変人力 人と組織を動かす次世代型リーダーの条件

  • ダイヤモンド社 (2007年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784478000830

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは、企業再生におけるリーダーシップの重要性と「変人力」の必要性です。著者は、ダイエーの再生を担った経験から、現場力や戦略力に加え、変人としての覚悟が成功に不可欠であることを説いています。特に、行...

感想・レビュー・書評

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  • 2019年3月25日読了。日本マイクロソフト前社長の樋口氏が、前任のダイエー社長時代の再生に向けた奮闘とそれを可能にした現場力・戦略力そして「変人力」について説く本。ダメダメ日本企業の象徴の様なダイエーに入り、取引先からも現場からもダメ出しされ国や銀行からも口出しされる中、やり遂げるには行儀の良い理論や技術ではなく「なりふり構わない馬力」「とにかく人の話を聞く、という姿勢」が大事、という発言には重みがある。誰もやりたくない企業再生の社長を引き受ける時点ですでに「変人であろう」という覚悟があったのだろうが。「いいひと」であり続けるだけでは困難な局面で物事をやり遂げることはできないものなのか…。

  • チェンジリーダーは現場力、戦略力、変人力の3要素が必須。企業再生で人を動かすのは魂と魂ぶつかり合い。一番の報酬は社員の生き生きと働く姿を見る事等、学ぶことが多い本であった。

  • 変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件。樋口泰行先生の著書。日本は普通であることが何よりも評価されて重視されて、変人や奇人というのはどこか負のイメージがある言葉。でも、変人や奇人というのはむしろ個性的で何かを変える力を持っているということ。誰もが変人力、奇人力を身につけないといけない。

  • 2008年05月10日 08:32

    自身のダイエー再生への参画の経験をもとに 
    GMSや小売業の分析、リーダーとしての資質要件などを語っている 

    著書からはとてもバランスの取れた方という印象を受けた 
    多様な経験を持ち、客観的な視点と熱い情熱を持つリーダー 
    松下→HBS→BCG→アップル→コンパック(のちHP)→ダイエー→MSというキャリアも興味深いし、理論だけに偏らない実践論は読み応えがあった 

    それだけに、ダイエーの再生完了を待たずして辞任されたことが悔やまれる 
    ご自身が語っておられた「社員の幸福のために」という信念は達成されなかったのではないかと思う 

  • 現MS日本社長の、ダイエー再生の七転八倒の記録。面白くて役に立つ。現社員への配慮からか相当筆を抑えているが、それでも当時のダイエーの腐り具合が仄かに薫ってくる。こういう主体的コミットメントの記録が清々しいのは、ご立派な批評的言辞に飽々しているからだろう。

  • 企業変革をどのように行ってきたかが赤裸々に綴られています。

  • 日本HPの社長を辞めてどうしてダイエーに移ったか、そしてダイエーで何をして何故去ったか、についてをまとめつつ、リーダーについて語る。やっぱりダイヤモンド社は上手だなぁと思う一冊でした。
    ダイエーで彼が残した業績についてはいろんな議論があるわけですが、これまでの経営者たちとはまったく違ったアプローチで、しかも異業種からここまでよくやったな、というのは第三者視点でもよくわかります。
    ただどんな理由であれ引き受けたなら1年半で去っちゃまずいよね、と。多分に政治的ないろいろがあったんでしょうが…

  • 社員からトップが見える会社というのは、一体感が生まれ、社員のモチベーションアップにも繋がる。

    私が以前所属していた職場では事業部長が遠い存在で、数ヶ月に一回行われる合同朝会等でお顔を拝見することがあっても、拠点が離れているためにスクリーン越しとなり、資料のプレゼンになるとお顔は見えなくなる。いつもどのようなことを考えておられるのか、どのような仕事をしておられるのか全く分からなかった。ただ、決してそのことが自分の仕事に悪影響を及ぼしていたわけではない。
    その後、職場異動を経験し、新しい職場では、事業部長のスケジュールが全体に公開されていたり、一部の会議では、事業部長を含む経営幹部だけでなく、一般の社員も参加可能となっていることに新鮮な驚きを感じた。会議の場では、事業部長がどのような指摘をされるか、普段どのようなことを考えておられるかなど、直接聞くことができる。たとえお話する機会はなくても、事業部長という存在がとても近いものに感じられ、現場の一体感や社員のモチベーションアップに繋がるところがあると思う。

