マハーバーラタ 下 (レグルス文庫 150)

制作 : 奈良 毅  田中 嫺玉 
  • 第三文明社
4.25
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本棚登録 : 25
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (816ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784476011500

感想・レビュー・書評

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  • クルクシェートラの戦い後半。
    パーンドゥ家とクル家は従兄弟同士だが殺し合う。
    ドゥルヨーダナの疑念が両家に亀裂を生んだけれど、私はパーンドゥよりクルの、もっと言うならカルナの方が好き。彼は育てられた家の身分の低さから大変な苦労をするし、数々の呪いを受けてしまうけれど、実力努力、養父母への尊敬やドゥルヨーダナへの恩義も素晴らしい。彼の戦う姿を強い、だけでなく美しく描写していたのも印象的だった。
    反対に女性や師匠、権力者にモテて神にも寵愛されるアルジュナはそこまで何も思わないし、ビーマは1人だけ残虐描写が凄い(どうして?)。ユディシュティラは聖人のように描かれるけど、兄弟が死ぬかもと作戦を無視して右往左往する姿や最終章の様子から、迷いのない完璧な人物ではないのだなあと感じた。

    物語終盤、表舞台から去る時に森や山へ行く、という描写があるが、出家を思わせる。しかも寺でのんびり隠居というのではなく、まあ死にに行くような感じだ。

    ある場面で素晴らしい判断をすると天から花が降ってくる独特の演出は面白かった。あとドゥリーヨダナの妹登場しなかった。

  • クルクシェートラでの両軍の大将がそれぞれ考えが甘かったり、狭い思考だったりと、兄弟、諸部族の王たちが何故彼らのために戦うのかが自分には分からない。
    ダイジェスト版的な本だったから?
    もっと詳細な筋の本を読めば理解できるのだろうか。

    しかし、肉体を離れて初めて恩讐を超えられる、と言う終わり方には何となく納得できた。

  • 「マハーバーラタ」の概要というか、短縮版としてはなかなかに優れものだと思う。下巻は「ビーシュマの巻」の途中から最終巻まで。

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