記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか?

  • ダイヤモンド社
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478000892

感想・レビュー・書評

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  • 短期記憶と長期記憶、脳の機能低下などで、飲酒時の記憶が飛ぶ現象は、他の書にもよく書かれているが、このテーマだけに絞って書かれている。酒を否定するのではなく、適度に必要という持っていき方に、多少安心する。

  • タイトル買い。飲んでいる時はちゃんと会話をしていても、後で記憶がさだかでなかったり、どうやって帰ってきたのか覚えていなかったり、まさに、その疑問を解いてくれる。 酒飲みと飲まない人の共著なので、それぞれの立場がありそれもおもしろい。

  • 結局、著者の自己満足で終わっている。こういうのは退屈。

  •  お酒の席での失敗が多い。無茶な飲み方をするからだと自分でも解っているのだけど、同じ失敗を繰り返してしまう。まったくもって典型的なダメサラリーマン。
     飲みすぎで記憶を失くす事もしょっちゅうだ。一緒に飲んだ人たちに迷惑や心配をかけては怒られている。本当に、どうやって家までたどり着いたのか自分でもよく判らないという事が多い。現在まで無事に生きているからいいようなものの、ヘタすりゃ命だって落としかねない所業である。反省しなくては。
     そんな事を考えている時にこの本に出会った。タイトルからして僕が常日ごろ考え続けていた疑問である。さっそく読んでみた。

     本書は二人の脳科学者・川島隆太氏と泰羅雅登氏の共著で、タイトル通り「記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか」という疑問を発端に、お酒を通して脳の謎を解明していく。脳研究の最前線にいる二人の科学者が、最先端の研究成果をもとに脳の不思議な機能を解説していく、発見と驚きに満ちた脳科学の入門書である。
     面白いのは、お酒を飲めない川島氏と飲み始めたら底なしの泰羅氏というまったく違ったタイプの二人が共著している点で、川島氏は「なんでこんな体に毒なものを人は飲むのかねえ…」、泰羅氏は「百薬の長である酒は人の脳にどう影響を与えるのか?」というスタンスで解説している。なので飲酒に肯定的・否定的両方の意見が併記されている。

     人は長い歴史の中で酒という娯楽を発見し、試行錯誤の上で文化として発展させてきた。しかし一方で諸外国ではアルコール依存症が深刻な社会問題となり、日本でも飲酒運転がようやく厳しく取り締まられるようになってきた。一歩間違えば人生を棒に振りかねない、飲酒という危険な娯楽。その時、脳内では何が起こっているのだろう?
     脳の「前頭前野」という部分が本書では頻出するキーワード。思考・判断・創造性・社会性といった人間らしさの源とな部分で、記憶の読み出しについてもこの部分が関わっているらしい。
     これらを中心に飲酒と脳の関係を探っていくのだが、意外な事に「ほろ酔い」の時期には普段より脳が活性化している時間帯があるらしい。この現象をうまく利用すれば仕事にも活かせそうな気がするが…。しかしこれが難しいのである。第一ほろ酔いの時に脳が活性化するという事は、飲酒の状態では同じ事をするのに脳のもっと多くの部分を使う必要がある、というだけの事なのかも知れない。というか、そもそもほろ酔いの状態をキープするのが難しい…。

     そんな感じで、お酒と脳に関する面白い話題がわかりやすく紹介されている。
     なぜ二日酔いになるのか、その因子は何か。酒に強い・弱いという違いはどういった原因で発生するのか。なぜ酔っ払いは同じ話ばかりするのか。大人の脳と子供の脳の違いは何か。なぜ妊娠中は飲酒を控えたほうがいいのか。「酒を飲むと脳が萎縮する」という衝撃の研究も紹介されている。酒飲みならずとも必読の一冊だ。

     お酒は人間だけが楽しむ事を許された娯楽だ。そしてもちろん人間は社会性のある生き物である。
     本書を最後まで読めば、飲まない川島氏も酒好き泰羅氏も同じ結論を持っているのだと気づくだろう。
     飲むならほどほどに、飲みすぎないように。飲まない人に無理に飲ませない。そして周りの人に迷惑をかけないように楽しく飲もう。
     そんな、当たり前だけど大切な事である。

     長生きして、一生楽しいお酒が飲めるように、うまく付き合っていこう。改めてそう思わされた本だった。

  • 酒が脳に与える影響がわかったが、理解度は低い。
    飲めない立場と酒好きの立場の両方の視点から執筆されているのはおもしろい。
    雑談をまとめたような本。

  • 酒飲みと飲まない2人の見方がとても面白かった。
    エタノールはADH(アルコール脱水素酵素)によりアセトアルデヒドに分解される。昔はお酒の強さはADHを持っているか否かといわれていたがこれは間違いで、ALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)により決まる。民族差があり、ALDH活性型が欧米人は10%であるが日本人は85%と言われている。簡単にアセトアルデヒドに変わり、その反応が出やすいということだ。
    酒酔い防止法という法律があることを初めて知った。「すべて国民は飲酒を強要する等の悪習を排除し、飲酒についての節度を保つように努めなければならない(昭和36年7月1日制定)」
    脳は数パーセントしか使われてないという話には根拠がないということも初めて知った。きちんとそれを証明する研究がなされていないそうだ。もしかして思った以上に使われているのかもしれない・・・とちょっと嬉しくなった。脳を鍛える手段は読み書き、計算、料理が良いらしい。計算以外は日常やっていること。計算を取り入れて脳をより鍛えていこうかな。
    WHOの警告:アルコールは60以上もの病気の原因になり、病気による社会的損失の第3位。ちなみに1位高血圧、2位喫煙である。1975年よりアルコール関連問題として、WHOの活動が始まったことも覚えておこう。

  • 脱線せず1冊とおして脳と酒について書いてあるのは
    いいのですが おんなじはなしがグルグルグルグル
    酔っぱらいのはなしを聞いているよう
    それさっき聞いたから

  • 酒量に比例して脳が萎縮するらしい。(恐)
    大酒飲みと飲まない学者の討論が不毛。

  •  題名に関してストレートに疑問を感じて手に取りました。答えは短期記憶から長期記憶へうまく記憶が置き代わらないのが原因のようです。そう言えば、お代りを頼んだり、お金を払ったり、一つ一つのことはできているのに、後から何をやったか覚えていない、というのが酔っ払いのような気がします。
     怖かったのが、脳の委縮の話。アルコールの摂取によって脳・前頭葉が委縮してということ。あまりお酒も強くないですし、飲まないに越したことはないようです。

  • タイトルは入社したときからの会社七不思議の一つ。
    身近な酔っぱらいに学ぶ脳科学。酒を諸刃の剣の両面から説きます。医者が説くから信憑性もあります。

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著者プロフィール

東北大学加齢医学研究所教授。医学博士。1959年千葉県生まれ。東北大学医学部卒。同大学大学院医学研究科修了。ニンテンドーDS「脳トレ」シリーズ監修。日本における脳機能イメージング研究の第一人者。

「2018年 『最新脳科学でついに出た結論 「本の読み方」で学力は決まる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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