゃべり。秀吉が所有していた「太閤組」。東山様(足利義政)由来。
【三条の迎賓館】「先生」が暮らしている家。山芦屋にある。あまりにも来客が多いので地元では「三条の迎賓館」と呼ばれている。
【珠光青磁】茶碗の付喪神。信長が所有していたことがある。当時の人気ナンバーワン茶碗。
【シロさん】白天目の付喪神。長い間土に埋もれていたようだ。織田信長が所有していたようだ。本能寺で焼けたはずなのだがなぜか先生の家の庭の土中に埋められていた。しかし四百年分の記憶が抜けているのでなぜそうなったのかはわからない。
【水車の屋敷】先生が住んでいる屋敷らしい。親戚から受け継いだ。「三条の迎賓館」はその屋敷の中にあるということか?
【捨子】茶壺の付喪神。おしゃべり。秀吉が所有していた「太閤組」。東山様(足利義政)由来。
【先生】芦屋に住んでいる。付喪神が突然現れても動じない人物。仕事とプライベートで世界中を歩き回っているらしい。食文化に詳しい。が、自宅での食生活は適当。庭にリスを呼びたいと執念を燃やしている。寒い日の朝はモーニング昆布出汁を数杯。どんな人物かいまいち摑めないが実業家ではあり文化人でもありかなりの富裕層のようだ。茶道具にはさほど詳しくはなく名物かもしれないシロさんも茶わんとして、とんすいとして日常的に駆使されている。それは正しいとは思える。
【総見院様】織田信長のことと思われる。
【付喪神】長く手元に置いてもらって、使ってほしいと思ってるようだ。
【でめさん】出目金と錦鯉の交配種のような巨大な出目金。猫にも負けない。
【箱入】大きな茶壺。天皇や将軍に茶を送るための御用茶壺だったらしい。
【ひづみ】茶碗の付喪神。侘助とはいいコンビ。ぼってりしてちょっと歪んだ形。変人古田織部に見出された。現存していることを持ち主が明らかにしていないので博物館等での展示会へのお呼びはかからない。
【ほうっかむりさん】骨董好きのアラブ人。超超大富豪。財力は無限大。
【三ケ月】天下無双と言われた茶壺の付喪神。傷がある。いつも眠たがっている。信長のもとにいたことがある。
【山芦屋】芦屋の山手側に先生の家はある。六甲山登山口の近くらしい。昔、そこら辺に暮らしてたことがありました。毎日坂を登り降りせなアカンのでけっこうしんどかった。近所にフランク・ロイド・ライト設計の建築がありました。
【侘助】茶入れの付喪神。ひづみとはいいコンビ。徳川家の宝物。現存していることを持ち主が明らかにしていないので博物館等での展示会へのお呼びはかからない。 -
茶器についての説明書みたいな感じ。外観や由来やその時代背景を語らせているというか。
著者は信長好きなのかな?大分贔屓目な気がする。
擬人化しなくてもいいような気もするけど、どういう状態で人の目に見えるのか、ちょっとわからなかった。 -
茶道雑誌の「なごみ」に連載されていた、有名なお茶道具を付喪神としてキャラクターに据えた不思議な物語だ。
舞台は、兵庫県芦屋にある古いお屋敷。先生と呼ばれる男性が、ある日庭を掘り返していて茶碗を見つける。
なんの変哲もない白い茶碗かと思っていたら、付喪神が現れて、「白天目」と名乗る・・・というストーリーだ。
この白天目は織田信長が愛用し、本能寺の変で行方知れずになった、と言われているお茶道具で、その他、現在では行方が知れないが有名な茶道具がぞろぞろと出てくる。
どうしてもその茶道具の説明をしなくてはいけないので、歴史や由来の説明が多くなるのと、基本、付喪神をはじめとする登場人物たちのやり取りだけで物語が終始するので、茶道具や茶道に興味がないとちょっと退屈かもしれない。 -
思ったより軽めな1冊でした。
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付喪神となったお道具たちが語る上様たちのお話。
本能寺の変は男性更年期障害説? -
芦屋山手の先生と彼が掘り出した白天目茶碗の付喪神シロさんとの日々。記憶のないシロさんに思い出せるよう芦屋と在原業平との故事を調べたり古いお道具仲間と出会えるようお茶会を開いたり。そのお道具達の同窓会的なお喋りが歴史を語っていて面白い。特に本能寺の変についての解釈など楽しく読みました。
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長いこと生き抜いてきたお道具さんたちが目にしてきた歴史の点と点を繋いで、白天目のシロさんの出自を明らかにするという、斬新な物語。視点が興味深い
著者プロフィール
高殿円の作品
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