    樋口さんがダイエー社長就任後、全国263店舗の店長・支配人に電話をかけたとされるエピソードは、そういった一体感の創出に大きく役立ったのではないかと感じる。まさしても、樋口さんの実直さが現れるエピソードだ。

    そのほか、ダイエーでの様々な取り組みの紹介の中で、樋口さんの熱い思いが伝わってきた。
    「日本企業で純粋培養されてきた人材は、考え方や動き方がいつの間にか「社内の論理」に染まってしまう。」という一文を読んで、頭が痛い。別に転職を勧めておられるわけではないが、いろんな経験をし、多面的な視点を持つことの重要性を説いておられる。私も心しておかないと。

  • 前著『「愚直」論』がかなり心に響いたので
    こちらも読破。

    期待通りの熱い内容だった。

    この人、経歴だけみると
    超スマートなエリート街道突っ走ってるけど、
    文章から滲み出る人柄は、
    ただひたすらに泥臭い。

    そんな、頭でっかちではなく、
    ”熱さ”や”泥臭さ”、”愚直さ”をあわせ持つところに
    とても惹かれる。

    前著と併せておすすめの一冊。

  • 日本HPからダイエーの社長に転身。最近はマイクロソフトのCOOになった著者。前作の『愚直論』に引き続き読んでみた。
    変革を必要とされる企業では強力なリーダーシップを発揮し、人からおかしいと思われたり孤立したり(ここが「変人力」というタイトルの所以)しても己の信じる道を突き進むという資質が必要であるというのが著者の考えで、まさにそれは変革すべきダイエーの経営で必要な資質であった。
    今までの日本企業は調整能力に長けた経営者が重視される傾向にあった。現代におけるグローバル競争、マーケットの急激な変化、経営戦略におけるM&Aやアライアンスの活用という企業経営のスピード感の上昇を考えるとどの企業でも調整型より変革が予期されているように思われる。その中で著者の言うような「変人力」で変革をドライブする力が必要になってくるのであり、このような経験が重視されるようになるのであろう。今後の日本の企業経営のあるべき姿を考えるきっかけになった。

    詳しくは触れられていないが、著者自身はダイエー社長を辞任することは、まだ道半ばという感じで相当残念な思いがあったのだろうと推測される。

  • 全身全霊で改革に取り組む。一人でも多くの社員を幸せにする。それが自分の成長につながる・・・。
    渦中の栗を拾ったワケに納得です。

  • 愚直論とセットで是非。

  • なにが基本なのか 見方が変われば 違うのは共感した、
    自分が今 何をすべきなのかを 考え、相談(結果的には一方的な報告になることになる)して 事をすすめるのは、一般的には難しいと感じる。

  • 泥沼のダイエー再生に関わった筆者ならではのリーダーシップ論が語られている。

    ・固定観念を打ち破る力
    ・サムライにも似た気概で修羅場をくぐり抜ける力
    ・熱き言葉で信念を伝え続ける力

    これらを筆者は「変人力」と呼んでいるが、企業再生の現場ばかりでなく、これからの時代は周囲には変わって見えても変革型のリーダーシップが求められているようだ。

    「変人力」のもとを成す「ぶれない軸」と「実行力」の2つの資質はどんな時でもしっかりと持っていたいものである。

  • 日本で最も尊敬する経営者。ダイエー再建時の苦渋の決断の数々には胸が熱くなります。同じ大学を卒業しているところも、さらに共感するところなのかもしれない。いずれ、同じ舞台で働けるように頑張ろうと思った一冊。

  • 元ダイエー社長であった著者がダイエー再生に携わった約1年半の月日の中で自らの「リーダーシップ論」を確立し、それについて語っている。

    実際に破綻した企業を再生するにあたって、モチベーションの低下した社員たちに生気を戻すためには世間一般で言われる「リーダーシップ論」は通用せず、それとは異なる「真のリーダーシップ」が必要であるということが説明されている。

    それは、限られた時間の中で迅速に、一つ一つの問題を正しく解決するべく、猛烈な勢いで変革を行うために経営者がコミットメントしていくということであり、「時間」の観点以外は通常時に求められるリーダーシップと遜色ないということが本書の論旨である。

