スカラムーシュ (レグルス文庫 196)

  • 第三文明社 (1991年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (246ページ) / ISBN・EAN: 9784476011968

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  • 「もし風車が強すぎるようでしたら、風の方を何とかするように努めてみるつもりです」主人公が立ち上がる時の言葉が、印象的です。ドン・キホーテではない、と。

    時代は、『ベルばら』と被るのでしょうか? フランス革命期。

    ”風”を変えるとは、一足飛びにはいかない。主人公は、アジテートしては扇動罪で追われ。舞台で糾弾すれば騒動となり逃げ隠れる。だから、スカラムーシュの名の通りなのかもしれない。

    恐らく、決闘までの計画を立てて準備したわけではないが、くすぶっていた火種を煽ることで、結果として、フランス革命に繋がった。そしてその流れに乗った/乗せられたのか、そして、”風”を変えた彼は、議員となって、侯爵と対峙することになる。

    主人公が紆余曲折を繰り返し、追われる場面は、当時のフランスが、第三階級が何をしても貴族の前には、無力であることの暗示でしょうか? そして、ブルジョアの一員(剣術師範の経営者)となって、はじめて、革命に加わることになる。第三階級といえども、底辺からトップまでは違いがあったんだと思い知らされる。(革命を起こす張本人は虐げられた民衆ではなく、裕福なブルジョワジーたちである、との言葉通り)

    最後は、囚われの3人をパリから脱出させるため、築き上げた地位を捨てる。それでこそ、「何か事件が起こると、たちまち逃げ腰になる」役割の道化の真骨頂!。実際には、逃げざるをえない立場ですが。

    冒険活劇は、逃亡するところでエンディングを迎える。ぜひとも、この後、フランス革命の中での”道化師・スカラムーシュ”の役割をみてみたかった。

  • フランス革命を背景にしたロマンス。

    アンドレ・ルイ。弁護士から道化役者に、さらに激動の時代を舞台に演じる姿を変えていく。そこには殺された親友との友情と一人の女性への変わらない思いがあった。

    革命と呼ばれるものが、殺人に至る暴力の連鎖に過ぎないとすれば、それは、何も変わっていないということだ。

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