よりよく生きるということ

制作 : Erich Fromm  小此木 啓吾  堀江 宗正 
  • 第三文明社
3.89
  • (9)
  • (7)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 136
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784476032284

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 現実主義という磐石の岩の上にのみ、生や自分あるいは他者に対する信仰は立てられるべきものである。とありました。その現実主義とは、悪を見抜く能力のこと。イリュージョンの中に仕合せや生きる価値や目的を求めていると必ず毒を含んだ結果が待っている。イリュージョン…人間の欲求を満たすためのまやかしは商業として果てしなく成立している。社会システムが要求する限り個人がどこまでその中で真の生を生きられることが出来るのか、、、わからない。悪を見抜く力が賢さであり、現実主義であると同時に、馬鹿でいることのほうが逆に賢い生き方であるともいえるのではないだろうか。

  • 『生きるということ』を上梓する際に削った部分を、今回『よりよく生きるということ』として再構成している。

    フロムがなぜ削ったかについては、この部分が安易な自己啓発として見られたくなかったためだという。
    こうすれば苦しまずに良き生を生きられますというのはありえないのに、人々は痛みを伴わない自己成長を望むので、誤解されたくはなかったということだそうだ。

    中身は、理論的であるが、実践的なものがないわけではない。
    実践的なものとして、瞑想や自己分析、集中すること、気づきなど少々難しいものがある。

    よりよく生きるためにどうすればいいか、たくさんのヒントを与えてくださった御本というのは間違いない。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

エーリッヒ・フロム (Erich From)
1900年ドイツ・フランクフルト生まれ。フロイト理論にマルクスやヴェーバーを接合して精神分析に社会的視点をもたらし、いわゆる「新フロイト派」の代表的存在とされた。また、真に人間的な生活を可能にする社会的条件を終生にわたって追求したヒューマニストとしても有名である。しだいに、禅や東洋思想へも関心を深めた。
著書に、『愛するということ』『悪について』『生きるということ』『フロイトを超えて』『希望の革命』『反抗と自由』『人生と愛』『破壊』(以上、紀伊國屋書店)ほか多数。1980年歿。

「2016年 『ワイマールからヒトラーへ〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

エーリッヒ・フロムの作品

よりよく生きるということを本棚に登録しているひと

ツイートする