大前研一 戦略論―戦略コンセプトの原点

著者 : 大前研一
制作 : 吉良 直人 
  • ダイヤモンド社 (2007年10月5日発売)
3.29
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478001264

作品紹介

1980年代から90年代にかけて、大前研一は、欧米の権威あるビジネス紙誌に精力的に寄稿した。もちろん、すべて英語でである。当時、主要読者である世界中のビジネスリーダーはこぞって、日本発の戦略コンセプトを絶賛した。日本のビジネスマンにはこれまで目に触れる機会がなかったこれらの論文を、今回初めて日本語訳により一挙公開する。『企業参謀』(1975)、『トライアド・パワー』(1985)、『ボーダレス・ワールド』(1990)など大前戦略論の原点がここにある。

大前研一 戦略論―戦略コンセプトの原点の感想・レビュー・書評

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  • 出版自体は古い1冊ですが、大前さんの本は内容が理解しやすく、そしていつのタイミングに読んでもビジネスに生かせる点が凄く多く、ためになりますね。

  • 大前氏がビジネス誌等に寄稿した論文の中からいくつかをピックアップして書籍にまとめたもの。本自体は2007年に出版されたものであるが、ピックアップされている論文は1980年代のものが含まれていたり、古いものもあったが、その内容に古めかしさは感じない。現代でも散々言われているものである。
    また、論文の寄せ集めかと思いきや、テーマは一貫しているため、内容はひとつのストーリーのように流れている。

    本書の内容は大きく分けると2つの内容に分けられる。企業戦略における総論にあたる箇所と企業の海外展開時における戦略についてである。主にはマーケティングのSTP領域の内容となっていると感じた。

    企業戦略総論では主に以下について。
    ・顧客価値創出を目的とした戦略立案。
    ・事業ドメインの考え方
    ・ゼロベース思考の重要性

    海外展開では主に以下について
    ・インサイダー化するには
      ⇒現地統治主義の採用
      ⇒現地企業等とのアライアンス
    ・海外市場の捉え方
     (ニーズの類似性で地域をセグメント化する)
      ⇒事業文化ユニットの考え方
      ⇒トライアド戦略

    総論的な考え方を理解したうえで、海外展開にあたってのパートを読むと理解しやすいと思う。海外展開についての論文に関しては、1980年代もしくは1990年代に発表されたものであったが、新鮮な気付きを与えてくれた。多くのインテリにありがちな奇抜で突拍子もないような内容が書いているわけではなく、ひたすら論理に忠実に論が展開されている。本当に頭のよい人だなぁと改めて思った。

  • <strong><アライアンスの定義>・・・</strong>
    国家が昔から知っていたことを企業はやっと今になって学び始めた。
    それは危険な敵でいっぱいの複雑で先の読めない世界では一人では進まない方が賢明だということ。
    広い戦線をカバーしなくてはならない大国の伝統的な戦略行動は自国の利害と一致する国々と共通の大義を打ち立てること。
    そうすることを恥じる必要性は全く無い。
    国家間のアライアンス(同盟条約)を結ぶことは有能な外交戦略家であれば打ち手のひとつとして必ず持っていなければならない選択肢。
    今日の競合環境では企業経営者にもこのことが当てはまる。

    つまり、、、
    ・全ての客に最高水準の価値を全て独力で常に提供できる企業はほとんど無い。

    ・アライアンスは、物事を簡便にしてくれるツールでは無い。

    ・パートナー同士が協力し合い、お互いの固定費に対する限界利益を最大化できる。

    ・アライアンスは、緩やかに進化していく関係。

    ・成功に導くには双方が時間をかけて勤勉に努力しなければならない。



    <strong><コラボレーションを成功に導くための「掟」>・・・</strong>

    ・お互いの尊敬と信頼が必須条件。もし交渉相手が信用出来なければ交渉を打ち切れ。

    ・協力関係を続けるうちに経営環境や市場が変化することを認識せよ。そしてパートナーの抱える問題を認識し柔軟に対応せよ。

    ・パートナーと仕事の場だけで無く社交の場で親しく付き合え。友人と不和になるのは時間がかかるものだ。

    ・パートナー双方が協力関係から何か(最終的にはお金)を得なくてはならない。相互利益が決定的要件である。

    ・何かが達成できたらともに祝おう。喜びは分かち合うべきだしあなた方が勝ち取ったものだから。

  • 大前さんが世界に英語で発信した論文の数々。経営戦略についてまとめる時には読みたい

  • 戦略とは何だろうか。

  • 戦略立案に大事なことは?