    ファンドが介入し高いリターンを目論むことが多い日本の(世界中どこでも?)企業再生において最大の敵である「時間」に対してナーバスでいなければならないこと、そして現場主義を重視せざるを得ない小売業の復活のためのエッセンスが知れたことで非常に意味のある読書ができた。

  • タイトルと想像していた中身にとてもギャップのあった1作。

    1つ1つの文章がとても読みやすく明快に書かれており、すんなり頭に入る作品でした。

  • 現場力 「マス」ではなく「個」
    戦略力 ビッグピクチャーを描く
    変人力 仲間と一緒に輝く

  • [○09/01/03完読]2009年の初完読書になった。新幹線の中や帰省先で読んだ。書籍としては若干のマンネリ感もあるけど、うわべのリーダ論ではなく根本的な所が語られていると感じた。情熱的で、やはり立派な人だ。現場力には感銘を覚える。一見するとクールな人間にみえていたけど、まったく逆だと思った。このような社長は社員にも良い影響を与える気がします。この方の他の本はまた読みます。日本のソフトウェア業界やそこで働く社員に対してはどのように感じているのだろうか?IT業界に戻ってきたようなのでその辺りの考えを聞いてみたい。腹落ちという言葉を本書を通じて知ることができた。「修(習)破離」についても触れていた。「T字型人間を目指せ」と書かれていたがこれが目下の私の目指したいことろかもしれない。


  • 著者は、ボスコン出身でHPの元日本社長であり、ダイエー復活劇を一番最初から
    支えた人です。現在は、マイクロソフトの執行役員。本書は、そのダイエー復活の
    過程で著者が得た「リーダーシップとは何か」について、記されたものになっています。

    内容は、人を動かすには、熱い思いしかない。その思いにプラスして、現場を大切にする
    現場力、現場を軸にしつつマクロ的な戦略力、そのためのキャリアプランを大切にしろ。
    最後の三つ目として、「軸がぶれない」「超実行力」の二点を兼ねた変人力が大切だ。
    この3つが次世代リーダーシップである。

    いかがでしょうか?さすがコンサル出身、三つにまとめてきましたね。ただ、これ以上に
    大切なのが、著者の「人を大切にする思い」だと個人的には思います。本書の中で樋口氏は、
    誰に反対を受けても、自ら閉店する店舗にその理由・目的を説明しに行った。と述べています。
    従業員を愛し、顧客をもっと愛する。そんな気持が一番リーダーシップには必要だと
    本書では言われているような気がします。

    また、ダイエー社員を鼓舞し、信頼を勝ち得るためのポイントとして、

    1.社長と社員が直接話せる。話すことが出来る機会を設ける・作る。
    2.人を大切にする。それは、社員も顧客も同じ
    3.全国に散らばる店長ではなく、●●さんと1人の人間として接する。気に掛ける。

    ですかね。また、キャリア形成プランは、多様な視点を得るために、医学部を卒業し、
    次にMBAをとる。コンサルで修行して、その後事業会社に入る。といった色々な
    事を経験した方がよいらしいですね。(アメリカ的には)

    樋口さんという人を、本書で始めて知りましたがとても尊敬できる人だと感じました。
    そして、その熱い思いと人格に近づきたいと思いました。本書、お薦めです。

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著者プロフィール

パナソニック コネクト株式会社 代表取締役 執行役員 社長・CEO。1957年兵庫県生まれ。80年大阪大学工学部卒業後、松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)入社。91年ハーバード大学経営大学院(MBA)修了。92年ボストン コンサルティング グループ入社。94年アップルコンピュータ株式会社入社。97年コンパックコンピュータ株式会社入社。2002年日本ヒューレット・パッカード株式会社との合併に伴い、日本ヒューレット・パッカード執行役員に。03年同社社長就任。05年株式会社ダイエー社長、07年マイクロソフト株式会社に入社し、08年マイクロソフト代表執行役社長就任。11年2月日本マイクロソフトに社名変更、15年執行役員会長就任。17年4月パナソニック株式会社に入社し、専務役員そしてコネクティッドソリューションズ社社長就任。同年6月代表取締役専務執行役員就任。22年4月より現職。

「2022年 『パナソニック覚醒 愛着心と危機感が生む変革のマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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