わが非暴力の闘い (レグルス文庫)

  • 第三文明社
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 20
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784476012378

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ガンディーの自伝や雑誌に投稿した論文を集めたモノ。
    以前読んだ時よりもはるかに感じるところが多かった。ということは私も変わったんやな!
    前に読んだ時は、宗教に対する無意識の抵抗ですんなり入ってこなかった。
    それと、ガンディーの伝統を重んじる考え方と、同時期に読んでいた夏目漱石の「わけもわからないような時代に流されるのはいやである。さりとて、それに逆らって旧時代にこだわりつづけるのはもっと愚かである」という言葉との間で揺れてたなぁ。



    この本は、前半はガンディーの生涯を追う。
    かっこいいです、ほんまに。
    後半は医者や弁護士といった高給の人間を批判したり(金儲けのために国家に貢献している者がそれ以外の者より何故偉いのだ、みたいな)、機械化に疑問を唱えたり。
    第2章の「機会文明か人間の文明化」は読みごたえがあると思う。
    でもこれは『ヒンド・スワラージ』収録の論文なので、そっちのレビューに書きたいと思う。
    最終章では彼の信念について、そして宗教のついて書いていて。
    宗教の重要性を認識することができた。
    宗教っていうのは、幸せを感じる能力を助けるものなんやと思う。
    私は「貧しいしよりどころがない、あるいは不安やから宗教を信仰するんや」と思っていたけど、そして多分それもほんまやけど、ポジティヴな意味でこのことをとらえることができるようになった。
    現代人はお金が神やから、持っているお金、消費する量が幸せのものさしになる。これも一種の宗教なんかな。物神主義。

    アインシュタインも未来そうなるやろうと述べてたけど、だんだんガンディーがこの世に存在したことが信じられないと思ってきた。
    信仰が厚ければ、あんな精神力になれるんやろうか。
    でも、現代人は遠い国の人間に想いを馳せることも、ましてや隣人を愛することもできないぐらい信仰心はないあるいは都合のいいような信仰しかしていない。この状態から、ガンディーみたいに本気で国の平和、それをもって世界平和を目指して行動できる人間が生まれるのかどうか…
    まずは人間を取り戻さなあかん気がする。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

ガンディー 1869~1948。インドの思想家、政治家。マハートマ(偉大なる魂)の名で知られる「インド独立の父」。本名、モーハンダース・カラムチャンド・ガンディー。イギリスに留学し、弁護士資格を取得。南アフリカで弁護士活動をおこなうとともに、人種差別の撤廃運動に参加。インド帰国後は、非暴力・不服従運動、抗議のための行進、断食などを通じて、独立運動を指導した。/森本達雄(もりもと・たつお) 1928~2016。和歌山市生まれ。同志社大学神学部卒業。インド国立ヴィシュヴァ・バーラティ大学(通称タゴール国際大学)准教授を経て、帰国後、名城大学教授等を歴任。名城大学名誉教授。現代インド思想・文学専攻。著書に『ガンディー』(講談社)、『インド独立史』『ヒンドゥー教──インドの聖と俗』(以上、中公新書)、『ガンディーとタゴール』(第三文明社)など。訳書にガンディー『獄中からの手紙』(岩波文庫)、『原典でよむ タゴール』(岩波書店)、ネルー『忘れえぬ手紙より』(みすず書房)、ガンディー『わが非暴力の闘い』、K・クリパラーニ『タゴールの生涯』、『タゴール著作集』(以上、第三文明社)など、多数。

「2018年 『『ギーター』書簡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ガンディーの作品

ツイートする
×