    →戦略でまず考えるべきは顧客ニーズであり、ライバルを打ち負かすことではない
    顧客が求めているのは何かを繰り返す
    事業ドメインをユーザーの目的関数に沿って定義し、それに従って市場をセグメント化する
    優れた事業戦略には、
    1.市場が明確に定義されている
    2.強みと市場ニーズが一致している
    3.成功要素において競合以上の実績を発揮している
    顧客ニーズの違いと市場カバレッジ、つまり地域、販売チャネル別という2軸のマトリックス
    定期的にビジネスシステムを見直し、ゼロベースの再構築を行う

  • 本書は1982年から1995年にかけて「ハーバード・ビジネス・レビュー」、「ウォールストリート・ジャーナル」に寄稿した論文が、まとめられている一冊となっています。

    ■ライバルに勝つことは最優先課題ではない
    「ライバルに勝つ」という目標は、行動方針や業績評価指標を設定するうえでは説得力がある。しかしその考え方がそもそも間違っているのである。
    生産能力や製品開発、ロジスティックスにおける競争優位はけっして悪ではない。だがそれは、戦略本来の目的ではない。また、そうあってはならない。ライバルに勝つことだけに血眼になると、戦略は相手の出方次第で変わることになる。
    戦略プランニングにおいて競合他社の存在を考慮するのは当たり前だが、必ずしも最優先事項ではない。まず考えるべきは「顧客ニーズ」である。労を惜しまず顧客ニーズに応えているか、製品やビジネスプロセスはどれくらいの水準にあるか、製品企画、製造、販売といった活動はどれくらい顧客ニーズを満たすものかについて点検する必要がある。すなわち、戦略は顧客第一主義に基づいて立案されなければならない。
    最優先すべきは、顧客価値を創出する戦略なのだ。

    ■先見力の五つの要件
    ① 事業ドメインを明確に定義する
    ② 事業環境に働いている各種の力の動向を、因果関係に基づいて将来どうなるか推定し、最も可能性の高いシナリオを論理的な仮説として、単純な言葉で簡潔に記述する。
    ③ 事業展開のうえで存在する数多くの代替案のなかから、いくつかの案を選ぶ。いったん選択したなら、人、技 術、資金を、大胆にしかも積極的に集中して投入しなければならない。数少ない代替案に、より多くの資源を 集中することによって成功率を高めることができる。
    ④ 全力を投入し多くのことを短期間に達成しようとするのではなく、資源の有効活用と、戦略実施のペース配分を検討する。そのことによって成功率を高めることができる。
    ⑤ 経営者は戦略選択の条件が有効である限り、それに沿っていかなくてはならない。しかし、想定していた条件が変わったなら、事業の基本的な方向をも変えてしまう用意がなくてはならない。

    本書は、このように大前氏ならではの戦略コンセプトの原点が書かれています。
    ここでは書ききれないですが、本当に新しい発見が多い内容でした。
    戦略論というと難しそうですが、教えられたというより、気づかせてくれたという感覚があっているほど新鮮な内容で分かり易かったです。
    みなさまも、ぜひ一度、手にとってみてください。

  • データに忠実な分析的思考に囚われすぎていて、体系的に何かを論じる姿勢があまり伺えなかった

  • 図書館で借りた古い本だけど、今読んでもなるほど、と思う内容いっぱい。

  • 1980年代に書かれたものとは思えない先見性には、目を見張る
    ものがある。

    しかも英文で、ハーバードビジネスレビューへ寄稿していたと
    いうのだから、そのバイタリティは、どこから発生するのか?

    大前氏が、日本で正当な評価を得ていないと以前より感じて
    いたが、この書を読んで、日本人は、つくづく日本人を過小評価
    するものだと実感した。

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