みんなやわらかい (詩を読もう!)

  • 大日本図書 (1999年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (96ページ) / ISBN・EAN: 9784477010540

みんなの感想まとめ

心に響く言葉が詰まった詩集は、忘れかけていた子供の頃の感情や思考を呼び覚ます力を持っています。著者は、愛や思いを繊細に表現し、読むたびに新たな発見を与えてくれます。特に「愛」や「まる」といったテーマは...

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃漠然と考えていたこと、忘れてしまったことを言葉にするのがとても上手い著者。
    読むたびに心に残る詩は違うように思えた。
    手元に置いて読み返しても良いかもしれない。

  • 気に入った詩

    あい

    あい 口で言うのはかんたんだ
    愛 文字で書くのもむずかしくない

    あい 気持ちはだれでも知っている
    愛 悲しいくらい好きになること

    あい いつでもそばにいたいこと
    愛 いつでも生きてほしいと願うこと

    あい それは愛ということばじゃない
    愛 それは気持ちだけでもない

    あい はるかな過去を忘れないこと
    愛 見えない未来を信じること

    あい くりかえしくりかえし考えること
    愛 いのちをかけて生きること




    まる

    こんぱすで かいに まるをかく
    どこかとおくへ ひとりぼっちで
    いってしまいたいとき
    まるにじぶんを とじこめる

    ぼうきれで じぶんに まるをかく
    だれかをおもいきり ぶちたくて
    どうしてもぶてないとき
    まるときもちを あそばせる

    からだごと そらに まるをかく
    どうしてどうしてと たずねても
    なにもこたえが みつからないとき
    まるをあしたへ ころがしていく

  • 谷川俊太郎氏の「ことば」は確かにやわらかい。綿のようなふわふわとした「ことば」は僕らに子供の心を思い出させてくれる。大人になった今だからこそ、子供の頃の景色や気持ちを再発見させてくれる。それが谷川俊太郎氏の「ことば」の力なのだろう。

  • 谷川俊太郎さんが、この本について語っていたことが気になって、手に取った本。

    「書名の『みんなやわらかい』っていうのは、とにかく佐野洋子体験を軸として、ぼくは秩序から混沌っていうものに目を開いていたわけですからね。混沌が大事であると。それからかたいものからやわらかいものへ、現実的なものからもっと内的にリアルなものへというふうに、自分がシフトしていく過程なわけ、観念的に言うとね。それは要するに、男性性から女性性へってことなんですけどね。その女性性の本質を佐野さんに教えてもらったということは、すごく大きい。」

    挿し絵も可愛くて可笑しい。
    5歳の息子が、急に読んで!って言ってきて、1編読んだら、「もっと!」ってせがんできてびっくり。子どもごころにも面白さが伝わったのかしら。
    「クリスマス」は、最近近所のコンサートで聴いた曲でもあって、私も子どもも、「あ!あれや!」って笑った。

  • ふわふわ、とか。谷川俊太郎さんの柔軟性のある詩集が響く。みんなやわらかいなど、朗読の仕方で印象が変わる。そんな楽しむことを教えられた。

    あっかんべ
    げんき
    かがみ
    ピアノをひくひと
    むかしのよる
    みんなやわらかい
    きつね
    まる
    ひみつのともだち
    さようなら
    ふとん
    ノルウェーのしらべ
    クリスマス

    特に
    私たちの星
    がお気に入り。

  • 「ぼくはこうこくがすき こうこくをみるとわくわくする こうこくをきくとそわそわする こうこくをよむとくらくらする」

    というこの中に入っている「こうこくばんざい」という詩を読んでいてつい「うわっ!!」と声を上げる。
    よくよく知っている企業の固有名詞が入っているじゃないか!!びっくりしたぁーー。と同時に嬉しくなったりする。
    そっか、谷川さんは知っててくれたのか、となんだか嬉しい。
    この「こうこくばんざい」はコミカルでにやにやして、最後の「私たちの星」にはいたく深く感激する。
    谷川さんは、子どもになって詩を書くこともできるし、すごく宇宙から詩を書くこともできて、本当の本当に詩人なんだなぁ、と。
    こころがふわっと暖かくなる。

    【8/26読了・初読・市立図書館】

  • 「まる」が好き。

  • 優しぃ気分になれる本(´▽`)

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著者プロフィール

谷川 俊太郎(たにかわ・しゅんたろう):1931年生まれ。東京府豊多摩郡杉並町(現:東京都杉並区)出身。52年に第一詩集『二十億光年の孤独』でデビュー。『日々の地図』で読売文学賞、『よしなしうた』で現代詩花椿賞、『はだか』で野間児童文芸賞、『いちねんせい』で小学館文学賞、『女に』で丸山豊記念現代詩賞、『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞、『トロムソコラージュ』で鮎川信夫賞、『詩に就いて』で三好達治賞等多数受賞。『六十二のソネット』『落首九十九』『うつむく青年』『ことばあそびうた』『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』『定義』『コカコーラ・レッスン』『minimal』『私』『虚空へ』など。2024年逝去(92歳)。

「2026年 『はだか 谷川俊太郎詩集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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