スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

著者 : 吉本佳生
  • ダイヤモンド社 (2007年9月14日発売)
3.29
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  • レビュー :427
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478002292

作品紹介

あのモノやサービスの値段はどうやって決まっているのか?有名コーヒー店の値段のしくみ、携帯電話の超複雑な料金体系、映画DVDの「だんだん値下げ」、100円ショップの安さの秘密…今まで「そういうものだ」と思っていた社会のしくみに、経済学というフィルターを通すと、意外な理由が見えてきます。

スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学の感想・レビュー・書評

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  • ごく身近な企業や事例を取り上げて、経済学の基本的なところについて語られている一冊。

    経済を学んだことのある人にとっては、特段目新しくもない内容かも知れないが、そうでない人にとっては「なるほど!」な視点が盛りだくさん。
    入門書としては最適かも。

    一昔前に話題になったので読んでみたが、個人的には資産格差の話がとても印象に残った。

  • 久々に読んだ経済の本。わりとわかりやすく、身近なので考えやすい

  • 同じ商品の値段の違いを「取引コスト」という概念で説明している。
    それ自体に真新しさは無かったが、経済格差が所得格差でなく「資産格差」にある、という考え方は初めて読んだので興味深かった。
    所得の高い人には2種類いて、「能力が高いので長時間働き高級を得る人」こちらは何も問題はないが「能力ではなく地位・役職(資産)で高級を得る人」が問題としている。天下り政治家、役員、公務員などを例に挙げている。

    そして「自分がどの分野において比較優位にあるのかを知ることが大事」とも述べている。
    それには自分の能力を客観的に把握する必要がある。
    能力が高く自己評価も高い「スター」と、能力が高いが自己評価の低い「器用貧乏」・能力は低いが自己評価も低い「縁の下の力持ち」との間では、比較優位が成り立つ。
    なので組織の中で自分の居場所を見つけることは可能である。
    問題なのは能力が低いのに自己評価が高い人、である。
    この人は誰とも比較優位の関係を結べないので邪魔である。
    最近この自意識過剰タイプが増えているらしい。
    そうならないためにも、きちんとした自己分析、自分には何ができるのか・その集団の中ではどこで比較優位に立てるのかをきちんと把握し、論理的に相手にそのことを説明できる力が求められる。
    このような基本的なことが出来る人の方が、長期的には実は仕事ができるタイプである。

    何事も基本をおろそかにしてはいけない

  • 生活に関わる身近な話題を、経済の観点からわかりやすく説明した本。
    タイトルが目を引く。この本の作者は他の本もタイトルが特徴的。
    副題が価格と生活の経済学。

    経済学をやっていないし、取っ付きにくいので、こういう簡単なものからコツコツやって、最低水準くらいまで身につけたい。

    コストを考えると、価格が見えてくる、自分の選択を主体的に行うことができる。選択とは本来主体的なものではあるが、経済を知らないと選択させられてしまう。賢い消費者とは選択を主体的にできる人のことである。

    取引コストという考え方を用いて色々説明している。

    就活に関連して
    簡単な仕事でも、
    ①自分に何ができてできないか、きちんと自覚し、自分にできることを責任を持っておこなう
    ②相手が望むことを想像できる(色々な状況の想定)
    ③論理的に、熱意誠意をもって説明する
    ④自分がミスすることを前提に、重要な点は他人に確認する

    特に最初のうちは、これが大事であろう。


    面白かった事例
    ・子供の医療費無料化のデメリット
    ・スタバでグランデを頼むこと
    ・所得格差より資産格差
    ・固定コストと変動コスト
    ・集中した出店
    ・日本がガソリンの輸出を伸ばしている
    ・価格差別←付加価値をつける

  • 経済学に全く興味はなかったのだけれど
    スタバが大好きで・・・
    何でスタバでグランデを買った方がいいのかなと
    その理由が知りたかったから。。。(笑)

    なるほど~でした。

    そしてグランデ派に変わりました!

    知らないことで損していることが多いのかもしれないなと思ったのでした。
    永遠に知らなければ損をしていることに気が付かないわけだから
    それそれで幸せなのかなとも思ったり・・・(笑)

  • 食べることが大好きな私は

    スタバではグランデって何で???

    という単純な気持ちで手に取りました


    なかなか深いことが書いてあり

    すらすらと読めてしまいました


    その中に同じお茶のペットボトルなのに

    スーバーでは98円

    100均では105円

    コンビニでは147円

    自動販売機では150円

    で売ってることについて

    研究してあったんです



    私は価格の違いは知ってましたが、

    なぜ?というところまで考えが及びませんでした

    作者吉本佳生さんの視点が素晴らしいと思いました



    私は価格の違いは賞味期限だと思ってました

    よく賞味期限の近い商品をスーバーで安く売っているからです


    でもそのことについても吉本佳生さんは

    同じ日に自動販売機とスーバーで同じものを買い

    賞味期限を確認するという徹底さでした。

    さすがです

    (ちなみに賞味期限はほぼ同じだったそうです。)




    じゃあ何なの????

