ここからどう進む?対話型鑑賞のこれまでとこれから アート・コミュニケーションの可能性
- 淡交社 (2023年9月4日発売)
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感想 : 13件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784473045638
作品紹介・あらすじ
〈「アートは難しい、わからん」から「わからない。だから興味がわく」へ。〉
〈アートはわからない!と思っている人にこそ触れてほしい「対話型鑑賞」。〉
1980年代後半ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された対話型の美術鑑賞法(VTC)は、その後派生したVisualThinking Strategies(VTS)をふくめ、日本では「対話型鑑賞」として徐々に広まりました。近年、この鑑賞法は美術鑑賞のみならず教育現場や医療、サイエンスの分野でも評価され、さらにビジネス界にも普及しつつあります。本書は各分野の専門家が対話型鑑賞の現状を把握し、問題や課題を浮き彫りにした上で、対話型鑑賞の可能性を見つめ直す一冊です。
※2022年夏に開催されたフォーラム「対話型鑑賞のこれまでとこれから」をもとに書籍化。
みんなの感想まとめ
アートや教育、ビジネスなど多岐にわたる分野での「対話型鑑賞」の実践と可能性を探る一冊です。読者は、対話型鑑賞が持つ力を実感し、参加者自身の思考を引き出す重要性に気づくことができます。特に、個々の認識の...
感想・レビュー・書評
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起業教育というか、マインドセットの醸成にこの手法が使えないかと思って集中的に読んでいる。やはり、知識や経験、事例をいくら説明しても、本人のものにならなければ意味がなく、次の行動に繋がらないと思う。参加者に自分ごととして考えてもらいアウトプットとすることと、それで対話して落とし込んでいくこと、他者の意見に気づくことなど、基本は変わらないんだけど、実際にどうするかが問題。美術における対話鑑賞に必要な姿勢と、ティナ・シーリグが提唱する「創造性を高めるポイント」が重なっていることも面白い。「観察、自分の思い込みや前提を疑う、関連性をつなげていく、問題の捉え方を変える、空間を活用する、チームワーク、時間を意識する、失敗から学ぶ、態度」「わかった気にならないで問い続ける作業」「鑑賞者の鑑賞を鑑賞すること」「未知を既知に変えると学びの意欲がます」「自由に考えて良いか、鑑賞者の答えが全て等しく正解ではない」などなど。あと、会社組織における考えたかへの応用も解説されてて、社員の課題感と対話によって、経営層の理念=Whyを変えるということ。Whyは絶対という考えが前提だったので、これは新鮮。もう少し考えたい。いろいろ参考になることがあり、プログラムができそう。
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美術館、学校教育、科学と医療、ビジネスの場で、美学の側面、ファシリテーターの育成と課題まで、「(日本での)対話型鑑賞のいま」に多方面から光を当てて、現在地点の確認ができる本。
「対話型鑑賞とは何か」の理解が、人によってここまでバラバラなのかと驚いた。(自分の認識も全体の中の一部だった)そして対話型鑑賞を何に、どんな目的のために使うのかも、人によって全然違っている。
まさに本のタイトル通り、「これまでとこれから」を俯瞰するのに良い本でした。
本書の中では「対話型鑑賞が日本でだいぶ普及した」と認識されているが、それはまだまだ主にアートや教育業界の中であって、まだまだ一般的には知られていないのでは?少なくとも80年代生まれの自分の周りには全然知られていない。
対話型鑑賞も、例えばサッカーとかカラオケみたいに、ちょっと遊びでやってみるだけの人も、作品鑑賞の高みを目指す人も、どちらも共存できたら良いのになと思った。
対話型鑑賞が一時のトレンドで終わらずに、これからちゃんと世の中に根付いていくといいなと思います。 -
2023.09.16 対話型鑑賞はとても面白いし好奇心をくすぐられるが、とてもカオスだということもよく理解できた。核がないままに、四方八方に拡散している状態という言葉が浮かんだが、果たして言い当てているのかすら良くわからない。でも、そそられるのだ。
