みんなやわらかい―谷川俊太郎詩集 (詩を読もう!)

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  • 大日本図書
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784477010540

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    あい

    あい 口で言うのはかんたんだ
    愛 文字で書くのもむずかしくない

    あい 気持ちはだれでも知っている
    愛 悲しいくらい好きになること

    あい いつでもそばにいたいこと
    愛 いつでも生きてほしいと願うこと

    あい それは愛ということばじゃない
    愛 それは気持ちだけでもない

    あい はるかな過去を忘れないこと
    愛 見えない未来を信じること

    あい くりかえしくりかえし考えること
    愛 いのちをかけて生きること




    まる

    こんぱすで かいに まるをかく
    どこかとおくへ ひとりぼっちで
    いってしまいたいとき
    まるにじぶんを とじこめる

    ぼうきれで じぶんに まるをかく
    だれかをおもいきり ぶちたくて
    どうしてもぶてないとき
    まるときもちを あそばせる

    からだごと そらに まるをかく
    どうしてどうしてと たずねても
    なにもこたえが みつからないとき
    まるをあしたへ ころがしていく

  • 谷川俊太郎氏の「ことば」は確かにやわらかい。綿のようなふわふわとした「ことば」は僕らに子供の心を思い出させてくれる。大人になった今だからこそ、子供の頃の景色や気持ちを再発見させてくれる。それが谷川俊太郎氏の「ことば」の力なのだろう。

  • 「ぼくはこうこくがすき こうこくをみるとわくわくする こうこくをきくとそわそわする こうこくをよむとくらくらする」

    というこの中に入っている「こうこくばんざい」という詩を読んでいてつい「うわっ!!」と声を上げる。
    よくよく知っている企業の固有名詞が入っているじゃないか!!びっくりしたぁーー。と同時に嬉しくなったりする。
    そっか、谷川さんは知っててくれたのか、となんだか嬉しい。
    この「こうこくばんざい」はコミカルでにやにやして、最後の「私たちの星」にはいたく深く感激する。
    谷川さんは、子どもになって詩を書くこともできるし、すごく宇宙から詩を書くこともできて、本当の本当に詩人なんだなぁ、と。
    こころがふわっと暖かくなる。

    【8/26読了・初読・市立図書館】

  • 「まる」が好き。

  • 優しぃ気分になれる本(´▽`)

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著者プロフィール

谷川俊太郎(たにがわ しゅんたろう)
1931年、東京生まれ。父に、哲学者・谷川徹三。現在の東京都立豊多摩高等学校を卒業し、1948年頃から詩作の活動を開始。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』出版。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で多岐に渡る活躍を続けている。
翻訳については、ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』や『スイミー』、ゴフスタインの絵本の数多くを手がける。詩集に『ことばあそびうた』、『みみをすます』、『日々の地図』、『はだか』、 『世間知ラズ』など、エッセー集に『散文』、『ひとり暮らし』、絵本に『わたし』『ともだち』『もこ もこもこ』、詩集に『シャガールと木の葉』、『すき』、『詩の本』、『トロムソコラージュ』など。
萩原朔太郎賞、鮎川信夫賞、三好達治賞、朝日賞など多くの受賞歴がある。

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