スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478002292

感想・レビュー・書評

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  • ごく身近な企業や事例を取り上げて、経済学の基本的なところについて語られている一冊。

    経済を学んだことのある人にとっては、特段目新しくもない内容かも知れないが、そうでない人にとっては「なるほど!」な視点が盛りだくさん。
    入門書としては最適かも。

    一昔前に話題になったので読んでみたが、個人的には資産格差の話がとても印象に残った。

  • 久々に読んだ経済の本。わりとわかりやすく、身近なので考えやすい

  • 食べることが大好きな私は

    スタバではグランデって何で???

    という単純な気持ちで手に取りました


    なかなか深いことが書いてあり

    すらすらと読めてしまいました


    その中に同じお茶のペットボトルなのに

    スーバーでは98円

    100均では105円

    コンビニでは147円

    自動販売機では150円

    で売ってることについて

    研究してあったんです



    私は価格の違いは知ってましたが、

    なぜ?というところまで考えが及びませんでした

    作者吉本佳生さんの視点が素晴らしいと思いました



    私は価格の違いは賞味期限だと思ってました

    よく賞味期限の近い商品をスーバーで安く売っているからです


    でもそのことについても吉本佳生さんは

    同じ日に自動販売機とスーバーで同じものを買い

    賞味期限を確認するという徹底さでした。

    さすがです

    (ちなみに賞味期限はほぼ同じだったそうです。)




    じゃあ何なの????

    答えは

    取引コスト

    だそうです。


    今までは私はコストというと

    材料費、人件費、輸送費だけだと思ってました

    この本にはそのほかにも、

    お茶を作る手間だとか

    時間、労力、心理的負担なども

    具体的な例をあげて

    くわしく述べてありました


    一つ例をいうと、

    あと3分でバスが来るから

    待ち時間のあるスーバーで買うより

    自動販売機で買うとか・・・


    気がつかなかったけど

    いわれてみればそうだわ~っという例が多かったんです

    とても楽しく読み通すことができました。





    今まで経済の本を読んだことがなかったのですが

    これから色々なことを知りたくなりました

    これを機にビジネスの本ももっとよんでみようと思います


    吉本佳生さん、ダイヤモンド社さん、良い本をありがとうございます。

  • いわゆる釣りタイトル。
    経済学の取っ掛かりとしてこういう本は本当に重要だと思う。

    価格は、商品やサービスの品質や付加価値を表す指標であり、それが高いからといって必ずしも高品質であるわけではない。

    また消費者は、価格以外にも様々な要因を考慮して商品を購入することがあり、価格に敏感であるとは限らない。

    ビジネスにおいては、価格設定は収益に直結する重要な戦略の一つであり、効果的な価格戦略を展開することが求められる。

    つまり自分が本当に必要とするものを見極め、自己の価値観に合った商品を選ぶことが大切。

  • 身の回りのの経済の仕組みがわかる。
    文章が読みやすく、面白いので、サクサク読める。
    経済学の入門書にもなるし、賢く生きる知識も得られる。

  • 世の中の製品、サービスの価格のほとんどは、取引価格が占めている。企業はいかにして取引価格を下げるかの競争をしている。これだけで、価格戦略のほとんどが語られていると言ってもいいくらいだと思います。他にも、裁定取引、規模の経済、範囲の経済など、経済、ビジネスの基本がとてもわかりやすく解説されています。2007年の作品で、登場する製品、サービスは古いですが、不変的な価格戦略に焦点を当てているので、事例の古さはさほど気になりませんでした。

  • 価格差はコストに起因する

    規模の拡大に伴って値段も安くなる。乾燥機も安くなるはず

    範囲の経済性もいう考え方。共通の事項があれば、節約でき、その分安くなるということ。


    値段が高いもので企業は儲けている。人はこだわりが生まれると高くても買うからである。

    広告やパンフレットは消費者能力テスト。


    スタバではグランデを買えというのは、店は最も利益率の高い特別なドリンクの大きいサイズを買わせたい。
    サイズ間の価格差がどんなドリンクでも100円なのは特別なドリンクの大きいサイズを安く見せるため。

    スタバの原価は実は人件費がほとんど、大きなサイズのドリンクでも、人件費はほとんど変わらないため、利益はその分上がる。

    買う側からしても、大きいドリンクは割安なので、大きいドリンクが飲みたければお得。


    デパートで売っている1000円の皿と100円ショップの皿の違いは
    追加コストである。
    設備が労働者が遊んでしまう時間に作るから非常に安くできる
    デパートではいろいろ選べる代わりに、そのコスト900円は高くつく。



    多くの人が自分の能力を勘違いしてる

    スター
    器用貧乏
    縁の下の力持ち
    自信過剰


    まじめ(良き社畜的な)は、管理者のコストを大きく削減できるため、高く評価される。


    自分がどれだけ他人と違うか、を正しく認識できていると、賢く生きられる。

  • ●買い物の取引コストの節約は、実は消費者と店の共同作業として行われています。多くの消費者は日常の買い物をどこでするかを決めたら、生活のスタイルをそれに合わせて工夫します。そしてお店は消費者の生活スタイルに合わせて商品の並べ方を変えるなどをして取引コストの節約を助けてくれます。両者の相乗効果で節約できるのです。
    ●1つで多機能は消費者の取引コストを節約する。スマートフォン。
    ●所得格差より資産格差の方が問題だが、解決は容易でない。
    ●容姿や資格だけを売り物にして得られる仕事では、さほど稼げない。偏差値が高いのに年収が低いそんな大学の方。〇〇外国語大学。
    ●乳幼児医療無料にすると。さほど必要がないのに病院に通う人が増えるということです。そして混雑して作業時間が長くなる。年金暮らしとおばあちゃんが連れて行ってくれるところはコストは0円だが、働くまた母親にとっては時間のコースとか3000円になる。

  • 機会費用とか利益構造の話
    面白い。

  • 同業者の店舗が集まるのは集客の取引コスト等から考えて合理的な判断である。
    賢い消費者になる為には広告等様々な情報を読み取る能力が必要である。
    本書では例として携帯電話料金が示されている。
    取引コストを意識して見ることで色々なビジネスの本質が理解出来ることがある。
    経済格差は所得格差より資産格差の方がより問題であると著者は考えている。
    それには納得出来る。
    比較優位の考え方は大切である。
    全ての面で絶対的な能力が高い人と絶対的な能力が低い人を比較しても能力の低い人は何らかの仕事において比較優位を持つ。
    つまり、自分に何が出来て何が出来ないかを自覚して自分の出来ることを確実に行うことが大切。
    余談だがIKEAが1986年に日本から撤退していたのは知らなかった。
    身近な例を取り上げており非常に興味深く読み進むことが出来た。

著者プロフィール

エコノミスト

「2016年 『学校では教えてくれない経済学の授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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