ぼくはくまですよ (こころのかいだん)

  • 大日本図書 (2018年12月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (84ページ) / ISBN・EAN: 9784477031606

作品紹介・あらすじ

熊が冬眠から目覚めると、そこは工場の真ん中でした。「ぼくは熊ですよ」と言っても「ここに熊なんかいるはずない!おまえは人間だ!」と誰にも信じてもらえません。ついには社長室にまで連れて行かれて…!?思い込みの激しい人間と、ひょうひょうとした熊のやりとりがユーモラス。笑いの中に、少しドキリとするお話です。

みんなの感想まとめ

冬眠から目覚めた熊が、工場の中で自分が熊であることを主張するも、周囲の人間には信じてもらえないというユーモラスな物語が展開されます。コミカルなやりとりの中には、思い込みの激しい人間や自分で考えることを...

感想・レビュー・書評

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  • 人間だと洗脳される熊と人間の話。
    いくら洗脳されても熊は熊であり、人間にはなれない。
    周りの洗脳に負けず、自分の性質らしく生きていようと感じた。

  • コミカルな話運び。

    与えられた情報を精査せずそのまま信じる滑稽な人間や、自分で考えることを忘れた大人を皮肉ったユーモラスな絵本

    ユーモラスだけど、クマの立場になって読むとなかなか怖い話

  •  誰が信じられないって自分ほど当てにならないものもない。
    自分で自分に課した約束も守れずにいるのに、こんな風にひげもそらないとんちんかんな人間だと言われたら心も揺らぎ他人の言葉をうのみにしてしまう。骨抜きにされてしまう。ウチに帰れなくなる。
     武器を使わぬある種の暴力の前に背筋が冷やっ。そういう時には自分の心の奥に潜んでいるものを信じられますように。この世界に住むみんながそうなれますように。この類の児童書?のあとがきに若干、鼻白む。一人一人の読解力を信頼し作家の経歴だけにとどめてほしいナー。

  • クマがバカだった。

  • 息子7歳7か月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    何度も読む(お気に入り) ◯
    ちょうど良いボリューム ◯
    その他


  • くまが冬眠から目覚めると森だった場所は工場になっていた。くまなのに人間に何度そう言っても信じてもらえないくま。でもくまはひょうひょうと言い続ける。ぼくはくまですよと。揺らいだら絶対ダメなこと。そこはちゃんと持ち続けなさいということだ。目の前の真実を見ようとしない人間の愚かさたるや。ユーモラス。でもくま側でもドキッとするし人間側でもチクリとする。色遣いや絵も洒落ていてなんだか好き。

  • くまが冬眠している間に、くまの洞窟の周りは木が伐採され、山が切り崩され、工場が建った。工場は稼働し始め、そして春。くまが目を覚ますと、そこは工場の中だった。
    戸惑うくまに、自分は主任だという男が怒る。「早く仕事をしないか!」
    「ぼくはくまです」というくまの言葉にも、主任は「仕事はサボる言い訳か、おもしろい」などと言う。それでも自分をくまだと言いくまに、主任は「お前は毛皮のコートを着た毛むくじゃらの仕事をしない人間ではないか」と怒り、専務に言いつける。くまは専務にも自分はくまだと訴えるがわかってもらえず、同じ様にけむくじゃらの人間だと言われてしまう。そして、常務には、副社長にも…。
    果たしてくまはどうなってしまうのだろうか。


    とっても面白い。ユーモアがあって、絵も素敵。
    すぐ読めてしまう。
    けれど、ユーモアだけじゃない。フカヨミすると深い。
    訳者あとがきを読んでなるほどと思う。
    ユーモアに隠れた言いしれぬ不気味さに、なんとなく気づくだろうか。
    散々けむくじゃらの使えない人間だと言われたくまが、自分でもそうだと思いこんでしまうのはひどい。けれどこれは、日常的に起こっていることなのかもしれない。
    くまではなく、私達人間の社会で。

  • これが戦争が終わった後に書かれたものだと知るとまた違った面を見せてくる話

    最初はただ変な話くらいにしか思わず読んだ。でも、あとがきにこの話は戦争が終わったあとに書かれたとあり、そう知るとちょっと怖くなった。
    本当はクマなのに、権力者だけではなく、同属である仲間からも「お前はクマじゃない!」と言われ続けて「自分はクマじゃないのかも」と思ってしまう、洗脳や判断力の喪失に恐ろしさを感じる。大きな意見に本当が押しつぶされてしまう。戦争はダメだと思っていても、戦争が正しいと言われ続けたら、自分の方が間違っているのかも、戦争は正しいのかもと思ってしまう。

  • 森の洞くつで冬眠していたくまが春に目を覚ますと騒がしい工場の真っただ中に。仕事をサボるなと怒られても、ぼくはくまなんですが。その後も自分はくまだと言い続けるも人間たちは信じてくれず・・・

  • 子どもが読めば変なのッて思うかもしれないけど、大人はなんか割り切れないというか、クマの立場で嫌な気持ちになった。
    自分をしっかり持たなくては。

  • 思い込みとは怖いもの。ぼくはくまですよっていっても全然信じてもらえない……

  • 人間に間違われたクマの話。

    著者 はワーナーからディズニーへ
    アニメーションスタジオで働いていた
    後に映画監督になる

    フランク・タシュリン

    原題 THE BEAR THAT WASN'T
    by Frank Tashlinアメリカ人

  • くまが冬眠から目覚めると、そこは工場の真ん中。さっさと働けと上司に脅さ、「ぼくはくまですよ」と言っても誰も信じてくれない。やがてくまは、自分を人間だと思いこむようになってしまう。

    せりふのくりかえしのリズムやチャーミングな挿絵が楽しい物語。
    けれど、大人が読むと背筋がひやりとしちゃうかも。

    本当の自分自身を見失っている(かもしれない)大人に、ぜひ手にとってほしい。5分で読めるよ。

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著者プロフィール

翻訳家。1974年、東京都出身。
学生時代を熊本で過ごし、大学卒業後、児童書版元に入社。2001年に留学。帰国後、いくつかの版元勤務を経て現在に至る。
2004年より、東京・阿佐ケ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。

「2021年 『はろるどのサーカス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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