- Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
- / ISBN・EAN: 9784477020792
感想・レビュー・書評
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大日本図書の世界の翻訳幼年童話集「ゆかいなゆかいなおはなし」シリーズ。
https://www.ehonnavi.net/special.asp?n=1005
スコットランドのお話です。
アンガス少年のお父さんは靴下工場を持っています。工場には機械があって、カタコト、カタコト、クルクル、ブルン、ブルンと、どんな靴下でも編めます。でも最近街の人達は大きなデパートで靴下を買うので、アンガスの家の靴下は売れません。
アンガスの家の木にはスズメがたくさんいます。冬になり、アンガスは仲良しのスズメたちが寒がっていることを気の毒に思います。そうだ、スズメにも靴下が必要だ!
アンガスはお父さんの機械で世界で一番小さな靴下を編みました。先の真っ赤な横縞のあったかい靴下です。やがて街中のスズメたちはアンガスの靴下を履くようになります。そして人々は、先の真っ赤な横縞のあたたかそうな靴下を履いたスズメを見るのです。興味を持った街の人々はアンガスの靴下工場を訪ねて…。
挿絵は白黒に赤だけが色付いています。アンガス少年のキルト、工場の毛糸、しましまの靴下。
話は可愛く、絵の赤も温かいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
くつしたという文字が色つきになっているところが、魅力的だと思った。
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アンガスのおうちは靴した屋さん。お父さんらたちは、どんな靴したでも作れる機械で作った靴したをお店で売っていました。けらど、おおきなお店が近くにあって、最近は機械も止まっていることが多くてアンガスは寂しく思っていました。そんなある日、アンガスはすずめが寒そうにしているのを見て、良いことを思いつきました…
良いなぁ、心があったまるなぁ。アンガスの優しさはもちろんのこと、すずめたちが寒がったりよろこんだりするのも愛嬌があって楽しい♪ 低学年の子に迷うことなく勧められるおはなし。 -
家業のくつした工房は大手に押されて経営か芳しくない。
アンがスが、寒そうにしているすずめにくつしたを作ってやると…
アンがスとすずめの暖かい交流が描かれている。
絵がとてもかわいらしい。
このおはなしの舞台は、なぜスコットランドなんたろう?
また、くつしたを作ってほしがっているすずめか「どうぞ」というところ、、もっとピッタリくる日本語にしてほしいな。 -
図書館本。さいたま市図書館定番児童書リストから。長女が一人読み後に「面白かった」と。最後のくだりが呑み込めなかったようだけど。5歳半、どんな本もまず一人読みで読む。その集中している様をチラ見してその可愛さにニヤニヤ止まらない母です。
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普通に面白く読みました!娘にとっては、表紙が魅力的でなかったらしく、「こんなの嫌だな」と読み聞かせを拒否していましたが、読んだら、とても楽しく聞いていました。なんといっても、すずめが可愛らしい。明日から、小鳥を見る目が変わりそうです。それにしても、表紙。息子は、こういう表紙が大好きだったのになあ。女の子ウケしないのかもしれませんが、私も、息子と同様、この表紙好きです。
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寒そうにしているものを見て、暖めてあげたいと思う気持ち。
そんな大切な思いやりがお話しになった本です。
そして、すずめの恩返し。
…と、日本でも動物の恩返しの童話や昔話は沢山ありますが、どうも湿っぽいものや、悪者との対比が多いなぁと思うのです…。
この本は、心温まる、安心して眠れる本です。