    答えは

    取引コスト

    だそうです。


    今までは私はコストというと

    材料費、人件費、輸送費だけだと思ってました

    この本にはそのほかにも、

    お茶を作る手間だとか

    時間、労力、心理的負担なども

    具体的な例をあげて

    くわしく述べてありました


    一つ例をいうと、

    あと3分でバスが来るから

    待ち時間のあるスーバーで買うより

    自動販売機で買うとか・・・


    気がつかなかったけど

    いわれてみればそうだわ~っという例が多かったんです

    とても楽しく読み通すことができました。





    今まで経済の本を読んだことがなかったのですが

    これから色々なことを知りたくなりました

    これを機にビジネスの本ももっとよんでみようと思います


    吉本佳生さん、ダイヤモンド社さん、良い本をありがとうございます。

  • まずはタイトルとデザインが面白い。
    経済学とは銘打っているけれど、それらのおかげでだいぶと敷居が低い一冊のように感じられる。

    そしてやはり内容も非常に丁寧でわかりやすい。
    題名のスタバの他にも100均やコンビニなど、非常に身近な例を出しながら経済学の用語や考え方を学び取ることが出来る。

    しかし本書において真に重要なのはそこではない。と僕は思う。
    後半はそれら日常的ではありながらも、思考に移すのが憚られやすい政治の話が絡んでくる。
    例えば子供の養育費の無料化が挙げられているが、表層的には良いものに見えがちなこの政策の落とし穴を、前半部で用いた用語と考え方によってわかりやすく解説している。
    前半の導入部無しでこの話をした場合とでは、おそらく読者の理解度は歴然としていただろう。

    難しいことをわかりやすく解説してくれる一冊というのは非常に貴重だと思う。

  • だいぶ前にベストセラーになった本である。経済学のサービス対価に関する知識が得られると思う。
    今の経済は第三次産業が主流でサービスで利益を得ている会社がほどんどだ。一口にサービスと言っても、目に見える接客型のサービスから目には見えない仕組みでサービスをしているものまで、サービスに対する考え方とその対価について述べているのが本書である。
    実は通読しておらず興味のある章のみ斜め読みした。サービス業を経験したことがあるため対価についての考え方や経済的観念については飛ばし読みした。
    タイトルのスタバの件で言えば、サービスコストは大差ないから大きいサイズを頼んだ方が客も店側もwin-winであるということだが、これは純粋にコーヒー提供に関してのコストで見た限りでありtakeout客なら本書の理論で通じるかもしれないが、滞在客についてはこの理論は当てはまらない。
    また、2杯目割安サービスの価格設定についても触れられていない。スタバ側が著者と同じ理論で価格設定しサービスしているならともかく、そう断言できる根拠もなくまたおそらく違うであろうことは推察される。
    経済感覚がある人なら楽しめる本ではあるが、そうでない人が読んでもおそらく経済観念は身につかないと思う。

  • 子どもの医療無料化の問題点はなるほどと思った。ケータイの料金体系とか。ちょっとしたことってなかなか気づかないね。

  •  タイトルは煽りすぎですが,中身は真っ当で,いわゆるミクロ経済学として扱われるトピック(の一部)について,様々な事象・事例を用いて門外漢にも分かりやすく解説されています。
     すでに他のレビューに書かれている通り,本書の主軸となっているトピックは,モノやサービスの価格・料金体系がどのように決まり,それらがなぜ現在のような形・あり方になっているのかということです。「スタバではグランデを買え」は全9章のうちの1章での著者の主張に過ぎず,本書の内容全体を代表しているわけではないので「煽りすぎ」というわけです。
     私が個人的に面白いと思ったのは上記の主要トピックがかかれている部分ではない,第7章でした。理由は,経済学的な概念が,現実に働くということにかんして,どのような意味を持ち、また我々がどのように行動していったらいいのかの指針を与えてくれているからです。
     第7章は経済格差について論じられているのですが,格差是正のために我々ができることについて書かれていることが個人的には「なるほどな」と思わせるものでした。まず,経済学の概念である「比較優位」を持ち出し,自分の能力をきちんと把握すれば誰にでもいくらでも仕事はあるのだということを述べています。この比較優位に基づく分業の利益を基軸として、付加価値を生み出すこと,その付加価値の大小を理解して人材の適材適所を進めることが大切であるということです。(考えてみれば当たり前のことでなのですが。)
     さらに,付加価値の大部分は取引コストによって生み出されている(という本書の主張)からすると,「モノ・サービス・人・情報について,探す・知らせる・分ける・結びつける・運ぶ等を行うことで,何らかの取引コストの節約をするような仕事が,実は大きな価値を持っている」(p.184)ということも納得できます。著者はこのような仕事に必要な4つの資質についても述べていて,それらはこれから社会に出て行こうとする若い人たちにも良い指針となると思います。(このあたりは筆者が大学教員であるというこが多分に影響していると思います。)
     本書に対する感想・評価としてはいささか変則的になってしまいました。しかし第7章だけでも読む価値があると思います。

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