経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 1322
感想 : 111
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478002254

作品紹介・あらすじ

"伝説の外資トップ"と呼ばれる著者が、20年以上に及ぶ経営職経験で得た知見を初めて体系化した「社長の仕事」実論。

感想・レビュー・書評

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  • 部長職以上は必読。

    【ざっと内容】
    タイトル通り、新さんが経営者として最低限必要なマインドや行動を30項目あげ、丁寧に解説。
    目標とは、部下とどう接するか、後継者はどう作っていくか等々。

    【こんな人にオススメ】
    ・部下がいるマネジメント層の方
    ・将来社長になりたい、なる可能性がある方

    【こんな人は読まんでいい】
    ・入社2,3年以内や学生の人
    ・部下を持つ予定のない人
    ・具体的かつ細かい経営事例をinputしたい人

    【感想】
    さすがという感じ。
    言われてみれば当たり前のことだが、出来てないことがたくさん見つかった。
    各項目に「こんな人はいないか?」「これが大切な理由は〜だからである」と少ない言葉で的確かつ丁寧に述べられていて、「あーこれあの上司やってて、俺嫌だったわー」「俺たまにこれやっちゃってるな……」「あの時部長が言ってたことはこういうことだったのか」といった内容が盛り沢山だった。
    経営というタイトルではあるが、「人の上に立つ人が備えておくべきマインド」が詰まった一冊なので部下ができる前の準備や出来てしばらくした後の振り返りとして繰り返し読むべき本。
    いい言葉にたくさん出会えたが、個人的なお気に入りは「慢性的な残業は無能力の証であり悪徳である」。耳が痛かった。

  • 真正面に経営についての考えが述べられている本
    数多くの会社を経営してきたからこそ考えられるエッセンスが詰まっている

  • 企業理念が会社にとってどれほど大事であるかは、言われ飽きているくらいである。では、経営理念が策定のみに終わらず、生きた企業理念となるためには何が必要なのか。著者は10の条件を挙げている。

    ①紙に書いてあり、"見える化度"が高い
    ②表現、内容、長さがユーザーフレンドリーであり、人を鼓舞する
    ③作成の過程に社員の参加・参画がある
    ④社内外のステークホルダーに対し、徹底的にコミュニケートされている
    ⑤経営判断・決断や業務の場で"仕事上の道具"として使われている
    ⑥差別化があり、戦略の根源として機能している
    ⑦定期的に実践評価が行われ、是正処置がとわれている
    ⑧必要に応じて改訂を加えている
    ⑨グローバルに通用する
    ⑩トップの強いコミットメントが具体的な形で示されている

    本書ではこのように条件や原則にわけ、わかりやすく丁寧に記載されている。その他気になった内容は、以下と引用に残す。

    顧客を感動させる会社になるための五原則(P95)
     ①我が社にとっての重要顧客を特定する
     ②顧客期待をしっかり把握する
     ③顧客満足度と不満足度を把握する
     ④顧客満足を果たし、上回るための行動計画をつくり、実践する。
     ⑤改善状況の定期的評価と是正処置を行う

    社員にとって悲しいこと4つ(P184)
     ①会社から何をきたいされているかわからない
     ②結果は出したが、それがどのように評価されているかがわからない。
     ③成果が評価・処遇にどう結びつくかがわからない。
     ④将来の方向性が見えない。
    この逆を行えば、会社にとってのグッドと自分に取ってのグッドが両立する。

  • 47u2

  • 最近読んだ小宮一慶さんの「社長の教科書」での理念やお客様志向に重きを置いている点に共通点が見られます。

    経営者向けの教科書の様にも思えますが、実際には社会人特にマネージャー職の人にとっても十分参考になります。

    文章がすっきりまとまっており、後からも読みやすい内容になっており手元に置いておきたい一冊です。

  • 30か40の人が書いた本かと思ったら70過ぎの方で驚いた。
    すごく論理的で合理的な思考。戦前生まれの人の言葉とは俄には信じられない。

    すごく分かりやすくていい本でした。

  • 著者の新 将命(アタラシ マサミ)氏はJ&Jをはじめ社長職を渡り歩いた経営者
    「経営の教科書」と聞くと社長限定の指南書に思えるがドラッカーをはじめ数多くの著名人の言葉が散りばめられているので
    普通の会社員にも有用な本でもあるし普通の会社員にも読んでおきたいポイントがいくつもある

    「人を育てるための最も効果的な方法は任せることである」

    これはドラッカーの引用であるが社長に限らず部長や課長など役職のある人
    生活面にしても子育てに通ずる大切な言葉と言えます

    おわりには昨今のリーマンショックによる不況を経営者視点で書いてある

    「100年に1度などと危機感をあおっていられるのは、経営の現場に身を置いていない評論家や学者くらいなものだろう。
    100年に1度だろうが500年に1度だろうが、そんなことはどうでもよい。
    経営者にとっての問題は、厳しさをどう乗りきるか、ということなのだ。」

    経営者やリーダーはタフでなければやっていられない
    現在はリーマンショックに続き大震災に襲われた日本であるが下を向くことなく復興と社員の生活を支える経営者には敬服したい
    星1つの減点は自分自身が経営者ではない立場だからであり経営者にはこれほど重宝される1冊は見つからないかもしれません

  • この本に書いてある内容のことを考え、実行している社長だったら、従業員幸せだろうなぁと感じた。
    経営者だけでなく、一般のビジネスマンにとっても参考になる話がたくさん。

    理念、ビジョン、目標、人材、経営にとって欠かせないものの質をいかに上げるかが重要なんだろうなぁ。

    結構おもしろかった。

  • ☆理念ビジョンは仕事上の道具でなければならない。

    ☆経営者に求められる最も重要な資質は『情熱』である。

    ☆『能力5倍情熱100倍』
    社員が100人いれば、仕事の能力についてはトップとボトムで、能力はせいぜい5倍くらいの差しかないが、情熱は100倍もの差がある。

    ☆あなたが経営者としてやるべきことは、社員に『朗働』の場と機会を提供すること。そして我が社の社員に朗働を提供するためには何が必要かを考え続け、一つひとつ実行に移して結果に結びつけることごリーダーの仕事なのである。

    ☆経営者にとって最も重要だと思う資質はーひとつは平均を上回る知性。もうひとつは、極度に高い倫理性である。

    ☆経営者がなさねばならぬ仕事は学ぶことができる。しかし、経営者が学び得ないが、どうしても身につけていなければならない資格がひとつある。それは点差いてきな才能ではなくて、実にその人の品性である。

  • 僕のバイブル。社長になる事が決まった時に出会い、あまりに感銘を受けたのでご本人にもお会いした。経営者でなくてもオススメしたい本。

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著者プロフィール

株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。住友商事株式会社のアドバイザリー・ボード・メンバーを9年間務める。現在は、ライザップグループ株式会社、株式会社ティーガイアを含む数社のアドバイザーを務める。長年培ってきた経営のプロとしての豊富な経験と実績をベースに、国内外で「リーダー人材教育」を使命にあらゆる活動に取り組んでいる。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。

「2018年 『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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