大前研一 戦略論―戦略コンセプトの原点

著者 :
制作 : 吉良 直人 
  • ダイヤモンド社
3.29
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本棚登録 : 240
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478001264

作品紹介・あらすじ

1980年代から90年代にかけて、大前研一は、欧米の権威あるビジネス紙誌に精力的に寄稿した。もちろん、すべて英語でである。当時、主要読者である世界中のビジネスリーダーはこぞって、日本発の戦略コンセプトを絶賛した。日本のビジネスマンにはこれまで目に触れる機会がなかったこれらの論文を、今回初めて日本語訳により一挙公開する。『企業参謀』(1975)、『トライアド・パワー』(1985)、『ボーダレス・ワールド』(1990)など大前戦略論の原点がここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 出版自体は古い1冊ですが、大前さんの本は内容が理解しやすく、そしていつのタイミングに読んでもビジネスに生かせる点が凄く多く、ためになりますね。

  • 大前氏がビジネス誌等に寄稿した論文の中からいくつかをピックアップして書籍にまとめたもの。本自体は2007年に出版されたものであるが、ピックアップされている論文は1980年代のものが含まれていたり、古いものもあったが、その内容に古めかしさは感じない。現代でも散々言われているものである。
    また、論文の寄せ集めかと思いきや、テーマは一貫しているため、内容はひとつのストーリーのように流れている。

    本書の内容は大きく分けると2つの内容に分けられる。企業戦略における総論にあたる箇所と企業の海外展開時における戦略についてである。主にはマーケティングのSTP領域の内容となっていると感じた。

    企業戦略総論では主に以下について。
    ・顧客価値創出を目的とした戦略立案。
    ・事業ドメインの考え方
    ・ゼロベース思考の重要性

    海外展開では主に以下について
    ・インサイダー化するには
      ⇒現地統治主義の採用
      ⇒現地企業等とのアライアンス
    ・海外市場の捉え方
     (ニーズの類似性で地域をセグメント化する)
      ⇒事業文化ユニットの考え方
      ⇒トライアド戦略

    総論的な考え方を理解したうえで、海外展開にあたってのパートを読むと理解しやすいと思う。海外展開についての論文に関しては、1980年代もしくは1990年代に発表されたものであったが、新鮮な気付きを与えてくれた。多くのインテリにありがちな奇抜で突拍子もないような内容が書いているわけではなく、ひたすら論理に忠実に論が展開されている。本当に頭のよい人だなぁと改めて思った。

  • 大前さんが世界に英語で発信した論文の数々。経営戦略についてまとめる時には読みたい

  • 戦略とは何だろうか。

  • 戦略立案に大事なことは?

    →戦略でまず考えるべきは顧客ニーズであり、ライバルを打ち負かすことではない
    顧客が求めているのは何かを繰り返す
    事業ドメインをユーザーの目的関数に沿って定義し、それに従って市場をセグメント化する
    優れた事業戦略には、
    1.市場が明確に定義されている
    2.強みと市場ニーズが一致している
    3.成功要素において競合以上の実績を発揮している
    顧客ニーズの違いと市場カバレッジ、つまり地域、販売チャネル別という2軸のマトリックス
    定期的にビジネスシステムを見直し、ゼロベースの再構築を行う

  • 本書は1982年から1995年にかけて「ハーバード・ビジネス・レビュー」、「ウォールストリート・ジャーナル」に寄稿した論文が、まとめられている一冊となっています。

    ■ライバルに勝つことは最優先課題ではない
    「ライバルに勝つ」という目標は、行動方針や業績評価指標を設定するうえでは説得力がある。しかしその考え方がそもそも間違っているのである。
    生産能力や製品開発、ロジスティックスにおける競争優位はけっして悪ではない。だがそれは、戦略本来の目的ではない。また、そうあってはならない。ライバルに勝つことだけに血眼になると、戦略は相手の出方次第で変わることになる。
    戦略プランニングにおいて競合他社の存在を考慮するのは当たり前だが、必ずしも最優先事項ではない。まず考えるべきは「顧客ニーズ」である。労を惜しまず顧客ニーズに応えているか、製品やビジネスプロセスはどれくらいの水準にあるか、製品企画、製造、販売といった活動はどれくらい顧客ニーズを満たすものかについて点検する必要がある。すなわち、戦略は顧客第一主義に基づいて立案されなければならない。
    最優先すべきは、顧客価値を創出する戦略なのだ。

    ■先見力の五つの要件
    ① 事業ドメインを明確に定義する
    ② 事業環境に働いている各種の力の動向を、因果関係に基づいて将来どうなるか推定し、最も可能性の高いシナリオを論理的な仮説として、単純な言葉で簡潔に記述する。
    ③ 事業展開のうえで存在する数多くの代替案のなかから、いくつかの案を選ぶ。いったん選択したなら、人、技 術、資金を、大胆にしかも積極的に集中して投入しなければならない。数少ない代替案に、より多くの資源を 集中することによって成功率を高めることができる。
    ④ 全力を投入し多くのことを短期間に達成しようとするのではなく、資源の有効活用と、戦略実施のペース配分を検討する。そのことによって成功率を高めることができる。
    ⑤ 経営者は戦略選択の条件が有効である限り、それに沿っていかなくてはならない。しかし、想定していた条件が変わったなら、事業の基本的な方向をも変えてしまう用意がなくてはならない。

    本書は、このように大前氏ならではの戦略コンセプトの原点が書かれています。
    ここでは書ききれないですが、本当に新しい発見が多い内容でした。
    戦略論というと難しそうですが、教えられたというより、気づかせてくれたという感覚があっているほど新鮮な内容で分かり易かったです。
    みなさまも、ぜひ一度、手にとってみてください。

  • データに忠実な分析的思考に囚われすぎていて、体系的に何かを論じる姿勢があまり伺えなかった

  • 図書館で借りた古い本だけど、今読んでもなるほど、と思う内容いっぱい。

  • 1980年代に書かれたものとは思えない先見性には、目を見張る
    ものがある。

    しかも英文で、ハーバードビジネスレビューへ寄稿していたと
    いうのだから、そのバイタリティは、どこから発生するのか?

    大前氏が、日本で正当な評価を得ていないと以前より感じて
    いたが、この書を読んで、日本人は、つくづく日本人を過小評価
    するものだと実感した。

  • 読みにくい部分はあるが、なかなか面白い。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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