- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784476012095
感想・レビュー・書評
-
美しい。
もったいなくて、
美味しいお菓子を味わうように
毎晩寝る前に少しずつ読んだ。
また繰り返して読む。
聖書の詩篇より心に沿うのは
なぜなのだろう。
自然への讃歌の多さだろうか。
「おんみ」という言葉には
どうしても馴染めず、
「主」と読み換えて読みようにしたが、
翻訳自体は素晴らしいと思う。
原語(英語)と比べると
巧みな翻訳ぶりがよくわかる。
美しい日本語訳を残してくれて
感謝する。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.94/132
内容(「MARC」データベースより)
『今世紀インドが生んだ大詩人、ラビンドラナート・タゴール。彼のノーベル賞受賞詩集を、詳細な訳註・解説と共に紹介する。またイェイツによる序文、英文ギタンジャリも収録した1冊。』
原書名 : 『Gitanjali』
著者 : ラビンドラナート・タゴール (Rabindranath Tagore )
訳者 : 森本 達雄
出版社 : 第三文明社
新書 : 243ページ -
1913年アジア人に与えられた最初のノーベル文学賞受賞対象作品。
宗教的側面も感じられるが、全編通しての美しい詩的表現が素晴らしい。
宗教関係なく、悩んでるときや悲しいとき、苦しいとき、何かの救いのきっかけになる一冊である事に間違いなく、この書物を世界中の人々が何年にもわたりよんでいることでしょう。
特に、90篇以後の死に関する項目については、本当に心を奪われました。死は最後に生を完成させるもの。
私たちが本当に生きるためには、死をもっとみつめなければならないのですね。
何回も手に取り熟読していきたい一冊です。 -
神様を敬う詩集です。
作者はインド人なので彼の宗教の神様に対して想いを詩に込めていますが、
私は幼稚園がキリスト教だった影響でイエズス様やマリア様と思いながら詩を読んでいました。
なので自分が信じる宗教の神様と思いながら読むと良いと感じました。
詩集の中の言葉遣いが大変丁寧で、心落ち着かせながら読む事が出来ました。
年末年始の時間がある今にじっくりと読んで欲しい本です。 -
美しい。
でも、「おんみ」という言葉に慣れていないため、少し違和感があった。
聖路加病院の日野原先生も御推薦の詩人。
『死ぬ瞬間』でも彼の詩を紹介している。 -
ピーター・ブルックの「マハーバーラタ」の音楽を担当していた土取利行さんが参加していたアルバム、シャルミラ・ロイのタゴール歌曲集から興味を持ち、手に取った本。
かれこれ20年以上前。。。
英語でタゴールが書いた詩の日本語訳。ひらいたところを読むとなんだか心がふんわりしやすよ。でも実はものすごい決意というか、厳しさのある愛の詩。神様?恋人?相手は誰にしろ、愛って強いもんなんですよなあ。 -
「この★は巻末の英語版のところへの評価です。」
日本語訳はやたら癖が強く
キリスト教色が強くて読むに堪えないが
巻末の英語版は見事としか言いようが無い。
難しい英語を使っているわけではないので
ちょっとした辞書があれば簡単に読めます。
英語での読書の楽しみを得るのに最適であり、
詩としての出来も素晴らしい。
これ以上の詩人を探すのは英国でも米国でも難しいでしょう。
心に染みいる英語です。 -
岩波版「タゴール詩集」は絶版。
こちらは第三文明社版