スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 463
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478002292

感想・レビュー・書評

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  • 図書館。

    そういや昔この本平棚に並んでたなぁと。当時は
    スタバに行かないから手に取ることもなかったけど
    読んでみてよかった。

  • 2014/2/10

  • 同じ中味のペットボトル飲料が、店内と店の外の自販機では値段が違うのはどういうこっちゃ? 100円ショップの仕組みは? 想像していたこともあったが、知らないこともあったりして非常におもしろかった。

    実際は電子書籍で読みました。

  • ミーハーな題名なのでそれほど期待してなかったのだが、裏腹に中身はとても勉強になる内容であった。
    取引コストという概念がいかに重要で、物の値段を決める要素になっているのかをわかりやすく提示してくれる。
    文章も読みやすく飽きずに読了できた。

  • 同じ物が異なる価格で販売されているのには取引コストが影響している。スタバのコーヒーの原価はショートも他のサイズもあまり変わらず価格差100円で量は2倍ということでグランデは売る側も買う側も得ということは分かるのだが、今は当時とは異なりレシート提示で当日中ならば同じサイズのドリンクが100円でお代わりが出来る。ショートを注文して、あとから追加100円でお代わりを注文したほうが再度温かいドリンクが飲めるので私ならそうする。ケーススタディの携帯電話の例は7年前の情報に基づいているため内容の古さは否めない。

  • あまり役に立たず。

  • 物の値段から社会の仕組みを理解する本
    物の値段の成り立ちをわかり易く解説してくれています。

    本書のメッセージとしては「取引コスト」と「価格差別」

    取引コストとは、物の価値、原価以外のコストのこと。企業側にすれば、いわゆる人件費や光熱費、消費者側にすれば、心理的な負担や面倒くささ、手間といったようなものです。
    この取引コストを理解し、意識することで、物の値段の仕組みを解説しています。

    価格差別とは、同じ商品でも、高い値段で買ってくれるお客さんには高い値段で提供し、安くないと買わないお客さんには安い値段で提供する企業側の戦略。
    本書ではDVDの値段の例や携帯電話の契約の例で説明しています。
    とくに、もっともな一文が、
    「複雑さに屈する消費者は、価格差別の餌食になる」
    うっ、自分のことだ!っと思ってしまいます。
    賢い消費者にはなかなかなれません。

    さらに本書で、ちょっと面白いのが「比較優位」の考え方。
    能力に優劣のある人でも機会コストで考えると、何らかの比較優位を持つことができるということです。つまり、低い能力の人でもその人なりの優位を発揮できる仕事が必ずある。適材適所をコストの面から考えられるのはちょっと面白いと思いました。

    最後に
    消費者が支払っているメインのコストが「取引コスト」ということなので、このコストを節約するような仕事が大きな価値を持つ
    と解説しています。ビジネスを考える面でも重要なファクターかと思います。

    ということで、あっという間に読めてしまう本ですが、世の中の仕組みがわかり易く理解できる本でした。

  • 支出とコストについて勉強になった。

  • ≪目次≫
    はじめに
    第1章  ペットボトルのお茶はコンビニとスーパーのどちらで買うべきか?
    第2章  テレビやデジカメの価格がだんだんと安くなるのはなぜか?
    第3章  大ヒット映画のDVD価格がどんどん下がるのはなぜか?
    第4章  境内電話の料金はなぜ、やたらに複雑なのか?
    第5章  スターバックスではどのサイズのコーヒーを買うべきか?
    第6章  100円ショップの安さの秘密は何か?
    第7章  経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?
    第8章  子供の医療費の無料化は、本当に子育て支援になるか?
    第9章  身近な話題のケース・スタディ
    おわりに

    ≪内容≫
    身近な話題から経済の原則や現代の日本の問題点を説いた本。わかりやすい説明が多く、生徒が経済を学ぶ際に参考になると思う。
    たとえば、コンビニの立地や100均の値段の秘密、第9章の写真屋やイケアの例など。ネタはやや古くなっているが、まだまだ使えるだろう。

  • 私の受講している授業の教授から、レポートの出来が良いからという理由で頂いた本である(笑)

    「さおだけ屋…」を読んだばかりだったので、個人的につながりが大変良かった。

    本書は、身近なテーマを基に、経済的視点から社会を見つめなおそうといったテーマで書かれている。
    特に、本書でよく出てくるテーマが

    ・取引コスト
    ・差別化

    である。当たり前の仕組みであるが、私は意識できていなかったので、これから2点に注意して経済現象を見ていきたいと思う。
    さらに、本書では、大学教授らしく働くことについてもアドバイスしている(ゲーム理論的発想で)。
    特に、魅力的に思われた部分は

    「自分がミスをすることを前提に、重要な点は他人に確認を依頼することをいとわない能力が必要」

    「少々つらいことがあっても、腐らずに、真面目に仕事をすう性格の人は、経済的に見ても必要とされる人材である」

    である。さらに著者は

    ・比較優位
    ・実利金利

    の2点に関しては、大学生の間に考えを身につけ使いこなせるようになるべきと主張している。その言葉を信じ、これらについて勉強してみたいと感じている。

    全体として感じたことは

    「なんて自分は経済的にものを見ていないのだろう」

    という反省の念である。もっと数字で社会現象を捉えていく癖を身につけるべきであると強く感じたし、経済と政治に関しては、生きていく上で切り離せないものなので、もっと真剣に向き合っていかないといけないと痛感した。

    まとめると、この本はすごく面白いし勉強にもなるし、メッセージ性もつまっているし、かなりの良書!おすすめ!!

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著者プロフィール

エコノミスト

「2016年 『学校では教えてくれない経済学の授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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