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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784473045904
作品紹介・あらすじ
〈おしゃべり好きな大阪人のコーヒーブレイクを支える、知られざる喫茶店のヒストリー〉
〈日本一喫茶店の多い大阪のコーヒー史を辿る一冊〉
江戸時代より「天下の台所」として栄え、近代以降も東京に並ぶ大都市として、特に「食」に関しては京都に勝るとも劣らぬ文化をもつ大阪。本書は、明治維新よりさまざまな業態を生み出し、全国に影響を与えた大阪のコーヒー史を軸に、大阪の喫茶店の系譜を紐解く一冊です。時代ごとに著名な喫茶店、焙煎業者、カフェなどをキーワードにしてその関連性を明らかにしつつ、「日本一喫茶店の多い街」の個性溢れる過去と現在に迫ります。
感想・レビュー・書評
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メディアが取り上げる喫茶店はどうしても東京中心になる。
今回の本は、大阪の喫茶店にフォーカスしている。
大阪にも味わい深い喫茶店が多くある。
最初に数軒の写真が載っている。
その中に1947年に創業したマズラの店内の様子が写っている。
近未来的な空間が個性を出している。
店の名前も個性的だ。「マズラ」の由来は、インドネシアのマドゥラ島だった。
創業者で台湾出身の劉盛森さんが19歳のときに訪れた時のことがきっかけ。
大阪最初のカフェは明治末期に川口居留地に開店した「カフェー・キサラギ」と言われている。
開業年については諸説あり、早いものでは1907年、遅いと1912年。
川口は、大阪湾に注ぐ安治(あじ)川と木津(きづ)川の分岐点に位置し、1868年に川口一帯が外国人居留地となった。
建物に関して、銀座で開業した「カフェー・プランタン」と比べて「貧弱極まるもの」と「大阪カフェ源流考」(「上方」第27号、創元社 1933年所収)で、寺川進が記している。
メニューはどのようなものか非常に気になるが、著者は見つけることができなかった。
大阪で現役最古の喫茶店、「平岡珈琲店」がある。
1921年創業と100年を超えて、船場のオフィス街で営業している。
大阪発の珈琲店で各地に支店を広げ、飲み物やスイーツを発売している「丸福珈琲店」。
1934年、当時の盛り場だった新世界、飛田新地の近くにある今池町にコーヒー専門店「丸福珈琲」を開業した。
戦時中にコーヒーを飲みたい常連客向けに密かに営業していたとありビックリ。
先が見えない中で、丸福珈琲店の伊吹貞雄氏が、お金があるうちに、生豆から砂糖、バターなどを買い込んで、2階建ての家が倉庫のようになったそうだ。
備えあれば憂いなしというがそのとおりだな。
大阪の知られざる喫茶店の歴史を知ることができて興味深い。
今度、大阪に行く機会のあるときに、いろいろな喫茶店を訪れてみたくなった。
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